チェコの素顔がぎゅっ!チェコ第2の都市、モラヴィア最大の街、ブルノ

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チェコの素顔がぎゅっ!チェコ第2の都市、モラヴィア最大の街、ブルノ

チェコの素顔がぎゅっ!チェコ第2の都市、モラヴィア最大の街、ブルノ

更新日:2017/03/22 16:49

ゐさ よりんのプロフィール写真 ゐさ よりん ライター、調査研究員(補)

チェコの首都プラハに次ぐ第2の都市、ブルノ。モラヴィアワインの原料になるブドウの一大産地、モラヴィア地方最大規模の都市は、プラハとは違う趣を湛える、チェコの日常を垣間見られるような街です。石畳の路地に面したゴシック建築の教会、自由広場を走るトラム、美味しい地ビール、地元の人の穏やかな笑顔。中世以来の街並みにチェコの「素顔」を残すブルノを、観て、歩いて、触れてみませんか。

チェコ第2の都市、ブルノ

写真:ゐさ よりん

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チェコ共和国の首都プラハは、世界中から観光客が訪れる一大観光地。ブルノは、そのプラハに次ぐ存在で、チェコワイン用ブドウの産地として知られるモラヴィア地方で最大規模を誇る都市です。日本で言うと、東京と大阪のような間柄でしょうか。近年では、様々な分野の国際見本市が開かれることでも知られています。

「チェコ第2の都市」「モラヴィア地方最大規模」ではありますが、旧市街そのものはコンパクト。端から端まで1時間もかからず歩けてしまう程度の大きさです。この小さな街は、観光地というよりは、チェコの人がごく普通の日常を過ごす街。普段着のチェコとも言えるような光景が、ぎゅーっ!と詰まっているのです。

ブルノの歴史的な街並みを、まずは本駅から

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ブルノの街は、6世紀頃にはすでにその姿を現し、時代に合わせて拡張され、現在に至ります。旧市街には、中世から近代、ご存知「McDonald’s」などのショップが入るビルまで、様々な年代の建築物が建ち並び、まるで旧市街全体が博物館のようなものです。

そのブルノの街の出発点とも言えるのが、ブルノ本駅。1800年代に建設された駅舎は、チェコの鉄道駅でも最古の部類に入ります。旧市街を走るトラムはほぼ全てこの本駅を起点にしています。駅舎を出れば、旧市街の入口は目の前。列車でヨーロッパを移動するとき、この「駅の前は旧市街」「駅の前はトラムの停留所」は、けっこう嬉しいものです。

街だけでなく駅も、プラハ中央駅と比べればコンパクトですが、昔のままの駅舎の姿をほぼそのまま残しているので、古都の趣たっぷり。駅舎の中にはカフェや売店、コインロッカーなどもあるので、古い建物だからといって不便に感じることはありません。

そこそこ近代化されながらも昔の姿を残すブルノ旧市街は、中心部にある自由広場から放射状に広がっています。駅舎を出て、トラムの乗り場を越えた先の坂を登れば、広場までは数分。

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自由広場のど真ん中をトラム(4番または9番)が通っており、トラムに乗って旧市街を眺めながら移動……ということも出来ます。世界で2番目に大きいと言われる地下納骨堂で有名な13世紀建造の教会「聖ヤコブ教会」は、この自由広場のすぐ近く。大きなタマネギの上に立っているような高い尖塔が目印です。

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旧市街の周囲と中心部をトラムが通っているので、足として使えば旧市街観光はとってもスムーズに。トラムの切符は停留所にある自動販売機(コイン専用)で1回券や60分券、24時間券などを購入できます。英語表記が付いているので、チェコ語が分からなくても簡単に買えますよ。
自由広場と言うだけあって、地元の人と思しき人が自由に行き交い、お喋りをしながら思い思いにカフェへ入ったり、広場に近いスーパーマーケットで買い物をしたり。一大観光地として洗練されたプラハとはひと味違う、「普段のチェコ」に近い光景を見ることが出来ます。

