桜も梅も外国人もいっぱい!大阪観光スポット・大阪城の魅力とは?

桜も梅も外国人もいっぱい!大阪観光スポット・大阪城の魅力とは?

更新日:2017/04/09 15:32

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家
2016年に大阪を訪れた外国人観光客が900万人を超え(大阪観光局調べ)、13年から4年連続で過去最高を更新する大阪。外国人観光客の増加率は前年比31%で、全国(22%)や東京(13%)よりも高く、大阪観光の人気を引っ張っているのが、真田幸村が活躍した大阪城。大阪の観光スポットランキングでも大阪城は、おすすめの観光スポット。桜や梅だけでなく、今や外国人観光客もいっぱい!大阪城の魅力をご紹介します。

大阪ならではの歴史ロマン「大阪城」 駐車料金が安く、交通アクセスも便利

大阪ならではの歴史ロマン「大阪城」 駐車料金が安く、交通アクセスも便利

写真:沢木 慎太郎

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「USJ」や「梅田スカイビル」「海遊館」「なんば道頓堀」「新世界」「通天閣」「黒門市場」「あべのハルカス」「アメリカ村」「コリアンタウンの鶴橋」「なんばグランド花月」「太陽の塔(万博公園)」と、大阪の観光スポットはたくさんありますが、大阪ならではの歴史ロマンが最も感じられ、桜や梅など四季の花々を無料で楽しむことができる広大な都市公園。それが、大阪城天守閣(有料)がそびえる大阪城公園の魅力です。

史跡名所だけでなく、コンサートやイベント会場の「大阪城ホール」があるほか、クリスマスシーズンに大阪城天守閣(写真)に映し出されるイルミネーション(プロジェクション・マッピング)のイベントも魅力的。

大阪市中央区というど真ん中にありながら、大阪城公園・森ノ宮の一般車の駐車料金が1時間350円(8〜22時まで)、夜間が1時間150円(22〜8時まで)という安さも素晴らしい。JR線(大阪城公園駅、森ノ宮駅など)や大阪市地下鉄(谷町4丁目駅、天満橋駅、大阪ビジネスパーク駅など)からも近く、交通アクセスがたいへん便利です。

大阪ならではの歴史ロマン「大阪城」 駐車料金が安く、交通アクセスも便利

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では、大阪城をご案内しましょう。大阪城天守閣へのアクセスはいろいろありますが、筆者のおすすめは、写真の「大手門(おおてもん)」から。大阪市地下鉄「谷町四丁目駅」が最寄り駅です。お城の正面を、大手(追手「おって」)と呼び、この入り口に設けられた門が大手門(追手門)。現存する大阪城の追手門(国の重要文化財)は、徳川幕府の時代に再建されました。

大阪ならではの歴史ロマン「大阪城」 駐車料金が安く、交通アクセスも便利

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さきほどご紹介した「大手門」のまわりには、ご覧のような堀を見ることができます。こちらは「南外堀(みなみそとぼり)」。長さ約2キロメートルにわたって広がる壮大な石垣は、大阪城の最大の魅力です。

この石垣は、豊臣秀吉が築いた遺構ではなく、「大坂夏の陣」(1615年)で焼失後、徳川幕府によって新たに築かれた石垣です。石垣の上には、司令所となる櫓(やぐら)が築かれましたが、現在残るのは「六番櫓」(写真)と「一番櫓」だけとなっています。

大阪城の魅力がいっぱい!「大手門」「多聞櫓」「千貫櫓」「西の丸庭園」

大阪城の魅力がいっぱい!「大手門」「多聞櫓」「千貫櫓」「西の丸庭園」

写真:沢木 慎太郎

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「大手門」を進んだ先にあるのが、二の丸への出入り口となる写真の「多聞櫓(たもんやぐら)」。大手門を越えて侵入してきた敵に集中砲火を浴びせるため、「L字型」になっていることが特徴です。

大阪城の魅力がいっぱい!「大手門」「多聞櫓」「千貫櫓」「西の丸庭園」

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「多聞櫓」をくぐって左手に見えるのが、写真の「千貫櫓(せんがんやぐら)」。大手門の北側を守るための櫓で、大阪城内に現存する最も古い建物のひとつとなっています。

大阪城の魅力がいっぱい!「大手門」「多聞櫓」「千貫櫓」「西の丸庭園」

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「千貫櫓」を過ぎ、天守閣の方角に進むと、すぐ左手に見えるのが「西の丸庭園」への入り口。桜の名所で知られる有料庭園で、桜のライトアップも美しい。春のお花見以外にも、初夏のツツジ(初夏)、秋の紅葉(秋)、寒椿(冬)など、一年を通じて季節の花を楽しむことも。豊臣秀吉の正室、北政所(きたのまんどころ)の屋敷があった場所とされています。

立身出世のパワースポット「豊国神社」、本丸への正門「桜門」、ピラミッドよりも巨大な「蛸石」

立身出世のパワースポット「豊国神社」、本丸への正門「桜門」、ピラミッドよりも巨大な「蛸石」

写真:沢木 慎太郎

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「西の丸庭園」から天守閣へと進むと、右手に見えてくるのが写真の「豊国神社(ほうこくじんじゃ)」。豊臣秀吉と秀長、秀頼を祀る神社で、出世開運や仕事成就、就職成就、必勝祈願のパワースポットとして人気急上昇中の神社です。

