歴史を感じる街並みが残り、日本人には欠かせない「醤油」発祥の地として有名な和歌山県湯浅町。1143年に湯浅宗重によって築城された湯浅城は湯浅町を一望できる高台にある。本当は道路を挟んで向かい側の山が湯浅城址だが、今では天守閣が宿泊施設として親しまれている。
駅からはタクシーで5分と少し離れており、徒歩ならJR湯浅駅から20分、最寄りのバス停「青木団地」からは8分だ。7名以上の団体客なら予約制の送迎バスを利用できるので、湯浅駅や藤並駅からの送迎を頼むと良い。
日帰り入浴や日帰り宴会プランも可能だが、朝と夜で男湯と女湯が入れ替わるため、せっかく日帰りで行ってもサウナのない方の大浴場にあたる場合もあるので、一泊してゆっくりしてはいかがだろうか。また、男湯と女湯の入れ替え制が気になるという人やもっといろんな温泉をじっくり楽しみたいという人は、湯浅城から車で10分のところにある姉妹温泉で泉質の異なる「二の丸温泉」の宿泊客限定特別割引券もあるので、ぜひとも、こちらに足を運んでほしい。
また、野球場やテニスコートもあり、高校生から社会人までのスポーツ合宿プランがあるので、湯浅城でいつもと違う合宿をしてみたい団体は、ぜひ湯浅城に相談してみよう。
客室は1階から3階まであり、特に2階、3階の客室からは瓦屋根や櫓が窓から見えるので、天守閣に泊まっている気分を常に味わえる。また、天守閣の5階へは誰でも行くことができ、外に出て360度のパノラマを楽しめる。湯浅の街並みや湯浅湾、名物のみかん畑の眺望は最高だ。4階は文化財の展示室となっているが、2017年4月現在は閉鎖中だ。
1階の中庭には喫煙所や休憩所もあり、日本庭園や天守閣を眺めながら一服することもできる。同じく1階にある大浴場に行く途中の廊下からは、天守閣を見上げることができ、大浴場の窓からも湯浅の街並みや湯浅湾が一望できる。
湯浅城の周辺には商店やコンビニ、飲食店がほとんどないので、宿泊する人にはぜひ食事付きのプランをオススメしたい。湯浅城では湯浅名物を堪能できる日帰り宴会プランの利用客も多く、料理には定評がある。湯浅発祥の醤油や名産品の金山寺味噌を使った会席料理や、しろうお漁が盛んな湯浅湾でとれたしらすを使った釜揚げしらす飯などのご当地料理、紀伊半島の伊勢海老や熊野牛の料理を堪能することができる。
一階の売店では湯浅醤油や金山寺味噌、有田みかんのお菓子やジュースといった湯浅や有田のお土産も手に入り、アイスや飲み物の自動販売機コーナーもあり、必要なものはたいてい揃うので、天守閣でたっぷりお城ステイを味わってほしい。
和歌山県湯浅町の湯浅温泉「湯浅城」は日本でもここだけの天守閣に泊まれる宿泊施設だ。湯浅城に泊まって、客室の窓や天守閣5階から外を見渡せば、気分はすっかりお殿様、お姫様だ!
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索