益子「ピッツェリア ヨコヤマ」の至福ピッツァ&スイーツ!被災した登り窯がピザ窯に!

益子「ピッツェリア ヨコヤマ」の至福ピッツァ&スイーツ!被災した登り窯がピザ窯に!

更新日:2017/04/06 17:18

フルリーナ YOCのプロフィール写真 フルリーナ YOC 絶景・感動探究家、旅する音楽講師
陶の町・益子。その益子の森の中に、土日祝だけオープンする「ピッツェリア ヨコヤマ」があります。ここは「益子焼窯元 よこやま」の直営店。東日本大震災で崩壊した登り窯のレンガを用いた薪窯で焼くピッツァが大人気です。天然酵母で発酵させた生地は、400度の高温で一気に焼きあげられサクサク&モッチモチ!また栃木の新鮮フルーツを使ったスイーツやジェラートの美味しさも格別。その魅力、ご紹介します。

陶芸家がピッツァ職人に?「ピッツェリア ヨコヤマ」はこうして誕生した!

陶芸家がピッツァ職人に?「ピッツェリア ヨコヤマ」はこうして誕生した!

写真:フルリーナ YOC

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益子を代表する窯元の一つ「益子焼窯元 よこやま」は、益子の自然豊かな高台の森に位置。その森の中には、陶店・ギャラリー・レストラン・パン屋さん・陶芸体験教室など、魅力的な場所が点在しています。これらは全て「益子焼窯元 よこやま」の横山ファミリーが経営。

レストランは「益子の茶屋」「森のレストラン」「かぼちゃ庵」「ピッツェリア ヨコヤマ」の4つを展開。今回ご紹介するのは、最高に美味しいピッツァとスイーツを食べさせてくれるピッツェリア。ただしこのお店、土曜・日曜・祝日だけの限定オープンのお店なのです。

陶芸家がピッツァ職人に?「ピッツェリア ヨコヤマ」はこうして誕生した!

写真:フルリーナ YOC

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このピッツェリアが出来たきっかけは東日本大震災。陶の町・益子も震度5強の強い揺れに襲われました。ことに斜面にレンガを積み上げて作る登り窯は甚大な被害を受け、益子の登り窯のおよそ9割が崩壊。

窯主・横山由夫さんと息子さん達の4人の陶作家と若手スタッフで作陶している「益子焼窯元 よこやま」の登り窯も、震災で崩壊。壊れたレンガを前にしている時、誰からともなく「壊れた登り窯のレンガを使って、復興ピザ窯を作ろう」という声が上がったのだそうです。そうして作家さんとスタッフみんなで手作りで作り上げたのがこのピザ窯。

「ピッツェリア ヨコヤマ」の至福ピッツァはこうして生まれる!

「ピッツェリア ヨコヤマ」の至福ピッツァはこうして生まれる!

写真:フルリーナ YOC

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陶芸家・横山さんは、平日は作陶をしていますが、ピッツェリアが開く日にはピザ職人に。陶芸家にとって粘土を練る「土練り」は大切な基本。「土練り」で鍛え上げた作陶の技は、モチモチの美味しいピザ生地をも生み出します。

「ピッツェリア ヨコヤマ」では、ピザ生地に栃木県のブランド小麦「ゆめかおり」と天然酵母を使用。「ゆめかおり」は栃木県で初めて作られたパン専用の小麦。強くて伸びのある生地とモチモチの焼き上がり生み出す良質の小麦です。その「ゆめかおり」と天然酵母を使い長時間ゆっくりと発酵させて作る生地は、横山氏こだわりの自信作。

「ピッツェリア ヨコヤマ」の至福ピッツァはこうして生まれる!

写真:フルリーナ YOC

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登り窯は1300度もの高温で器を焼きます。その高温にも耐えたレンガは、震災の苦難を超えピザ窯として復活を遂げ大活躍。益子の森から生まれる薪を赤々と燃やし、400度を超す高温でピッツァを焼き上げます。そうして焼かれたピッツァは、表面はパリッと中はモチモチ!小麦の香ばしさもたまりません。

「ピッツェリア ヨコヤマ」の至福ピッツァはこうして生まれる!

写真:フルリーナ YOC

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こちらのピッツァは「4種のチーズ栃木県産の蜂蜜がけ」。イタリア産厳選のモッツアレラ、タレッジョ、ゴルゴンゾーラ、グラナパダーノの4種のチーズをタップリと使い、その上に栃木県産の濃厚な蜂蜜がトロリとかけられています。イチオシの至福ピッツァです。

セルフだけど素敵&美味しい「ピッツェリア ヨコヤマ」のランチ

セルフだけど素敵&美味しい「ピッツェリア ヨコヤマ」のランチ

写真:フルリーナ YOC

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「ピッツェリア ヨコヤマ」は、セルフサービスですがお店の雰囲気も素敵!お店の内装やアンティーク等のセンスも、さすが芸術家の方々が作ったお店。そしてもちろん美味しいお料理は、横山陶芸の作家さんたちが作った器に。取り分ける小皿やカップは自分の好みの器を選べるので、ワクワクしちゃいます。