立身出世のパワースポット「豊国神社」、本丸への正門「桜門」、ピラミッドよりも巨大な「蛸石」

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続いては「桜門」。本丸への正門として造られた門で、天守閣の真南に位置しています。

立身出世のパワースポット「豊国神社」、本丸への正門「桜門」、ピラミッドよりも巨大な「蛸石」

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「桜門」をくぐると、真正面に巨大な石が見えます。これが「蛸石(たこいし)」。重さ約130トン、広さが約36畳という巨石で、大阪城で一番の大きさ。エジプト・ギザの大ピラミッド内部にある花崗岩でさえ約80トンと言われているので、その巨大さが想像できるかと思います。

実はハイテク要塞!外国人観光客にも魅力たっぷり!大阪のシンボル「大阪城」

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写真:沢木 慎太郎

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「蛸石」を過ぎると、いよいよ大阪城天守閣へ。高さ約55メートルで、5層8階建て。4層までは徳川時代風の白壁で、最上階の5層目は豊臣時代風に黒壁に金箔で虎や鶴が描かれています。

1583年から15年の歳月をかけて豊臣秀吉が築いた大坂城の遺構はすべて地中に埋もれ、櫓や石垣もすべて徳川時代に修築されたものです。「大坂夏の陣」の焼失後、大阪城天守閣は再建されましたが、戦火などで焼け落ち、現在の天守閣は大阪市民の寄付によって昭和6年(1931年)に復興。鉄筋コンクリート造であったため、太平洋戦争の空襲を生き抜き、大阪のシンボルとして建ち続けています。

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写真:沢木 慎太郎

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大阪城天守閣の最上階(8階)からの眺めは良く、秀吉が味わった天下統一の栄華に浸ることも。秀吉や真田幸村など戦国武将たちの歴史資料を展示しているほか、最新の技術を使ったジオラマなどハイテクの歴史博物館として利用されています。

外見の古さに比べて、実はエレベーター付きのハイテク城というギャップが、外国人観光客にも新鮮な魅力に映っています。

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もうひとつ、大阪城で穴場の観光スポットは、天守閣入場券売り場の近くにある「金蔵(きんぞう)」。江戸時代に幕府の金貨や銀貨を保管した建物で、重要文化財に指定されています。

あぁ、秀頼・淀殿の自決の地!真田幸村の息子・大輔も運命をともに… 「極楽橋」は絶好の撮影スポット

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写真:沢木 慎太郎

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それでは、大阪城天守閣から、大阪城ホールの方へと向かいましょう。天守閣北側にある通路が「山里口出枡形(やまざとぐちでますがた)」。敵の直進を妨げ、勢いを鈍らせるための四角い空き地が枡形ですが、ここから眺める天守閣は絶景です。桜のシーズンは石垣と桜のコントラストも美しい。

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写真:沢木 慎太郎

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「山里口出枡形」を下った先にあるのが、こちらの石碑。「秀頼 淀殿ら自刃の地」と刻まれています。豊臣秀吉の息子・秀頼。母親の淀殿。家臣の真田幸村の息子・真田大輔らが自決したとされるところ。大坂夏の陣で、徳川軍に追い詰められた秀頼らが最期を迎えた地です。NHK大河ドラマ「真田丸」のラストシーンを思い出される方は多いのではないでしょうか?

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写真:沢木 慎太郎

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最後の写真は、こちらの「極楽橋」。本丸北側から二の丸へと向かう途中にある橋です。大坂城を背景に記念写真を撮るのならおすすめのスポット。「極楽橋」をさらに進むと、大阪城の鬼門に当たる裏門「青屋口」に出ます。

付近には、大阪城公園の梅林や大阪城ホールがあり、JR環状線「大阪城公園駅」や大阪市地下鉄線・鶴見緑地線「大阪ビジネスパーク駅」もスグ。大阪水上バス(アクアライナー)の大阪城港にも近いので、中之島めぐりなども楽しまれてみてはいかがでしょうか?

大阪城への行き方、電車のアクセス

本文でご紹介した重要文化財「多聞櫓」「千貫櫓」などは見学できることもあり、普段は見られない大阪城の秘密に迫ることも。火縄銃の体験もおもしろい。天守閣の入場料金とセットになったお得な割引券もあります。

なお、櫓見学など大阪城でのイベント情報や、大阪城天守閣と大阪歴史博物館のセット券、戦国武将の試着体験、天守閣の利用時間などについては、大阪城の関連記事とともに関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。

【大阪城への電車でのアクセス】
■JR大阪環状線「森ノ宮駅」「大阪城公園駅」
■大阪市地下鉄谷町線「谷町四丁目駅」「天満橋駅」
■大阪市地下鉄中央線「谷町四丁目駅」「森ノ宮駅」
■大阪市地下鉄長堀鶴見緑地線「森ノ宮駅」「大阪ビジネスパーク駅」

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/04/04 訪問

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