歴史的建造物も、世界遺産も

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ゴシック建築の教会から近代的なビルまで、石畳の道に並んでおり、歩くだけで時代を追って建築物の変遷が見られるブルノ。ビルや教会など日常的な建物だけでなく、お城も、更には世界遺産に指定された建築物も、旧市街から遠くない場所にあります。

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旧市街の西側、高台にある公園は、ブルノで最も重要な文化財のひとつである、シュピルベルク城。700年以上もの歴史を持つお城で、13世紀にはモラヴィア地方の支配者が拠点としていました。かつては牢獄として使われた時代もありましたが、現在は誰でも気軽に入れる公園のお城で、お城の外壁からは、ブルノの街並みを一望できます。

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この、シュピルベルク城から見て、奥にあたる住宅地の中にあるのが、世界遺産「トゥーゲントハット邸」。1928年から1930年にかけて建てられた、モダニズム建築の原点とも言われる近代建築の傑作です。ガラスで覆われた外観は、当時の建築様式においては画期的なものでした。事前予約制で、中を見学することもできます。プラハ同様に、ブルノも「建築の街」なのです。

「美食の街」ブルノ、伝統的ビール「STAROBRNO」でNa zdravi!

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歩いてまわって、お腹が空いたら、カフェやレストランなどに入りましょう。実はブルノは「美食の街」。至るところに美味しいお店があります。観光客が多くないこともあって、レストランのメニュー表記や店頭の看板などは、チェコ語オンリーの店が多いのですが、スタッフは英語を話せるので、チェコ語が分からなくてもご心配なく。勿論、チェコ語が分かれば、ぜひ現地の言葉で現地の人と交流してみて下さいね。ブルノの街のゆるやかな雰囲気を反映してか、ブルノの人は皆親切。メニューを指しながらの注文にも笑顔で対応してくれます。

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「そういえば、プラハではビールが飲めるけど、ブルノは?」……ご心配なく。ビールの国・チェコの第2の都市ですから、もちろん、飲めます。それも、ブルノで醸造されている地ビールが。その名も「STAROBRNO(古きブルノ)」。

コクと深みのある、ブルノで最もメジャーな銘柄で、街角の至るところでこの「STAROBRNO」の字が見られます。
ブルノ本駅の中には、ドリンク専門のカフェ(というかビアホールに近い)があり、この「STAROBRNO」を、カウンターの奥にあるサーバーからジョッキに注いで飲ませてくれます。日本で言うところの「樽生」?ブルノを出発する前に地ビールを1杯!という人にはうってつけ。朝からでも夜でも、地ビールを手に「Na zdravi(乾杯)!」。

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ブルノは首都・プラハのほか、隣の国・オーストリアの首都、ウィーンにも近く、特急列車に乗れば1時間ほどで着いてしまいます。そのため、ウィーン観光に訪れた人が、オプショナル観光として日帰りで訪れることも多いのですが、できれば1泊以上で時間をかけて街歩きをすることをオススメします。コンパクトでありながら見どころは満載。お城や世界遺産などの観光施設だけでなく、オペラを上演する劇場や、ブルノ交響楽団の生演奏が聴けるホールなど、芸術を愛するチェコの街らしい場所もあります。

トラムが中心部まで入り込み、旅の利便性が高い街でありながら、観光地化の度合いが高くないためか独特のゆったりした雰囲気があり、観光するほうもゆったりした気分で街を歩いていると、あっという間に時間が経ってしまいますよ。

チェコの魅力をコンパクトに、最大限に楽しむ街、ブルノ

中世の街並みの中に、歴史的建造物も近代の傑作も、グルメも音楽もある街、ブルノ。観光地とは少し違う、チェコの歴史と普段の姿が残されているようなコンパクトな街には、短い時間では知り尽くせないくらいの楽しみと魅力が、路地に、建物に、詰め込まれています。旅行者にとって歩きやすく、短時間でまわれる街ではありますがここはひとつ、時間をかけて街歩きを楽しみ、これからの観光地であるチェコの一都市・ブルノを楽しんで下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/02/10−2017/03/11 訪問

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