写真:八岳木 流泉
地図を見る鬼首温泉は、平安時代の延喜年間(901〜923年)には存在を確認できる歴史の古い温泉です。鬼首の名由来は、坂上田村麻呂がこの地で「鬼」と呼ばれた賊、「大武丸」の首をはねたことに由来すると伝わっています。
吹上温泉や轟温泉など、5軒ほどの温泉を総じて、鬼首温泉郷と称されています。また、鬼首温泉自身も、近接する東鳴子温泉や中山平温泉とともに括られ、鳴子温泉郷と呼ばれています。鬼首温泉へ車でアクセスする場合は、東北自動車道「古川」インターを利用。公共交通機関の場合は、JR陸羽東線「鳴子温泉」駅から大崎市営バスに乗り、「かんけつ泉」前下車。
鬼首温泉にあって、「鬼首かんけつ泉」は絶対に寄っておくべき名所です。各宿からも近いため、ぶらりと見学するのも良いでしょう。
鬼首かんけつ泉には、3か所の源泉があります。そのうち、2つは吹きあがる間欠泉、残りの1つはブクブク沸くだけの源泉です。ブクブクと沸く「玉乃湯」は、まさに源泉という雰囲気。熱そうに湯けむりを上げ、湧いてはザバザバと流れてゆきます。
間欠泉ももちろん素敵ですが、玉乃湯の穏やかさは魅力の一つですね。なお、こちらの「かんけつ泉」は入場料が必要な施設です。
写真:八岳木 流泉
地図を見る鬼首の間欠泉は、10分から30分ほどの間隔で吹き上がります。そのため、機を逸してしまえばそのぶんの待ち時間。そんなときには、間欠泉の傍にある大露天風呂を楽しみましょう。無色透明な単純温泉をそのまま掛け流すこの露天風呂。鬼首かんけつ泉への入場料に、入浴料も含まれますので、誰でも自由に入ることができます。
ただし、間欠泉の見学者から丸見えの衆人環視です。恥ずかしいため、多くの人は足湯などとして利用しています。
鬼首で吹き上がる間欠泉は、先述のとおり2つです。20分から30分間隔で2、3メートル上がる「雲竜」と、約10分ごとに15メートル上がる「弁天」です。それぞれ噴き出すメカニズムが異なるようで、雲竜は地中の垂直の穴に水がたまり、地熱で熱せられて吹き出す形。弁天は地下の空洞に水がたまって、加熱されたものだとか。噴出の時間が迫ってくると、僅かに地面が震えてきます。そしていよいよ吹き上げです。
高々と上がる源泉の迫力は言葉で表せないほど。源泉のしぶきがシャワーのように降り、実に爽快な気分です。常に噴出している長野県、地獄谷温泉の噴泉とは違い、10分毎と焦らされる感覚もたまりません。立派な間欠泉ですが、意外や観光の穴場です。あまり人もおらず、ゆっくりと楽しめますね。
写真:八岳木 流泉
地図を見る写真:八岳木 流泉
地図を見るどうしても鬼首のお湯を落ち着いて味わいたいという人には、間欠泉近くの日帰り施設、「すぱ鬼首の湯」がおススメです。露天風呂やショップなど、充実した施設が自慢の人気施設です!
鬼首などと聞くと、どこかコワいような印象も持たれてしまいます。しかしそこは大間違い!明るく開放的な高地で、これが非常に良い雰囲気です。そこで見るのは間欠泉。併設の露天風呂は少し恥ずかしいですが、勇気を持って入ってみるのも一興かも!?
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(2024/4/20更新)
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