近代的な外観と曲線美のある景観からは、勉学という言葉より好奇心・探求心を満たすスペースという表現が当てはまります。すぐ隣には広々とした芝生が広がる武蔵国分寺公園や、湧水が野川にそそぐ清流沿いの小径である「お鷹の道」もあり、雑誌・書籍に読み飽きたら、散歩で気分転換もできるようになっています。
少し離れた場所には幼稚園や小学校もあり、子供たちの元気な笑い声が遠くから聞こえてきます。乳幼児を連れたお母さんたちも大勢散歩しており、長閑な雰囲気に包まれています。
この図書館の休館日は不定期で、平均して月に2回あるようです。ただ月曜日や祝日も開館しており、開館時間も朝10時から夜の9時まで、但し土曜日曜祝日は4時半で閉館します。お出かけの際はホームページやTELでの確認が必要です。
中に入ろうとすると、常駐している係の方から首から下げる形式の入館証を渡されます。住所氏名などを書く必要はありません。この入館証がなくても雑誌類は自由に読めますが、閉架書籍にある書籍の閲覧や地図類のコピーができません。
入口はスマートでオープンな小さな扉があるだけで、館内も見渡せます。たくさんの人たちが静かに雑誌や書籍を広げて、想い想いの場所に陣取っています。
図書館内には様々な方に対応するための施設が充実しています。視覚に障害を持った方にも楽しんで頂ける様に、音声読書機の「よむべえ」・200人収容できる広さのセミナールーム・授乳が必要な赤ちゃんに対応した授乳室、もちろんコインロッカーもあります。
雑誌や書籍を読み始めると時間があっという間に経ってしまい、少しお腹も減ってきます。その時のために、館内には入り口近くにカフェがオープンしています。もちろん珈琲も気分転換には必要ですが、美味しいパンがあれば、小腹が満たせます。ここのパン屋さんは「キィニョン」といい、地元では美味しくてとても有名です。
図書館を出て武蔵国分寺の方に歩いて行くとお蕎麦屋さんも数軒あって、それぞれが地元の方に人気です。その中の「潮」さんはそばを手繰るのもいいんですが、蕎麦屋さん独特のつまみで日本酒をキュッといく、通の店です。
図書館を出て駅への帰り道を歩く際、反対側の歩道に目を向けてみてください。何やら不思議な道が大きく拡がっています。これは、律令制時代に整備された五畿七道の支道で、正式名称を「東山道武蔵路」といい、現在の歩道上に道幅が12m、長さが300m程も続く古の道の痕跡を残しています。
現在の群馬県にあたる上野の国から栃木県にあたる下野の国へと繋がり、都の朝廷から公使たちが役目を果たすために、頻繁に往復していました。近くに武蔵国分寺・国分寺尼寺・武蔵国府跡などもあったため、交通の要衝として栄えていたことでしょう。
歴史が感じられるエリアに、この現代的な図書館があるのも、むしろバランスが取れているように感じられます。
新宿からなら中央線に乗って30分弱で、最寄り駅の西国分寺駅に着きます。駅の南口から小さなショッピングモールを通り抜けて、歩いて6〜7分のところに目的の東京都立多摩図書館があります。
図書館には私たちの好奇心や探求心を満足させてくれる、たくさんの雑誌が揃っています。様々な方が利用しやすい環境も充実しています。近くには歴史の史跡やグルメ処もあります。
今度のお休みには、そんな「東京都立多摩図書館」に是非お出掛けしてみませんか!
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