写真:八岳木 流泉
地図を見る赤倉温泉の歴史は深く、江戸時代に開発された伝承が残っています。尾崎紅葉や岡倉天心などの文人も多く訪れ、赤倉のいで湯に和んできました。
現在では、周囲が妙高戸隠連山国立公園となり、スノースポーツが盛んな冬季には、国内外からの来訪客で非常に賑わいます。
写真:八岳木 流泉
地図を見る大小合わせて20軒ほどの宿が建ち並ぶ赤倉温泉では、外来入浴が可能な施設も多いです。その他、露天風呂が人気の日帰り施設もあり、気軽な温泉旅行が楽しめそうですね。
また、温泉街には土産店や食事処も多いため、浴衣・丹前姿で湯街を散策する観光客もチラホラ。
なお、赤倉温泉へ車でアクセスする場合は、上信越自動車道「妙高高原」インターから約15分です。電車の場合は北陸新幹線「上越妙高」駅から、えちごトキめき鉄道の妙高はねうまラインに乗り、「妙高高原」駅下車。そこから妙高市市営バスが出ています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る赤倉で温泉入浴ももちろん良いですが、ここには絶対に味わいたい味覚があります。その味覚を提供しているのが、地酒や土産品を販売する「越後屋」です。
写真:八岳木 流泉
地図を見る越後屋には、名物「温泉ゆで玉子」があります!湯畑や湯釜等で造れる温泉玉子は全国各地にありますが、商店の店先で出る源泉を使用するのは実に珍しいですね。
ライオンの湯口から源泉がチョロチョロ流れ出し、玉子はしっかり茹でられます。
源泉は無色透明です。妙高には、白濁の燕温泉や赤褐色の関温泉など、特徴のある温泉が存在していますが、赤倉は透明。狭い範囲に様々な種類の源泉が湧く、まさに自然の神秘と言えそうです。
写真:八岳木 流泉
地図を見るライオンから出る温泉の上には、しっかりと赤倉源泉の説明が書かれています。赤倉の泉質はカルシウム・ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉など、越後屋店頭での源泉温度は48度です。
しかし、越後屋の温泉ゆで玉子は、そのまま食べるだけではないのです。
写真:八岳木 流泉
地図を見る源泉でつくった温泉玉子を、そのまま食べても美味しいのですが、ここでは食べ方の一例が示されています。
まずは玉子を剥き、源泉で軽くすすぎます。そして少し玉子をかじります。そこに、名物の「半ごろしキムチ」を乗せるのです。
ネーミングが印象的な半ごろしキムチは、野沢菜のキムチ漬けのことです。各所に類似品がありますが、越後屋では同店が本家であるとしています。
半ごろしの由来については、防腐剤を使わないことを指す、野沢菜の水分を半分絞ったから半ごろし、など諸説あります。越後屋で温泉玉子を食べながら、語源を探るのも楽しそうですね。
写真:八岳木 流泉
地図を見るこれが結構な辛さですので、辛いものが苦手な人は少なめに。
完全に茹で上がらない、と言いつつ半熟過ぎない温泉玉子の濃厚さに、半ごろしキムチの辛さ、歯触りがマッチします。さらに源泉の効能が加わり、実に美味しい一品です。あっという間に食べ終わりますが、手軽に二個目へ手を伸ばしたり。
目の前から出る源泉で玉子を茹でて、その場で剥いてアツアツを食べる!そこに半ごろしキムチの辛さと風味が合わさって、これほど手軽で美味しい味わいはありません!
もちろん、味わったあとは温泉入浴!湯量豊富な赤倉温泉では、様々な温泉の使い方があるのですね。
温泉は入るばかりが魅力ではありません。飲んで良し、吸い込んで良し、そしてもちろん茹でて良し!つい通り過ぎてしまうようなお店でも、ゆっくり見れば隠れた名物があるかもしれません。そんな名物を見つけた時の喜びは計り知れないものですね。
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(2024/3/28更新)
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