フェルメールの世界観に浸る!オランダ・デルフトで聖地巡礼の旅

フェルメールの世界観に浸る!オランダ・デルフトで聖地巡礼の旅

更新日:2017/04/04 11:19

カジヤマ シオリのプロフィール写真 カジヤマ シオリ ヨーロッパ女子ひとり旅専門家、アートライター
ゴッホやレンブラントなどとともに、オランダ出身の画家として高く評価されているフェルメール。彼が生まれたデルフトには、ゆかりのある場所が至る所にあります。

フェルメールにまつわる場所は、古都・デルフトを象徴するような長い歴史をもつところばかり。美しい街の魅力にどっぷりと浸ることができる、フェルメールゆかりのスポットを紹介します!

デルフトの街で生まれ育った画家、ヨハネス・フェルメール

デルフトの街で生まれ育った画家、ヨハネス・フェルメール

写真:カジヤマ シオリ

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ヨハネス・フェルメールは、17世紀に活躍した画家です。彼の作品は、光を巧みに扱ったような、とても美しいものばかり。女性を被写体に描いた作品はどこか神秘的なオーラをまとっています。

彼はデルフトで生まれ、デルフトで死にました。この地を離れたという記録が残っておらず、約40年の生涯をずっとデルフトで過ごしたと言われています。

写真は、フェルメールの人生や作品について、マルチメディアを用いて展示を行っているフェルメール・センター。実物の作品展示はありませんが、フェルメールについてより学ぶことができる施設です。聖地巡礼の前に、ここで作品について学ぶのがおすすめです。

フェルメールが洗礼を受けた「新教会」

フェルメールが洗礼を受けた「新教会」

写真:カジヤマ シオリ

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フェルメールが生まれた直後、1632年に洗礼を受けた場所が「新教会」です。新という名前であるものの歴史は古く、約7世紀にわたり街を見守っています。

街のどこからでもその姿をみることができるほどの高さに、驚くこと必至です。376段もある鐘楼の階段を上がれば、デルフトの街を一望できます。散策のスタート地点にもぴったりの場所です。

フェルメールが洗礼を受けた「新教会」

写真:カジヤマ シオリ

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新教会の地下には、オランダ国王の家系であるオラニエ家代々の墓があります。そのため、教会のあちこちに、代々の国王やその家族を弔う彫像やプレートが置かれています。オランダのロイヤルファミリーが眠っている、由緒ある教会です。

フェルメールが眠る場所「旧教会」

フェルメールが眠る場所「旧教会」

写真:カジヤマ シオリ

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マルクト広場から徒歩5分。運河沿いに歩いていくと、また大きな教会が。新教会よりもさらに前につくられた「旧教会」です。少し離れた場所から見ると、まるでピサの斜塔のように傾いていることが確認できます。

フェルメールは1675年にこの教会で埋葬されたといわれています。彼は結婚の際にプロテスタントからカトリックに改宗したため、洗礼を受けた新教会ではなく、カトリックの旧教会に埋葬されました。

フェルメールが眠る場所「旧教会」

写真:カジヤマ シオリ

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教会内はとても天井が高く、広々としています。静かに落ち着いた時間を過ごすのにもうってつけの場所です。

日光が当たってきらめくステンドグラス、見上げるほどに大きいパイプオルガン。まるで、現実から切り離されたかのような空間を生み出しています。フェルメールが眠ると言われている場所は、とても幻想的な場所です。

実際に作品の描かれた場所を探しに

実際に作品の描かれた場所を探しに

写真:カジヤマ シオリ

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フェルメールは、故郷デルフトを描いた作品をいくつか残しています。「デルフトの眺望」では、目の前に広がる運河と、遠くに見えるデルフト中心街を描いています。この絵が描かれたとされている場所があります。

デルフト中央駅から徒歩10分ほどの場所にある、街の南東に流れるスヒー川のほとりから描かれたと言われています。作品にも描かれていた新教会の塔は現在もみることができ、作品と同じように、川岸には船が停まっています。

この作品が好きなら、かつてフェルメールが描いたものと現在の光景を見比べたくなることでしょう。ファンにはたまらないスポットです。

フェルメールの説明パネルを手掛かりに

フェルメールの説明パネルを手掛かりに

写真:カジヤマ シオリ

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デルフトの街中では、フェルメールに関連する場所にキューブ型の説明パネルが設置されています。よりフェルメールについての理解を深め、聖地巡礼を助けてくれる存在です。オランダ語だけでなく、英語やドイツ語での説明書きもあります。

このパネルを見つけたら、少し立ち止まって説明書きを読んでみましょう。もしかしたら、今までは気づかなかったことの発見や、新しい魅力に出会えるかもしれません。

フェルメールの生きた証をたどる

デルフトには、まるで歴史を物語るような古い建物が数多く残っています。ほとんどの観光スポットが徒歩でカバーできるほど、コンパクトなつくりの街です。

「もしかしたらフェルメールもこの道を歩いていたかも…」と思いを馳せながら散策すれば、より街の魅力に浸ることができるでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/17−2017/03/19 訪問

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