約1カ月まるまる楽しめる!長野県桜の名所 開花順ガイド

約1カ月まるまる楽しめる!長野県桜の名所 開花順ガイド

更新日:2017/05/10 16:42

日本で4番目に広い面積の長野県。南北に長く、標高差のある地形もあって、4月上旬から5月上旬までの約1カ月間と長い期間、色々な場所で桜を楽しむ事が出来ます。
そんな長野県の桜を今回は名所から古木の一本桜まで、開花の早い順にご紹介いたします。

4月上旬 「飯田市」桜並木から、珍しい品種の桜まで!

4月上旬 「飯田市」桜並木から、珍しい品種の桜まで!
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長野県の南側に位置する「飯田市」は長野でも早めの時期、例年4月上旬から桜の見頃を迎えます。
700mに渡って桜並木が楽しめる「大宮通り桜並木」は見頃の時期にさくらまつりが開催され、大勢の人で賑わいます。夜には提灯の柔らかい光でライトアップもされます。ソメイヨシノが主な品種ですが、御衣黄(ギョイコウ)という黄色い珍しい黄色い桜の木もありますので、ぜひ探してみてくださいね。

4月上旬 「飯田市」桜並木から、珍しい品種の桜まで!
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旧座光寺小学校舞台校舎前に植えられている樹齢約350年のシダレサクラ「麻績の里 舞台桜」は、この地域では唯一の「半八重枝垂れ紅彼岸桜」という珍しい品種です。
控えめな小振りの小さな花ですが、半八重ということで花弁が重なりあった様子は可愛らしく、ピンク色もキレイです。見頃の時期にはライトアップも行われ、地面に付きそうな程の枝を垂らした立派な桜が暗闇に浮かび上がる姿は見事です。

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飯田市内にはその他にも、シダレサクラとエドヒガンが合体して、あたかも1本の桜の木が花を咲き分けているように見える面白い桜「桜丸の夫婦桜」など、樹齢300年以上の一本桜が何本もあります。そちらも合わせて回ってみてはいかがでしょうか?

4月上旬〜中旬 「伊那市」桜好きなら絶対外せない名所「高遠城址公園」

4月上旬〜中旬 「伊那市」桜好きなら絶対外せない名所「高遠城址公園」
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飯田市から北に50km程の所にある「伊那市」にある「高遠城址公園」。桜が好きという方ならご存知の方も多い、全国的にも有名な桜の名所です。「さくら名所100選」にも選ばれていて、園内には約1500本もの桜が植えられており、古くから「天下第一の桜」と称されています。例年4月上旬〜中頃が見頃です。

4月上旬〜中旬 「伊那市」桜好きなら絶対外せない名所「高遠城址公園」
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「高遠城址公園」に植えられている桜は「タカトウコヒガンザクラ」という品種で、小振りでピンク色の強い花が特徴です。樹林は「県の天然記念物」にも指定されています。
「タカトウコヒガンザクラ」はソメイヨシノよりも比較的開花が早く、背が低くてモコモコとした花付きです。園内の場所によって満開の時期が少し違ってくるので長い期間花を楽しむ事ができます。写真は南ゲートの外から撮ったものです。この時は南側の桜は満開でしたが園内奥はまだ五分咲きくらいでした。

4月上旬〜中旬 「伊那市」桜好きなら絶対外せない名所「高遠城址公園」
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一度は行ってみたいと思っていても、やっぱり気になるのは周辺の混雑ですよね。
シャトルバスも運行するようになり以前よりも車の渋滞は改善されてきましたが、見頃の土日は道路は毎年大変混雑します。平日か土日の朝早く(9時前)、夕方(4時以降)から夜のライトアップにかけてなど、時間をずらして行った方が比較的空いていて観光もしやすいと思います。
写真は曇りの日に撮ったものですが、園内に入れば頭上はほぼ桜で埋め尽くされますので天気はそこまで気になりません。どうしても混雑が嫌だという方は、あえて曇りや小雨の日を狙って行くのもアリかもしれませんね。

4月上旬〜中旬「松本市」風情ある「松本城」と一面ピンクの丘「弘法山古墳」

4月上旬〜中旬「松本市」風情ある「松本城」と一面ピンクの丘「弘法山古墳」
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長野県の中部に位置する「松本市」。国宝にも指定されている「松本城」の桜も4月上旬〜中旬が見頃です。公園や周辺のお堀に約320本の桜が植えられています。オススメはライトアップ!開花宣言の3日後から、8日間開催される「夜桜会」では、本丸庭園が無料で開放され、天守閣が桜と一緒にライトアップされます。お茶席が設けられ、月見櫓では雅楽の演奏も行われます。

