地獄めぐりに日帰り温泉。長崎・雲仙温泉おすすめスポットまとめ

地獄めぐりに日帰り温泉。長崎・雲仙温泉おすすめスポットまとめ

更新日:2017/04/04 14:28

下川 尚子のプロフィール写真 下川 尚子 ライター
島原半島・雲仙岳のふもとに広がる雲仙温泉街。古くから温泉地として知られ、明治・大正時代には外国人向けの避暑地として栄えた歴史を持ちます。
そんな雲仙温泉では、良質の温泉を楽しむ以外にも、有名な「地獄めぐり」や、温泉街に残る仏教の歴史、キリシタンの歴史を感じながら歩くのもオススメ。ここでは、日帰りで楽しめる温泉から立ち寄りたい観光スポットまで、「見どころ」を徹底ガイドします。

まずは温泉を満喫。共同浴場や足湯めぐりも楽しい雲仙温泉

まずは温泉を満喫。共同浴場や足湯めぐりも楽しい雲仙温泉

提供元:雲仙温泉観光協会

http://www.unzen.org/

雲仙温泉は強酸性の硫黄泉。日本国内では名湯・草津温泉に似た泉質とされます。温泉街にはいくつかの共同浴場や足湯があることに加え、宿泊施設の日帰り温泉もあり、地域に根付いた温泉文化を感じさせます。

立ち寄り温泉として一番人気があるのが、共同浴場の「小地獄温泉」。すぐ裏にハート形の湯量豊富な源泉があり、白濁した硫黄泉に、レトロな雰囲気の建物が魅力です。
※共同浴場は地域の方の生活の場でもありますので、マナーはしっかり守りましょう。

まずは温泉を満喫。共同浴場や足湯めぐりも楽しい雲仙温泉

写真:下川 尚子

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共同浴場よりさらに手軽に温泉を楽しむなら、足湯がオススメ。温泉街には気楽に楽しめる足湯がいくつかありますが、こちらは新湯共同浴場の向かいにある足湯広場。広々としていますので、のんびり温泉を楽しめます。

そのほか、温泉街のカフェやホテルに足湯が併設されているところも。「足湯巡り」をしてみても楽しいですね。

外せない観光スポットは「地獄めぐり」

外せない観光スポットは「地獄めぐり」

写真:下川 尚子

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雲仙温泉の観光スポットとしておそらく一番有名なのが「雲仙地獄」ではないでしょうか。地表からもうもうと煙が噴き出す、その景観は圧巻の一言です。

地獄周辺には散策路が整備されており、30分〜40分ほどあれば、見どころをめぐって歩くことができます。

外せない観光スポットは「地獄めぐり」

写真:下川 尚子

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古来より雲仙岳は霊山として信仰され、その一帯は女人禁制の修行の場とされました。独特の景観を「地獄」としてとらえ、最盛期には数千もの修行僧がいたとされています。

地獄のうち約30箇所は、噴気状態や、関連する事件に基づいて名がつけられており、主な見どころとなっています。写真は、大叫喚地獄。噴気状態が激しく、大きな噴気音が地獄に落ちていく罪人の叫び声にも聞こえることから名がついたのだそう。

外せない観光スポットは「地獄めぐり」

写真:下川 尚子

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雲仙地獄はキリシタンが弾圧された時代、拷問に使われた地でもあります。31名の殉教者があったとされ、雲仙地獄の高台にはキリシタン殉教碑があります。

地獄に限らず、雲仙温泉街を歩くと、数多くのお地蔵さんの姿が見られます。ここが修行の山であったことから・・・というのもありますが、犠牲となったキリシタンの方々への慰霊という意味もあるのだそうです。

温泉街にある「温泉神社」や「満明寺」

温泉街にある「温泉神社」や「満明寺」

写真:下川 尚子

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雲仙温泉街には地獄以外にも見どころがあります。温泉街の目抜き通りには大きな鳥居が建っており、ここにあるのが温泉神社(うんぜんじんじゃ)。境内はそう広くはありませんが、「願い事が叶う」夫婦柿というパワースポットがあることで近年人気となっています。ぜひ散策がてら立ち寄ってみましょう。

温泉神社の向かいには満明寺があります。満明寺の釈迦堂には純金箔が貼られた5mもの雲仙大仏が鎮座しています。そのほか、四国八十八か所めぐりに見立ててお地蔵さんを巡る「八十八箇所巡り」がありますので、お時間のある方は巡ってみてはいかがでしょう。所要時間は15〜20分ほどです。

名物・湯せんぺいの「手焼き体験」、ひと休憩したい「かせやカフェ」

名物・湯せんぺいの「手焼き体験」、ひと休憩したい「かせやカフェ」

写真:下川 尚子

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雲仙温泉の目抜き通りにはお土産物屋やカフェが何軒かありますので、街歩きも楽しむのもオススメ。こちらは遠江屋本舗。名物の「雲仙湯せんぺい」の焼き立てが食べられるほか、手焼き体験も可能です(実施していない日もありますので、要問い合わせ)。

湯せんぺいは、素朴でほのかに甘い、昔ながらの温泉せんべい。手ほどきを受けながら自分で焼くと、おいしさも二倍になるはず!

名物・湯せんぺいの「手焼き体験」、ひと休憩したい「かせやカフェ」

写真:下川 尚子

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一休みにおすすめのカフェが「かせやカフェ」。パンと雑貨の販売が行われており、イートインスタイルでカフェ利用もできます。写真は温泉(うんぜん)レモネード。レトロなラベルと、ほのかなレモン味が人気です。落ち着いた空気の流れる店内は、散策中の休憩にぴったり。

このかせやカフェ、以前は旅館として営業していたところをリニューアルしてカフェになったのだそう。現在も、立ち寄り湯(貸切のみ)と足湯はそのまま利用できます。足湯は無料ですので、気軽に使えますよ。

季節の見どころは、紅葉や霧氷

季節の見どころは、紅葉や霧氷

提供元:雲仙温泉観光協会

http://www.unzen.org/

自然の絶景も堪能できる雲仙温泉。春は「ウンゼンツツジ」とも呼ばれるミヤマキリシマ、秋は鮮やかな紅葉、冬は神秘的な霧氷など、四季折々の美しい景色が見られます。訪れる際には、その時期の見どころをぜひチェックした上でお出かけください。

見どころいっぱいの雲仙温泉

ここでご紹介した以外にも、街歩きなら「おもちゃ博物館」や「ビードロ美術館」、雄大な大自然を味わうなら雲仙ロープウェイで空中散歩を楽しむ・・・など、過ごし方のアイデアは様々。

豊かな自然やそこから湧き出す温泉、そして多彩な歴史。魅力を感じるポイントは、訪れる人により異なるでしょう。ぜひ、新たな魅力を発見してくださいね。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/20−2017/03/21 訪問

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