セルフだけど素敵&美味しい「ピッツェリア ヨコヤマ」のランチ

写真:フルリーナ YOC

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ピッツァは単品でも頼めますが、前菜とドリンク、さらにデザートが付いたセットもオススメ。前菜は日によって変わります。「ピッツェリア ヨコヤマ」ではピッツァのみならず全てに、妥協なき厳選素材を使用。

ハムはイタリア産モルタデッラハム、生ハムはイタリア産プロシュート(18ケ月熟成)。ピッツァのチーズももちろんイタリア産。ルッコラ、バジルなどは契約ハーブ園直送のフレッシュハーブ。塩はシチリア産のもの・・・という拘りよう。

セルフだけど素敵&美味しい「ピッツェリア ヨコヤマ」のランチ

提供元:ピッツェリア ヨコヤマ

http://www.tougei.net/pizza

そうして生み出される料理の美味しさは、ぜひ皆さんご自身の舌で味わってみてください!ピッツァはハーフ&ハーフメニューもありオススメ(ゴールデンウィーク中はお休み)。リクエストすると無料でこんな可愛いハート型ピッツァにもしてくれます。

デザートピッツァは絶対食べてほしい逸品!

デザートピッツァは絶対食べてほしい逸品!

写真:フルリーナ YOC

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「ピッツェリア ヨコヤマ」のピッツァは、どれもこれも美味しいのですが、絶対に食べてほしいのがこのデザートピッツァ。いちごの季節が終わるまでは、栃木が誇るブランドいちご「スカイベリー」とフルーツ各種、濃厚バニラアイスとクリームチーズアイス、チョコレートが熱々ピッツァにたっぷりと乗ってきます。

熱々ピッツァ生地に冷たいアイスがトロ〜リ溶けて、フルーツの爽やかな酸味と香りと一体になって・・・もうその美味しさといったら・・・。あとはもう、皆さんご自身で体験してみてください!

デザートピッツァは絶対食べてほしい逸品!

写真:フルリーナ YOC

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「ピッツェリア ヨコヤマ」では美味しいジェラートも人気。実は栃木県は<ジェラート天国>!イチゴをはじめとして美味しい地元産の果物をタップリ使ったジェラートは大人気。 

このジェラートは「とちおとめ苺&さくさくパイ」。濃厚な北海道ミルクを使ったジェラートに、地元産とちおとめ苺をつぶして混ぜ合わせ、さらにパイ生地&ホワイトチョコを混ぜ、木苺ソースがかけられます。自家製ケーキも美味しいので迷うところですが、やはりこれはぜひ食べていただきたい!

ジェラートは他にも、カボチャプリンのまぜまぜジェラートや、抹茶やベルギーチョコを使ったものなど、美味し〜いラインナップが揃っていますのでお楽しみに。

デザートピッツァは絶対食べてほしい逸品!

写真:フルリーナ YOC

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ドリンクは、ジュースやカフェ類、国内外の有名ビール・ワインなど豊富な品ぞろえ。中でも筆者のおススメは写真の「自家製ジンジャエール」。国産の生姜で作るジンジャエールは香りが素晴らしく、ピッツァとの相性も抜群。

ランチの後のお楽しみも!

ランチの後のお楽しみも!

写真:フルリーナ YOC

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ランチでお腹がいっぱいになったら、ぜひ陶芸体験を!ろくろ・手びねり、食器やオカリナの絵付けなど様々なプランが用意されています。ろくろは最初は難しいけれど、スタッフが横で教えてくれるので安心。始めると面白くてはまっちゃいます!さらに思い出の品が作品となって送られてくるので、最高の旅の思い出となるでしょう。

またショップには、作家さんたちのすてきな器や、ピッツェリアで使われていた可愛い猫ちゃんのお皿等も売っています。

ランチの後のお楽しみも!

写真:フルリーナ YOC

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またピッツェリアのそばには「森のパン屋さん」も。栃木県産小麦粉をつかった美味しいパンが揃います。天気の良い日には、屋外にテラス席も用意され、焼きたてパンをその場で楽しめるようになっています。

ゴールデンウィークは益子へ行こう!

美味しいものをいただきながら、日々の忙しさから解放されてのんびりすごす時間は、心も体も元気にしてくれるもの。「ピッツェリア ヨコヤマ」ピッツァとスイーツも、そんな元気を与えてくれます。「ピッツェリア ヨコヤマ」は、土・日・祝日のみの営業ですのでご注意を。

2017年「春の益子陶器市」はゴールデンウィークの4月29日から5月7日まで開催。陶器店約50店舗の他、500ほどのテントが立ち並び、様々な益子の器やアートな作品が並びます。また作家さんたちと会話を楽しむことができるのも魅力。ぜひ「ピッツェリア ヨコヤマ」と合わせてお楽しみくださいね。
それでは皆さん、美味しい旅を!

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/20 訪問

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