クリムト、シーレ、ワーグナー、モーザー…ウィーンで出逢う4人の巨匠

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クリムト、シーレ、ワーグナー、モーザー…ウィーンで出逢う4人の巨匠

クリムト、シーレ、ワーグナー、モーザー…ウィーンで出逢う4人の巨匠

更新日:2017/04/17 15:43

ゐさ よりこのプロフィール写真 ゐさ よりこ ライター、舞台芸術愛好家

クリムト、シーレ、ワーグナー、モーザー。現代美術史・建築史に多大なる影響を与えた「巨匠」4人は、奇しくも同じ年に世を去りました。2018年は、4人の巨匠没後100年にあたる年。ウィーンでは、この記念すべき年のために、巨匠にまつわる施設を中心に様々なイベントが開催されています。ウィーンの歴史地区を巡って、ひと足先に4人の巨匠へ会いに行きましょう。

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現代美術の宝庫、ウィーン

現代美術の宝庫、ウィーン

写真:ゐさ よりこ

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音楽の都、ウィーンは、現代美術の都でもあることをご存じでしょうか。ウィーンでは、美術館などを中心に、2018年にモダニズム(20世紀初頭に絵画や建築などの分野を中心に起こった前衛的な芸術運動)を祝うイベントが予定されています。この2018年は、ウィーンにおける「巨匠」とされる4人の芸術家・建築家の没後100年にあたる年。

●グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)…『接吻』などを描いた、象徴主義を代表する画家
●エゴン・シーレ(Egon Schiele)…個性的な作風で知られる現代美術家
●オットー・ワーグナー(Otto Wagner)…近代建築家、ウィーン分離派の中心人物
●コロマン・モーザー(Koloman Moser)…ウィーン工房をデザインしたユニヴァーサル・アーティスト

この4人の「巨匠」は、奇しくも同じ1918年に、ウィーンの街に多くの作品と影響を遺してこの世を去りました。

クリムトの『接吻』にキス?

クリムトの『接吻』にキス?

写真:ゐさ よりこ

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この4人の中で、日本でも多くの人が知る「巨匠」は、グスタフ・クリムトでしょうか。金箔を多用した、ウィーンのアールヌーヴォーをも代表する作品『接吻』は、自らをモチーフにして描いた作品と言われています。当時のタブーを破って堂々と描き上げたこの作品は、ウィーンで開催された芸術展で大好評を博したそうです。

『接吻』は現在、ウィーン歴史地区の南側にあるベルヴェデーレ宮殿で展示公開されています。もとは夏の離宮として使われていた宮殿には、『接吻』のほかにも、クリムトの他の作品をはじめ、中世から現代にかけてのヨーロッパの芸術作品が数多く収蔵されています。『接吻』の記念撮影スポットもありますので、巨匠の作品の前で同じポーズを取って記念写真を1枚、いかが?

奇才、エゴン・シーレのコレクション

奇才、エゴン・シーレのコレクション

写真:ゐさ よりこ

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クリムトと同時期に活躍した、アヴァンギャルドな作風が強烈な印象を残す画家、エゴン・シーレ。多くの自画像を遺した画家でもあり、どれも、女性にモテモテなまま28歳で夭折した本人の様相を捉えています。

シーレの作品は、世界最大級のコレクションを有する、アウグスティーナ教会に隣接する美術館「アルベルティーナ」のほか、現代美術専門の美術館「ムゼウムクォーター」でも見ることが出来ます。ベルヴェデーレ宮殿でクリムトを見てからシーレを見ると、同じ「ウィーン分離派」でありながら作風の違いに驚くことでしょう。クラシック音楽が流れる古都・ウィーンの、もうひとつの表情でもあります。

「U4」駅をデザインしたワーグナー、現代的「意匠」を手掛けたモーザー

「U4」駅をデザインしたワーグナー、現代的「意匠」を手掛けたモーザー

写真:ゐさ よりこ

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建築とインテリアデザインの分野においても、ウィーンではふたりの「巨匠」に出逢うことができます。地下鉄「U4」の駅は、他の地下鉄の駅と違い、絢爛豪華な造りのものばかりです。この駅舎が、実はオットー・ワーグナーの作品。特に有名な「カールスプラッツ」駅舎は、アールヌーヴォー様式の代表的作品としても知られており、カフェとしても利用されています。巨匠の作品の中でいただくコーヒーとケーキは、前衛的な味がする?

「U4」駅をデザインしたワーグナー、現代的「意匠」を手掛けたモーザー

写真:ゐさ よりこ

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インテリアデザインの分野の「巨匠」である、コロマン・モーザーは、肘掛け椅子などのインテリアのほか、ポスターやロゴマーク、切手など、いわゆる「意匠」を数多く制作したアーティスト。多彩なデザイン作品を展示する美術館「MAK応用美術博物館」で、モーザーが手掛けたデザイン作品を見ることが出来ます。

ウィーンの街で出逢う4人の巨匠

画家のクリムトとシーレ、建築家のワーグナー、インテリアデザインのモーザー。4人の「巨匠」が、100年を経た今も、ウィーンの歴史地区で輝きを放っています。
旧来の価値観を打ち破り、時を超えて生き続ける芸術を生み出した巨匠達が生きた地を、トラムまたは徒歩で巡れば、それぞれの生き様を表現したかのような作品に次々と出逢うことが出来ます。同じ時代を駆け抜けたウィーンの巨匠が見つめていたものは何か。そんなことに思いを馳せながら、4人の巨匠の跡を辿ってみると、ウィーンはまた少し違って見えるかもしれませんよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/02/07−2017/02/09 訪問

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