13番目の温泉はチェコのお酒!?「ベヘロフカ博物館」

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13番目の温泉はチェコのお酒!?「ベヘロフカ博物館」

13番目の温泉はチェコのお酒!?「ベヘロフカ博物館」

更新日:2017/04/10 17:44

浅井 みらののプロフィール写真 浅井 みらの 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者、通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級

チェコ西部にあるカルロヴィ・ヴァリ。山に囲まれたパステルカラーの街並みが美しく、音楽家ベートベンなど数々の著名人が憩いに訪れた温泉街です。源泉は12か所あり、日本のように浸かるのではなく、それぞれの飲泉所をまわり飲み歩くのがここでの楽しみ方。そして、密かに13番目として認識されている飲み物があります。この土地で生まれた薬草酒ベヘロフカのほぼ全てを知ることができる「ベヘロフカ博物館」をご紹介します。

そもそもベヘロフカって?

写真:浅井 みらの

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カルロヴィ・ヴァリ(Karlovy Vary)駅から徒歩5分の場所にある、ベヘロフカ博物館(Becherovka Museum)。すぐ目の前に立つ巨大な緑色のボトルが目印です。

ベヘロフカとはこの土地で生まれたハーブリキュールのこと。約20種類の薬草からつくられ、シナモンやジンジャー風味の柔らかな甘さが特徴です。200年以上前の1807年に販売が開始され、今ではチェコ国内だけでなく世界中で飲まれている人気のお酒なんですよ。

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現在、博物館がある場所はもともとベヘロフカが作られていた工場でした。工場移転に伴い、建物内部をベヘロフカが有名になった19世紀の雰囲気に再現し、レストランやショップ、博物館を設置。今では街の人たちも集まるちょっとした広場になっています。

豊富な資料が詰まった博物館で知るベヘロフカのほぼ全て

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博物館では、ベヘロフカ誕生までの悪戦苦闘だった日々から現在の栄光までの200年以上に及ぶ歴史が凝縮され、資料などが展示されています。博物館入り口にある、当時の広告を拡大した顔ハメ看板もそのひとつ。旅の思い出に、愉快な集合写真を撮ってみてはいかがでしょうか。

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資料室に置かれているベヘロフカのボトルの数々。なかには1807年に販売された初代の姿も。現在のトレードマークである緑色ではなく透明なガラス色や、レトロなラベルから当時の雰囲気が十分感じられます。

こちらの資料室でベヘロフカの過去から現在までの軌跡を辿ることができ、全てが詰まっていそうに見えますが、残念ながら大切なレシピに関しては社外秘の更に社外秘扱い。会社内でも唯一2名(社長とブレンド専門スタッフのみ)のみしか把握してないほどの厳重ぶりです。冒頭でベヘロフカの“ほぼ”全てがわかると付け加えたのはそういった事情からでした。

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1階と地下を行き来する階段に貼られたカラフルな壁紙。よく見ると歴代のベヘロフカの広告が組み合わされたもの。昔の商品名“エングリッシュ ビッター(English Bitter)”、“ベッヒャー ビッター(Becher Bitter)”が記されてたり、イラスト中心の広告から印刷技術の向上で女性モデルが写っていたりと、時代と共に変化した広告デザインを見ることができます。

写真撮影もできますので、明るくカラフルなこの場所は絶好の写真スポットですよ。

ベヘロフカのつくり方が記されたエリアは必見

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博物館の魅力のひとつが、ベヘロフカができ上がるまでの工程を展示しているエリア。最初は無色透明だった液体が約20種類の薬草を調合し、2か月間の熟成期間を経て、ハチミツ色のとろっとしたハーブリキュールに変化する過程を見ることができます。

その際、大切にしているのが“水”。柔らかな味でハーブとの相性が良いカルロヴィ・ヴァリの水が使われており、それはベヘロフカに欠かせないもの。毎日コップ1杯のベヘロフカを飲めば、消化作用が促進し、健康に良いといわれてますが、それはカルロヴィ・ヴァリの源泉と同じ。そのため、ベヘロフカはカルロヴィ・ヴァリの13番目の温泉だと言われているんですよ。

最後は試飲でベヘロフカを体感しよう

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博物館の最後に訪れる嬉しい締めくくりが、ベヘロフカの試飲です。オリジナルはじめ現在販売されている5種類を飲むことができます。ここで自分好みの種類を確認し、お土産選びに役立ててくださいね。

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オリジナルが中央の緑色ボトル。甘みが柔らかく、女性も飲みやすいです。冷たくストレートで飲んだり、寒い日はお湯割りで飲んだりするのもおすすめですよ。右奥の“アイス&ファイヤー(ICE & FIRE)”は、最初のひと口はスーッとしますが、次第に熱さが感じられるもの。右前の“KV14”は砂糖が含まれていないカロリーオフタイプ。甘いお酒が苦手な方に人気です。

左前の“コーディアル(CORDIAL)”は、ハチミツが含まれた一番甘いリキュールです。左奥はレモン風味を加えた、さっぱりしたタイプの“レモンド(LEMOND)”。アルコール度数が20度と、他シリーズの30度以上に比べると低めなのが特徴。

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もう少し飲みたいという方に嬉しいのが、博物館内にあるバー。ストレート以外にもベヘロフカを使ったカクテルを飲むことができます。どのベヘロフカもアルコール度数は20度以上なので、飲みすぎないようにしてくださいね。

ここでしか買えない種類豊富なお土産屋さん

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博物館の最後はお土産ショップへ。試飲した5種類が様々な大きさで販売されています。数種類入った小瓶の詰合せもあり、こちらはお土産におすすめです。定番のオリジナルは、スーパーなどでも見つけることができますが、それ以外のシリーズはお店次第なのでお気を付けください。

ベヘロフカを飲んで、身体も心もほっこり

カルロヴィ・ヴァリまではプラハから鉄道とバス2通りで訪れることができます。ベヘロフカ博物館を見学したら、カルフォヴィ・ヴァリにある12ヵ所の飲泉所を飲み歩きながら、可愛い街並みを散策してみるのも楽しいですよ。

チェコを代表するハーブリキュール「ベヘロフカ」。1口飲むごとに身体がゆるりとほぐされるだけでなく、200年以上愛され続ける歴史の凄さや変わらないレシピのこだわりが感じられる魅力的な飲み物です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/12/15 訪問

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