写真:ゐさ よりこ
地図を見る名曲『モルダウ」を作曲したスメタナ、一度は聴いたことがあるあの重厚な『新世界より』の作曲者ドヴォルザーク、日本でも度々上演される、チェコの民族色豊かなオペラ『イェヌーファ』の作曲者、レオシュ・ヤナーチェク……この音楽と音楽家、すべてチェコ生まれです。チェコは世界的に知られる音楽の国。チェコ人は音楽好きで、子どもの頃から楽器をたしなむ人も多いのだそうです。「チェコ人といえば音楽家である」という諺もあるとかないとか。
写真:ゐさ よりこ
地図を見るプラハで生まれ、ドヴォルザークが初代指揮者を務めたチェコ・フィルハーモニー管弦楽団は世界的に有名ですが、ブルノにも同等のレベルを誇る楽団があります。それが、ブルノ国立劇場を本拠地とするブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団。ブルノ国立劇場は別名「ヤナーチェク劇場」。
実はブルノは、ヤナーチェクがその生涯の大半を過ごした地。ヤナーチェクの音楽人生は、ブルノの修道院で聖歌隊員になったところから始まっています。
チェコフィルと比べると歴史は浅い楽団ですが、世界各地でコンサートを開いたり、日本人がコンサートマスター(オーケストラのリーダー的存在)に就任したりと、海外でもその存在が知られており、日本とも縁の深い楽団です。得意な音楽はやはり、ヤナーチェク。本拠地であるこの劇場では、民俗舞踊と組み合わせた演奏プログラムなど、他国での凱旋公演にはないユニークな試みを行うこともあります。
写真:ゐさ よりこ
地図を見るブルノフィルの本拠地である国立劇場は、わりと近代的な建物ですが、ひとつ置いた隣に神殿のような建物があります。こちらは、オペラ専門のマーヘン劇場。クラシックを題材にした人気コミック「のだめカンタービレ」映画版の主要ロケ地にもなった施設です。
写真:ゐさ よりこ
地図を見る1880年代に建設された建物は、外も中も豪華の一言!
クラシカルな建物ですが、ヨーロッパで最も早く電気照明設備を導入した、時代の先端を行く劇場でもあります。
ヤナーチェクの最盛期の作品はここで初演され、世界に広まっていきました。現在も、ヤナーチェクの作品をはじめ、世界中のオペラの名作が日々上演されています。
写真:ゐさ よりこ
地図を見る国立劇場とマーヘン劇場は、歩いて行き来できてしまう距離にあります。トラムで行くなら、国立劇場は1番か11番のトラムに乗って「Janáčkovo divadlo」停留所で下車すれば目の前にあります。マーヘン劇場も同じく、ブルノ中央駅から1番か11番、または2番か12番に乗って「Malinovského náměstí」停留所で下りれば、すぐに入口が見えます。もしどちらかでマチネ(昼公演)があれば、ラッキー!片方へ入って観た後、少しだけ移動してソワレ(夜公演)を観れば、1日でヤナーチェクにまつわる代表的な音楽芸術を楽しめてしまいます。勿論、どちらか片方だけでも十分に、ブルノの街が生んだ作曲家に存分に触れることができます。
規模がコンパクトであるが故に、文化芸術施設も行き方が分かりやすく、近しい場所に集中しているブルノ。短期滞在でも、数日間の滞在でも、公演のある時間帯にいることが出来さえすれば、偉大な作曲家にちなんだ劇場の演奏・上演を存分に楽しめます。
治安の良い街なので、終演後の帰路はホテルまで歩いて帰れます。劇場の前に停車するトラムに乗れば、ブルノ中央駅に数分で到着するので、駅周辺にホテルを取れば歩く必要もなし!?途中でバーやレストランなどに入って、その日観た舞台の感想を話し合うのもステキですね。
ブルノに滞在するときは、是非、「ヤナーチェク」で夜を過ごして下さい。
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/25更新)
- 広告 -