465段の階段の先に待つごほうび!ユトレヒトの「ドム塔」から味わう絶景

465段の階段の先に待つごほうび!ユトレヒトの「ドム塔」から味わう絶景

更新日:2017/05/04 18:57

カジヤマ シオリのプロフィール写真 カジヤマ シオリ ヨーロッパ女子ひとり旅専門家、アートライター
中世の趣が残る建物、教会、運河…オランダを象徴するような要素が詰まった街並みを、高いところから見てみたくありませんか?

オランダ第4の都市・ユトレヒトにあるドム塔は、オランダで一番の高さを誇る教会です。そんなユトレヒトのシンボル的存在から眺める景色は格別。また、塔の内部を見学すれば、街の歴史に触れることができます。ユトレヒトの街を知るには、ぴったりのスポットなのです!

見学はガイドツアーのみ!

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写真:カジヤマ シオリ

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112メートルという高さを誇るドム塔。塔自体は1321年から1382年の間に建てられ、資金難や大型台風の直撃などの困難を乗り越え、現在の姿になりました。この塔の階段を465段上ると、ユトレヒトの素晴らしい眺望を見下ろすことができます。

一般見学を受け付けていないため、内部に入るにはガイドツアーに参加する必要があります。

見学はガイドツアーのみ!

写真:カジヤマ シオリ

参加予約は、塔のすぐそばにある、同じ広場に面した観光案内所で受け付けています。「Tourist info」という文字の目立つ、赤い屋根が目印。周りにはオープンテラスのカフェやオフィスが並んでいます。中ではツアーの予約や観光案内だけでなく、お土産にぴったりな雑貨も販売しています。

ガイドツアーは11時から16時まで、1時間おきに行われています。開始直前は混み合うので、早めの予約がおすすめ。日曜と月曜は12時からなので注意が必要です。冬の時期はスケジュールが異なる場合があるので、あらかじめ問い合わせることをおすすめします。

ユトレヒトの歴史を、ガイドとともに学ぶ

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写真:カジヤマ シオリ

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開始時間の10分前までには、チケットを持って観光案内所に集まりましょう。荷物は無料のコインロッカーに預けましょう。

ガイドさんとともにドム塔の入り口に移動し、ツアーがスタートします。ドム塔についての簡単な説明のあと、465段もある階段を上り始めます。

塔の見どころにさしかかると、その都度ガイドさんの解説があります。解説は英語またはオランダ語となりますので、自信がなければ日本語による簡単なパンフレットを受け取りましょう。465段ある階段も、休憩を挟みながら上ることができます。

写真は、121段上ったところにあるエグモンドのチャペル。地上25メートルのところにあるこのチャペルでは、なんと1901年まで塔の管理人が家族とともに暮らしていました。塔の内部は薄暗いですが、青いステンドグラスから入り込む光は幻想的です。

街じゅうに響き渡るカリヨンの音色はここから!

街じゅうに響き渡るカリヨンの音色はここから!

写真:カジヤマ シオリ

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階段を318段上ったところで、地上70メートルに到達します。天井の高いこのフロアには、いくつものカリヨン(鐘)が。50あるこの鐘の重さは、全部で26000キロ。そのうち33個は1664年につくられたもので、ユトレヒトの街の歴史をしみじみと感じさせます。

ここのフロアは、塔に吹き付ける風の影響を緩和するためにあえて壁で囲わなかったそう。そのため、ここで鳴らされる鐘の音は、街じゅうに響き渡ります。この鐘は現代においても、ユトレヒトの街を音で彩っているのです。

オランダらしさがぎゅっと詰まった、ユトレヒトの街並みを!

オランダらしさがぎゅっと詰まった、ユトレヒトの街並みを!

写真:カジヤマ シオリ

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465段という、狭くて急な階段を上った先で、ようやくユトレヒトの眺望が!

足のすくむような高さからは、オランダの典型的な古い建物、運河、天気がよければアムステルダムやロッテルダムなどの遠くの街まで、眺めることができます。オランダの地形は平坦なところが多いため、ここまで見渡せるのです。

ツアーのチケットには「あなたへのご褒美」と書かれたこの眺望。まさにその言葉のとおり、心の奥深くを震わせるような素晴らしさです。465段の階段を上り切ったという達成感もあいまって、さらにこの景色に癒されることでしょう。

オランダらしさがぎゅっと詰まった、ユトレヒトの街並みを!

写真:カジヤマ シオリ

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広場を挟んで、塔の真正面に大聖堂が建っています。本来はドム塔とつながっていましたが、1674年にユトレヒトを襲った大型台風の被害で、ふたつをつないでいた身廊が倒壊しました。その後再建されなかったため、現在のように別々の建物となりました。

ドム塔とともにユトレヒトの街を見守ってきた大聖堂の姿は、見下ろしても大きく迫力があります。この場所からユトレヒトの眺望を楽しむうえで、大聖堂は絶対に外せません。

ユトレヒトの美しい眺望を目指して、ベストコンディションで臨む!

ところどころ休憩を挟むものの、465段の階段はハードな道のりです。手荷物は最小限にし、カメラやスマートフォンの落下には注意しましょう。また、動きにくい服やヒールの高い靴で上るのも、階段が急なためおすすめできません。

万一に備え内部にはAEDが設置されているものの、時差ぼけのある方や体力に自信のない方、心臓の弱い方は自分の体調とよく相談しましょう。途中で体力に限界を感じた場合は、無理せずガイドさんに申し出ましょう。

465段の先にあるのは、オランダの魅力を凝縮したようなユトレヒトの眺望。このハードな道のりを乗り越えた人のみに与えられる、かけがえのない体験です!

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/16 訪問

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