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地図を見る宮城県気仙沼市といえば、東日本大震災でも甚大な被害を受けたエリアの一つ。その気仙沼市の東部、宮城県の最北東端に位置している唐桑半島は典型的なリアス式海岸を有する美しい景観を誇る半島。明治29年の三陸大津波で先端が2m程度折れてしまったことからその名が付いた巨釜半造(おおがまはんぞう)「折石」などの景勝地・観光地が点在しています。
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地図を見るその唐桑半島の先端部にあるのが創立が昭和59年という歴史をもつ「唐桑半島ビジターセンター」です。ビジターセンターとは国立公園などを訪れた人に対し、それぞれの公園の自然などについて展示・解説をしている施設。ここは三陸復興国立公園に指定された地でもあるのです。
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地図を見る「唐桑半島ビジターセンター」のハイライトの一つが敷地内に併設されている「津波体験館」です。昭和59年という時代に、当時の最先端技術を駆使し映像・音響・振動さらには送風までも組み合わせ、津波を疑似体験できるという全国初の施設として登場したのです。つまり、ここは自然ばかりでなく津波の恐ろしさを多くの人に伝えるという使命も課せられたビジターセンターだったのです。
そんな「津波体験館」も老朽化と、資料映像が古かったために2013年に全面リニューアル。明治の三陸大津波など、過去の大津波の記録に加えて新たに東日本大震災の映像も組み込まれた内容になっています。また津波のメカニズムや、地元住民の証言も加え、より防災教育を重視した内容へとブラッシュアップされています。
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地図を見る津波体験館のプログラムは約11分。開設当時としては画期的なものだったこの津波体験館も、現代のテーマパーク等のVRと比べれば物足りないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、津波の恐ろしさを学ぶには十分。
そして何よりも、まだ記憶に新しい東日本大震災を経験した職員さんの生の声が聞けるというのは振動や映像、音響などの何物にも勝るリアリティ。ぜひいろいろな話に耳を傾けてください。
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地図を見る「津波体験館」だけが「唐桑半島ビジターセンター」ではありません。唐桑半島の自然に関しての展示も充実しています。
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地図を見る唐桑の海のコーナーでは天然記念物に指定されている鳴き砂の展示も。歩くだけで鳴く砂浜は全国に数か所しかないといわれる鳴き砂ですが、唐桑半島の九九鳴浜や気仙沼大島の十八鳴浜と気仙沼市には鳴砂の浜が二つもあるのです。
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地図を見るそして震災以前からこの「唐桑半島ビジターセンター」には津波に関する常設展示があったということは特筆できる点でしょう。津波の歴史やその発生メカニズムなど、かなり力の入った展示は三陸海岸にとって津波が避けては通れない存在だということを示しているかのようです。
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地図を見る震災以降はかつてあった常設展示を覆い尽くすように、震災関連の展示が大きく場所をとっています。特に、地域住民が撮影したという震災関連の写真は200点を超え、現地が震災直後からどういう状態にあったかということを知ることが出来ます。
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地図を見るまた、中でも必ず目を通してほしいのは映像ライブラリーコーナーです。3・11当日に唐桑半島在住の人が撮ったホームビデオを見ることができます。津波が実際に襲ってくる姿や、周囲の人の声がノーカットで入っていてかなりの臨場感。改めてとんでもないことがここで起こっていたのだなということを認識してしまいます。
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地図を見るインフォメーション付近には唐桑半島や気仙沼市の物産品がズラリと並んでいます。民芸品から海産加工品など結構目を引く商品が揃っているので要チェック。お土産を考えていた方はここでまとめて買ってしまうのもアリ!
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地図を見るまた、大人気の気仙沼市観光キャラクター「ホヤぼーや」のグッズもまさかの充実度!震災を機に、被災地でボランティア活動をしていた人たちによってその名が一気に全国に広まったともいえる「ホヤぼーや」。その人気は東北のキャラクターではトップクラス!ぜひお買い求めを。
あの震災を経験した我々には後世まで津波の恐ろしさを語り継ぐ義務があります。自然の魅力と、自然の驚異を同時に体験できる「唐桑半島ビジターセンター」は過ぎゆく日々の中で薄らいでいく記憶を、今一度思い出させてくれる貴重な施設といえます。気仙沼まで足を運んだのであればぜひ訪ねてみましょう。
「唐桑半島ビジターセンター」へのアクセスはJR気仙沼駅から車で約30分。なお、ビジターセンター内は無料、津波体験館は入場料(一般380円)が発生します。休館日は毎週火曜日(祝日の場合は開館)と祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)です。
また、ビジターセンターから徒歩約20分の「神の倉尻浜」には東日本大震災で発生した津波により海中より運ばれた大きな津波石も新たな観光スポットとして話題ですのであわせて訪れてみましょう。
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(2024/4/27更新)
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