熱狂のスペイン版イースター!グラナダで「セマナ・サンタ」体験

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熱狂のスペイン版イースター!グラナダで「セマナ・サンタ」体験

熱狂のスペイン版イースター!グラナダで「セマナ・サンタ」体験

更新日:2017/03/21 16:58

みな きむのプロフィール写真 みな きむ スペイン・グラナダブロガー

セマナ・サンタ=スペイン版イースター=聖週間。
スペインにおける宗教行事で最も重要なイベントで、全国各地でほぼ1週間続きます。
様々な教会から繰り出した「パソ」と呼ばれるキリスト像やマリア像をのせた神輿のようなもの、三角帽子の集団、ブラスバンドが長い行列をなして町中を練り歩く、この時期にしか見られない独特で熱狂的なグラナダのセマナ・サンタをご案内しましょう。

セマナ・サンタのシンボル。それは一種不気味なKKK(クー・クラックス・クラン)を彷彿させる三角帽子。

写真:みな きむ

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毎年春先になると、テレビでも見られるスペインのセマナ・サンタ(聖週間)。
日にちは年によって替わりますが期間は1週間、2017年は4月9日(日)〜4月16日(日)までで、グラナダでは計32のコフラディア(グループの行列)が様々な教会から出発します。

日本では聖週間といえばイースター、可愛らしいウサギと卵グッズが街中に溢れますが、スペイン版イースター「セマナ・サンタ」は一種異様な雰囲気をかもし出します。
目と口だけを出し、後は全身を三角帽子と三角の装束に覆われたKKKにも似たペニテンテと呼ばれる人たちが最たるものでしょう。これは昔は罪人が行列に参加した為、背格好や顔が誰か分からないようにする為だったから。そしてコスタレロと呼ばれる非常に重たい神輿を台の下にもぐり担ぐ人々。よちよち歩きの速度で何時間も町を練り歩きます。長ければ夕方に教会を出発し、深夜に教会に戻るものもあります。

パソ(神輿)に表れるシーンは最初の日曜日からだいたい日ごとに聖書に基づくシーン設定がなされ、それはキリスト誕生に始まり、キリストが十字架を担がせられて歩くシーン、磔刑のシーン、ビルヘン・マリア(聖母マリア)がキリストを抱えて涙するシーン、そして最後の日曜日がキリスト復活シーンです。

写真:みな きむ

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それぞれの都市によっても雰囲気がガラッと変わり、例えばサラマンカのように厳粛で重々しい雰囲気をかもし出す所、セビージャのように華やかなお祭り風な所など様々。グラナダはイスラム最後まで粘った都市である反面、レコンキスタを完了させた思い入れの地というわけで、アンダルシア地方の割にはカトリック色がセマナ・サンタ時期は強いのです。

アンダルシア地方ではセマナ・サンタの時期にのみ、サエタと呼ばれる一種のフラメンコが沿道やバルコニーからパソ(神輿)に向かって歌われ、人々はマリア像に向かって具アッパー(美人さん)などと熱狂的に叫びます。アンダルシア地方ならではの光景と言えるでしょう。

それぞれの教会毎にだいたい1年かけて準備をしますが、セマナ・サンタ時期は春先ということもあり、何故か全国的に雨にあたる確立が割と高め。雨だと高級な衣装を着せた普段は教会に大切に保存されているマリア像などを出すわけにも行かず、文字通り泣く泣く出発を諦めざるをえないコフラディア(グループ)などもあります。1年の苦労がおじゃんになり、翌日の新聞などで涙のシーンが紙面を飾ることもざらなのです。

グラナダセマナ・サンタで絶対に外せない!!「ヒターノ」「アルハンブラ」「シレンシオ」

写真:みな きむ

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どのコフラディア(行列)がいいか、言い出せばキリがありませんが、グラナダで特に有名と言えば水曜日(miércoles)の「ヒターノ」、木曜日(jueves)の「シレンシオ」、土曜日(sábado)の「アルハンブラ」、この辺りでしょうか。ルートや時間はぜひ下記リンクを参考にしてください。

写真:みな きむ

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「ヒターノ」とはジプシーの意味。グラナダのジプシーが拠点としていたサクロモンテのアバディア・デ・サクロモンテの教会から出発します。夕方に出発し、町を練り歩き深夜に教会に戻る、一番時間が長いコフラディアです。ジプシーと言えばフラメンコ。サクロモンテ地区の曲がりくねった細い道を「踊る」ように進むと地元の人は表現します。深夜にもなるため、焚き火がそこここで焚かれ、サエタがあちこちで聞かれます。最後の圧巻はキリストのパソとマリアのパソが「ダンスをしている」ように見える教会入場シーン。

「シレンシオ」は沈黙の意味。このコフラディアは一番短く2時間で終了する上に、唯一音楽がありません。一番厳粛で物々しい、ちょっと不気味なものです。深夜12時に出発しアルバイシン地区のパセオ・デ・ロス・トゥリステスの細い道を通り、最後はカテドラルに入り終了です。

写真:みな きむ

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唯一土曜日に出るコフラディアが「アルハンブラ」です。文字通りアルハンブラ構内の教会、サンタ・マリア・デ・ラ・アランブラ(現地読み)から夕方割と早めの時間に出発し、深夜に教会に戻ります。一番の見所はアルハンブラ宮殿への入り口「裁きの門」を出入りする瞬間なのですが、人が非常に多く特に出発時に見るのはなかなか難しいのですが、アルハンブラの森を通過していくのは他のコフラディアでは見られない素敵な光景です。少し早めから森の中で並んでいるのも時間があればいいでしょう。

こちらに記載しきれないものが大半ですが、それぞれ趣向を凝らし1年間この瞬間の為に頑張ってきたセマナ・サンタの行列を見ると、今まで持っていたスペインのイメージがガラッと変わること間違いなし。セマナ・サンタを嫌うスペイン人も多いですが、観光者の目で見ると大いに楽しめると思います。

セマナ・サンタのスケジュールやルート、及び注意事項

セマナ・サンタ期には様々は道がパソの往来に合わせて、封鎖されます。その為、動きにかなり制限がかかります。関連メモ内のリンクには時間や行程が載っていますので、参考にされるといいでしょう。

出発と戻りは同じ教会ですが、全ての行列が必ず通過しなければいけない地点というものがあります。カテドラルがその一つ。ものすごい人ですが、カテドラル前のプラサ・デ・パシエガ周辺に張り込んでいるのも手でしょう。いろんなパソを追いかけるのも面白いですが、この時期は自由に動き回り辛いというのはお忘れなく。

写真を撮るのに夢中になるかもしれませんが、防犯対策はしっかりと。カバンなどは必ず前に、チャックはしっかり閉めて貴重品にはくれぐれもお気をつけて、大いにセマナ・サンタを楽しんでください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/02−2016/03/27 訪問

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