写真:咲田 みつる
地図を見るまずは奥裾花自然園の場所について。名前の通り、裾花川の奥にある、標高1200m超の自然園です。長野市の中でも特に山深く、遠くに2000m級の戸隠連峰を望み、町の喧騒からは離れた秘境感あふれる場所。そこまで遠出して行っていただきたいのは、ここが水芭蕉の密生地として、随一のスポットだからです。
アクセスですが、長野市と白馬村を東西に結ぶ国道406号線を起点に、裾花川をひたすらさかのぼります。まずはバスか車で、奥裾花自然園観光センターを目指しましょう。そこから、シャトルバス(有料・約10分)に乗り換え、降りてからさらに徒歩15分。
バスの場合も、車の場合も、長野市中心部からトータルで2時間はかかりますが、道中には他にも楽しみがあります。
写真:咲田 みつる
地図を見る裾花川をさかのぼる途中、奥裾花ダムを通過した辺りから、両岸に迫る断崖絶壁の迫力を感じながら進むことになります。
奥裾花自然園を有する「鬼無里」エリアには、複数の鬼伝説が残されていますが、その鬼伝説とあいまって渓谷の迫力がすごみを感じさせます。奥裾花自然園はこの渓谷の上流に位置する自然豊かな場所なのです。
写真:咲田 みつる
地図を見る写真:咲田 みつる
地図を見る路線バスの方も、マイカーの方も、奥裾花自然園観光センターでシャトルバスに乗り換えることになります。バスを降りたら、さらに徒歩で約15分歩きますので、飲み物などの買い物は、このシャトルバスののりば付近の売店がおすすめです。
長野市中心部から自然園までの道のりは決して楽ではありませんが、可憐な水芭蕉は、自然園の入口からほど近い湿原に群生しています。
写真:咲田 みつる
地図を見る園内にはひょうたん池、今池湿原、こうみ平湿原などの水場があり、シーズンにはそれぞれの場所に水芭蕉が顔を出しています。
今池湿原は園内で最大の群落をつくっており、一番のおすすめスポットです。また、その奥の「こうみ平湿原」も水芭蕉の群生地です。
順路としても、手前にある今池湿原をまず堪能し、時間や体力の余裕を見て、こうみ平湿原に進むようにしましょう。
途中でひょうたん池や、吉池を経由するなら、池の中にも注目です。水中に白いまゆのような、クロサンショウウオの卵が産みつけられている様子を観察できます。
写真:咲田 みつる
地図を見る水芭蕉そのものは、他県でも見られる花ですが、周囲1キロほどの範囲に81万本と言われる密生具合は、非常に見ごたえのあるものです。
一部は木道などが整備されていますが、土や、残雪などの上も歩きます。雪解けとともにシーズンが始まる為、水芭蕉を見る際には、足元がぬかるんでいる可能性が高いです。シャトルバスに乗り換える際に、売店で長靴のレンタルもありますので、状況に合わせて利用しましょう。
写真:咲田 みつる
地図を見る今池湿原やこうみ平湿原の水芭蕉だけを楽しむなら、大人の足ならゆっくり休憩しつつ回って1時間半ほどです。
しかし、奥裾花自然園の魅力はそれだけではありません。樹齢300年を超えるとされるブナやトチの木を持つ原生林が、湿原の奥に広がっているのです。この原生林は野鳥観察にも適しており、順路に沿って約3時間の自然探勝を楽しむこともできます。
奥裾花自然園は、雪深いところ。開園は、雪の少ない例年4/29〜10/31の期間です。また、観光センターから自然園入口へのシャトルバス運行は最盛期のみ。
水芭蕉の満開の時期については、例年5月中旬〜下旬となっていますが、2016年は暖冬の為、前倒しでGWには見頃を迎えていました。
シャトルバス運行情報を含めた最新情報は、関連MEMOにある観光振興会などのサイトで、最新情報を確認されることをおすすめします。
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(2024/4/18更新)
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