4月上旬〜中旬「松本市」風情ある「松本城」と一面ピンクの丘「弘法山古墳」
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その他、開花宣言の3日後から、10日間開催される「光の回廊」では、外堀の桜並木のライトアップもされます。こちらも天守閣のライトアップに負けずとも劣らず、キレイで幻想的な景色を見ることができます。

4月上旬〜中旬「松本市」風情ある「松本城」と一面ピンクの丘「弘法山古墳」
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松本城から車で20分程の所にある国指定史跡の「弘法山古墳」は東日本最古級と言われる古墳です。そんな「弘法山古墳」の桜もオススメですので、松本城と合わせて訪れてみてはいかがでしょうか?
小高い丘になっている古墳一体にはオオヤマザクラ、コヒガンザクラを中心とした桜の木が約4000本もあります。見頃の時期には丘一面が桜の花で覆われて、モコモコとした可愛らしいピンクの丘が街中に出現します。
下からも桜を楽しめますが、頂上まで登ると遠く北アルプス連峰を見渡す景色も一緒に楽しめます。山頂までは舗装されていないゆるい上り坂になっています。スニーカーなど歩きやすい靴で行ってみてください。

4月中旬〜下旬 「小諸市」趣のある景色と一緒に楽しむ「懐古園」

4月中旬〜下旬 「小諸市」趣のある景色と一緒に楽しむ「懐古園」
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長野県の東部に位置する「小諸市」は、浅間山の南側のふもとにあり長野県の中でも比較的遅い時期に桜の開花が始まります。
そんな小諸市にある「懐古園」は小諸城の跡地で、「さくら名所100選」にも選定されています。
園内には小諸固有の「コモロヤエベニシダレ」という全国的にも珍しい桜の他、ソメイヨシノやヒガンザクラ、ヤエザクラなど400本を超える色々な種類の桜が植えられています。例年4月中旬〜下旬までと長い期間桜を楽しむことができます。

4月中旬〜下旬 「小諸市」趣のある景色と一緒に楽しむ「懐古園」
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野面石積みの石垣は400年前のまま当時の姿で残されていて、上にも登る事も出来ます。趣のある景色と一緒にしっとりと桜を楽しみたい方にオススメです。
昼間は入場料が必要ですが、ライトアップされる期間の17:00〜22:00は園内散策が無料で出来てオススメ!ピンク色のぼんぼりが桜を優しく照らし出します。

4月中旬〜5月上旬 「山ノ内町」樹齢推定850年「宇木の千歳桜」

4月中旬〜5月上旬 「山ノ内町」樹齢推定850年「宇木の千歳桜」
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長野県の北部に位置する「山ノ内町」。お風呂に入るニホンザルで有名な「地獄谷野猿公苑」で名前を聞いた事のある方も多いのではないでしょうか?そんな山ノ内町の桜は4月中旬〜5月上旬が見頃です。
「宇木の千歳桜」は長野県下でもっとも古い桜の一つです。品種は「エドヒガンザクラ」で、樹齢はなんと推定850年!古木でありながら毎年見事な花を咲かせてくれます。

4月中旬〜5月上旬 「山ノ内町」樹齢推定850年「宇木の千歳桜」
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高さ12m、幹回り10m、枝張り東西22m、南北17mの巨木で、県の天然記念物にも指定されています。桜の木の下から覗きこむと、その太さや大きさをより実感できますよ。
周辺は畑が多く、パーキングスペースも乗用車が3〜4台停められる位の大きさです。車で訪れる方は周囲に注意して場所を譲り合って観賞してくださいね。

4月中旬〜5月上旬 「山ノ内町」樹齢推定850年「宇木の千歳桜」
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その他にも山ノ内町には「大久保のしだれ桜」など樹齢100年以上の立派な桜の古木があり、「古代桜」と呼ばれています。約4kmの「古代桜」を巡るコースも整備されています。1時間程度で見て回る事が出来るので、周辺ののどかな景色を楽しみながら歩いてみてはいかがでしょうか?

短い桜の時期を目一杯満喫しよう!

時期別桜ガイドいかがだったでしょうか?満開から1週間もすれば散ってしまう儚い桜ですが、長野県ならここまで長く楽しめますよ!
他にもMEMO欄でオススメの長野の桜を記載してあります。ぜひ旅行の参考にしてみてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/04/01−2016/04/01 訪問

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