恐竜の足跡をたどり入場すると、長いエスカレーターで一気に卵形ドームの奥深く恐竜王国へ降りていきます。狭い化石の回廊(ダイノストリート)を歩きながら期待感が高まるのを感じることでしょう。見学者は巨大ドームの地底深くその中心に立ち、いよいよ恐竜王国ツアーの始まり!博物館の推奨ルートの矢印に従っての見学がオススメです。
見学コースは、ドーム地底中心から同心円を描くように少しずつ外側へ、そして、スロープで2階、3階へと入り口の高さへ上がっていきます。間近に見た化石骨格を上方から見ることが出来ます。
中心から外側へ、恐竜は古い時代から次第に進化します。肉食恐竜や草食恐竜の展示があり、終盤では、は虫類やほ乳類が現れ、恐竜から鳥類への進化もあります。最後はチョットだけ人類が登場します。
入り口ではこんなカワイイ恐竜のお出迎えもあります。
福井県立恐竜博物館のある勝山市周辺や少し南部の大野市、福井市周辺に手取群層と呼ばれる恐竜化石が豊富に発見される場所があり、こうした化石発掘の中心地にこの博物館があります。
全長15メートルが海老反りする首長恐竜カラマサウルスの発掘状態の化石の左右の階段を上がります。現れるのは、ティラノサウルス!迫力満点の動きと咆哮で威嚇します!重量感と今にも襲い掛かりそうな動きに泣き出す子もでるとか。実際には、もっと俊敏に動かすことが可能ですがスピードを押さえているそうです。
ティラノサウルスの動きを満喫したら、二つの巨大画面の間です。左側に肉食恐竜の動画、右側画面では草食恐竜が草を食べています。なんと、肉食恐竜が左側画面を飛び出し、右側画面の草食恐竜に襲いかかると、草食恐竜は巨大な尻尾で逆襲!そんな迫力あるストーリーをお楽しみください。
ここを抜けると、実物大の巨大草食恐竜が立ち上がっている展示コーナーです。恐竜化石発掘が行われている中国四川省の恐竜生態環境をリアルにジオラマが再現しています。
薄暗がりの中から、いきなり肉食恐竜のラプトルが出現したりして、ここでもそのリアルさに泣く子が出る場所だと言われています。
福井県立恐竜博物館では、数多く本物の化石標本を展示しています。レプリカ展示と本物の化石の展示は目をこらすと違いが見えてきます。本物は化石に傷を付けないように、荷重をかけないように、貴重な骨格パーツを支えるように展示してあります。一方レプリカは、骨格標本にワイヤーや鉄筋などを通して設置してあり、より自由度の高いポーズを取っています。もっと簡単な見分け方法は、説明パネルにレプリカは「複製」と書いてあります。こんなにも本物の化石展示があるのかと驚かれることでしょう。
チョット見ただけでは本物とレプリカ(複製)の見分けがつかないほどレプリカは精巧です。
以前は化石をカットして計った脳の大きさですが、今はCTスキャナーで読み取ります。どのくらいの知能があったかなど推定されています。
通常は各地教育委員会の管轄になっている博物館ですが、ここ福井県立恐竜博物館ではチョット事情が違っています。その管轄は県の「観光営業部」。学術的なのに、エンターテインメント性も高い人気の展示はそのあたりに秘密があるのです。その「集客力」と「稼ぐ力」は高く、全国から毎年90万人もの入場者があります。人気の「恐竜企画展示」がある際には入場口がある山頂の駐車場から、ふもとの道路まで車が何キロにもわたり渋滞します。こうした「恐竜展」は福井県立恐竜博物館で展示後、各地の博物館やイベント会場などでも人気の恐竜イベントとして見ることが出来ます。
恐竜に関わるランチがあるのでは?との期待を裏切らないのが館内にあるカフェ&レストランのディノ。恐竜の形をしたパンのハンバーガーや、恐竜の卵によりそう恐竜のナゲットのついたカレーなど人気メニューが目白押しです。
「掘り進む」と恐竜の「何か」が出てくるオムライスは思わず「発掘」してしまうでしょう。是非「恐竜メニュー」をお楽しみください。
福井県立恐竜博物館は山々に囲まれた絶景の山頂にあります。館内見学後は建物の上に座っている「恐竜博士」をご覧になってください。正面玄関右手から登ります。
巨大ドームと360度のパノラマ絶景が見渡せるこの場所は、外せない撮影ポイントです。玄関前にも座っている「恐竜博士」とのスナップもオススメ。3本指の足下にも注目です。
博物館なのに、楽しみながらワクワクしながら恐竜について学べるのが福井県立恐竜博物館です。近くにある野外恐竜博物館を訪れて発掘体験も出来ます。ホームページから情報を確認なさってください。館内にはミュージアムショップのディノ・ストアや、みやげ物店もあります。関連情報をMEMO欄に入れておきます。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索