二条城は、慶長8年(1603年)に徳川初代将軍家康が京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所として造営した城です。そして、第15代将軍慶喜の時代には大政奉還の舞台となった、いわば江戸時代の終焉を見届けた城でもあります。
広大な敷地には、重要文化財に指定された建造物が多数あり、大変見所の多いスポットですが、夜間は二の丸御殿には入れないので要注意です。とはいえ、ライトアップされた桜はもちろんのこと、唐門をはじめお堀や庭園だけでも十分見応えがあります。
入り口(東大手門)から入り、まず見て頂きたいのが重要文化財の「唐門」です。平成25年に修復作業が完成し、金具や極彩色の装飾がライトアップにより際立ち、より輝きをはなっています。
唐破風(からはふ)と呼ばれる中央が丸いカーブで両端が反り返ったような特徴的な形の屋根や、色鮮やかな彫刻は必見です。
二条城の広大な敷地には、約50種400本の桜が植えられています。ソメイヨシノをはじめ、ヤエベニシダレザクラ、サトザクラなど様々な種類が植えられ、種類により開花時期も少しずつずれているためお花見を長く楽しめます。
見頃は例年4月上旬頃からとなっています。
明るいお日様の下で見る桜は文句なく美しいのですが、特に夜桜の妖しいような美しさに魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。また夜桜観賞のいい所は、ライトアップされている建物や桜に集中できることでしょう。特に二条城は敷地が広大なため、例えば街中のビルや店舗の明りなど周囲の不要な明るさがなく、暗闇に浮かぶ建物や桜がより際立ち集中して楽しむことができます。
城内北側にある清流園(庭園)では、趣向を凝らしたライトアップとプロジェクションマッピングも企画されています。
こちらの清流園は、創建時(家康の時代)には城内通路と天守閣の一部が存在していたと推定されています。その後淀城への移設や、同心住まいがあった時代など歴史とともに様々な返還を経て、昭和40年(1965年)に「清流園」として造営されました。
東半分が洋風庭園、西半分は「香雲亭」と「和楽庵」の二棟の建物を含めた池泉回遊式山水園となっており、シダレザクラやソメイヨシノが植えられています。
夜間は入ることができない二の丸庭園や本丸庭園と合わせて、二条城には江戸時代(二の丸庭園)、明治時代(本丸庭園)、昭和時代(清流園)に造営された3つの庭園があり、それぞれの違いを昼間の拝観で比べてみるのもいいかもしれませんね。
世界遺産「二条城」を夜間の桜ライトアップにクローズアップしてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。大政奉還150周年となる2017年は、豪華なプロジェクションマッピングも企画され、より注目度もアップしています!
京都駅から二条城へは京都市営バスで約15〜20分ほど。
地下鉄では烏丸御池経由で約7分ほどとアクセスが良いので、電車・新幹線に乗る前の最後の締めに訪れてはいかがでしょうか。
そして、和装の方はなんと入場無料となっています!
もし着物で観光したいと考えている方がいらっしゃれば、ぜひ二条城を観光コースに入れて頂くことをお勧めします!
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(2024/4/19更新)
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