今こそ真田の足跡を!長野・上田市「真田氏本城跡」をゆく!

今こそ真田の足跡を!長野・上田市「真田氏本城跡」をゆく!

更新日:2017/05/08 14:17

八岳木 流泉のプロフィール写真 八岳木 流泉 温泉ライター
長野県上田市の郊外に真田家由縁の「真田氏本城跡」があります。大河ドラマで一躍人気が出た地域ですが、ドラマが終了すると人の出足もまばら。しかし、逆に今こそ、空いている名所を独り占め!極上の眺めと六文銭と、真田の足跡をたどる旅へ出てみませんか。

真田氏の本城は高台に

真田氏の本城は高台に

写真:八岳木 流泉

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長野県上田市の真田地区は、文字通り真田氏のお膝元です。屋敷跡やゆかりの温泉宿など、数多くの関連事項がありますが、「真田氏本城跡」を忘れてはいけません。本城跡ということは、ここにお城があったわけです。築城したのは武田信玄に仕え、武田二十四将にも数えられる真田幸綱(幸村の祖父)で、1585年に廃城されました。天守閣や城の施設こそ現存しませんが、城跡として貴重な姿を遺しています。

本城跡へ車アクセスする場合は、上信越自動車道「上田菅平」インターから国道や県道利用。公共交通機関の場合は、JR「上田」駅から上田バスに乗り、「長小学校前」で下車します。本城跡の駐車場までの道のりが非常に狭いため、車の場合は要注意です。

至る所に六文銭

至る所に六文銭

写真:八岳木 流泉

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真田家の家紋「六文銭」が至る所に掲げられています。まずは公衆トイレ!家紋入りのトイレなど珍しく、少し気後れしてしまいそうですが誰でも自由に利用できます。

至る所に六文銭

写真:八岳木 流泉

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さらにベンチ!利用者の多くは立ち止まり、これらの六文銭を写真に収めていますデザイン面でもオシャレですし、知名度の高いこの家紋を各所に使用する点は良いセンスですね。

城跡の説明も丁寧に

城跡の説明も丁寧に

写真:八岳木 流泉

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真田家本城は、松尾城との別名を持っていた山城です。周囲の真田関連遺構との関係性、位置づけもしっかりとパネルで説明されています。

城跡の説明も丁寧に

写真:八岳木 流泉

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説明パネルによれば、あちらが屋敷跡で向こうが支城でと、非常にわかりやすくなっています。かなり高い標高地点にありますので、眺めも上々!運よく晴天の時合に当たれば、爽快なことこの上なしです!

本郭はひろびろと

本郭はひろびろと

写真:八岳木 流泉

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真田氏本城は、三郭構造のお城でした。本郭の長さは37メートルで、土塁は2メートルの高さです。土塁はなかなか登り甲斐のある高さで、木漏れ日がまぶしい静かな場所です。

本郭はひろびろと

写真:八岳木 流泉

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本郭土塁まで登るあいだには、お地蔵さんが鎮座しています。旅人の計らいか、一円や五円玉で六文銭を作り、賽銭のようにしています。これほど親しまれ、身近にある家紋も珍しいですね。

土塁の上から眺める景色

土塁の上から眺める景色

写真:八岳木 流泉

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いよいよ着いた本郭土塁。足場はあまり良くありませんが、難無くたどり着くことができます。上では木々が鬱蒼と茂り、光もあまり届きません。しかしそこはさすがの山城、眼下一望、町を手中に収めています!

土塁の上から眺める景色

写真:八岳木 流泉

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そこから見えるのは、真田の町と付近の山々。ここでこうして陣を構えていれば、なるほど敵の動きが良く見えそうで、戦国の世も切り抜けられることでしょう。

ドラマの終了とともに客足が減る。それは良くある光景ですし、やむを得ない点でもあります。しかし何とか廃れさせずに、観光面で盛り上げたいもの。土塁で時間を費やしていても、やはり来る人はまばらな様子。ならばそれを逆手にとって、真田の里を独り占め!そんな旅路も魅力的です!

六文銭の潔さ

真田の家紋、六文銭は"三途の川の渡し賃"だと言われています。いつ命を落としても良いように、六文銭を持っておく。その潔さも真田の人気の一つでしょうか。本城跡もその通り、それほど大きな宣伝をせず、闇雲に人を呼び寄せない。そんな潔さ、真田の町の誇りを知るには、本城跡がおススメです。

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