入浴料100円!奥会津・金山町「松の湯」は石材店が営むドバドバ極上湯宿

入浴料100円!奥会津・金山町「松の湯」は石材店が営むドバドバ極上湯宿

更新日:2017/05/02 08:47

奥会津の只見川沿いに位置する金山町は、温泉が各所に点在し、また天然の炭酸泉湧出地がありボトリングされ販売しています。そんな自然環境に恵まれた金山町にある温泉のうち、石材店が営むユニークな一軒宿 滝沢温泉松の湯をご紹介します。石材店「鳶一石材」がボーリングし温泉を掘り当て宿を始めました。建物裏の源泉井戸から、豊富な源泉が溢れ出しています。日帰り入浴料100円で、源泉かけ流しの極上湯に浸りましょう。

ぜひ、立ち寄りたいユニークな温泉 松の湯

ぜひ、立ち寄りたいユニークな温泉 松の湯
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只見町と三島町の間、金山町には、ペットボトルで販売もする天然炭酸水が湧き出る湧水地があります。その一つ、只見町寄りの滝沢天然炭酸水の近くに、石材店が営む一軒宿「温泉民宿 滝沢温泉松の湯」があります。宿の入口には、石像・石仏や石の加工品が多く並びます。

ぜひ、立ち寄りたいユニークな温泉 松の湯
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日帰り入浴は料金100円。低価格ながら、源泉かけ流しの濃厚極上湯に浸れます。宿入口に入っても、誰もいない場合は、隣の建物に声を掛け、女将さんを呼びます。支払い方法も変わっています。お風呂入り口の向かい側の厨房に置いてある、茶色い壺に100円を投入します。

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民宿の建物のすぐ脇に噴泉塔のような源泉井戸から、源泉が湧き出して、溢れています。源泉の濃度が濃いため、一面が茶褐色に染まっています。その源泉がすぐ脇の窓越しに、男女別の内湯に注ぎこまれています。

濃い源泉が注がれる内湯

濃い源泉が注がれる内湯
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窓の外の源泉井戸から通された源泉が湯口から注がれます。流れる時は無色ですが、空気に触れて湯船では茶褐色に濁ります。

濃い源泉が注がれる内湯
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源泉温度が51.8℃で、湯船では下げられていますが、地元の方好みの熱い湯です。鉄分が多いため、湯船の縁や洗い場も茶色に変色しています。塩味のする塩化物泉で、とても温まります。

元々、地区の共同浴場があったのですが、現在は無くなり、地元の人が、毎日銭湯代わりに利用しています。格安の100円で入浴できますが、石鹸のみ備え付けのため、シャンプー等は準備が必要です。また、宿泊も可能ですので、関連MEMOをご参照ください。

近所にある、天然炭酸泉の湧出地

近所にある、天然炭酸泉の湧出地
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松の湯から国道252号線を只見町方面に歩いて約10分の場所に、滝沢天然炭酸水湧出地の案内が出ています。土手を下ってすぐに現れるのが、四角く囲まれ、塩化ビニール管から流れ出す天然炭酸水です。なめてみると、甘みがあり、微炭酸のシュワシュワを感じます。

滝沢地区には、景色が優れた場所に、江戸時代に詠まれた歌が残り、滝沢八景と呼ばれています。舟渡し、女郎清水、不動滝など巡ってみるのもお薦めです。

近所にある、天然炭酸泉の湧出地
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国道252号線を逆に三島町方面に約3キロ進み、大塩温泉の手前には、もう一つの湧出地、大塩天然炭酸泉の案内が出ています。左折し、森の中に、滝沢天然炭酸泉よりも大規模な井戸が存在します。木製の小屋のような造りの下で、流れ出す炭酸泉をくみ上げられます。季節により、水量が上下しますが、春先の雪解け期は豊富に湧き出しています。

近所にある、天然炭酸泉の湧出地
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見た目にも、炭酸の泡が湧き上がってくるのが見えます。足元の地面下から、備え付けのヤカンやヒシャクを使ってペットボトルに注ぎます。ペットボトルは持参しましょう。

天然炭酸泉は薬泉として知られ、明治時代には瓶詰めして販売され、「芸者印タンサンミネラルウォーター」としてドイツにも輸出されていました。その後販売が途絶えていましたが、平成16年から、ボトル入りの炭酸水として、道の駅などで販売されています。滝沢と大塩の天然炭酸泉湧出地に隣接して、株式会社ハーベスの工場で、ボトリングしています。

おわりに

毎年大好評の奥会津の温泉やグルメ、謎解きなどでスタンプを集める「奥会津アドベンチャー七福コレクションV」が平成30年2月まで開催されています。楽しみながらオリジナルグッズをゲットできます。冊子を入手して参加してみませんか?

金山町にある温泉は、地元の方に愛される共同浴場や秘湯の宿などいろいろ楽しめます。のんびりと温泉巡りはいかがでしょうか?現在JR只見線は平成23年7月の豪雨被害のため、会津川口駅から只見駅間が不通で、代替えバスが運行しています。松の湯の最寄り駅は会津大塩駅ですが、不通区間です。只見線の復旧をぜひ応援してください。

同じく奥会津の玉梨八町温泉のおすすめ宿「せせらぎ荘」については、別記事に詳しくまとめましたので関連MEMOよりご参照ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/31−2016/05/01 訪問

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