外から見るだけではわからない!札幌市時計台の魅力教えます!

外から見るだけではわからない!札幌市時計台の魅力教えます!

更新日:2013/12/09 14:46

猫乃 みいこのプロフィール写真 猫乃 みいこ 非日常体験探求家、旅ブロガー、ライター
札幌に行ったらきっと訪れるであろう、街のシンボル「札幌市時計台」。外からは見たことがあるけれど、中に入ったことはないって方が多いのでは?建物の中に入らなくてはわからない、日本最古の塔時計である「札幌市時計台」の魅力をご紹介します。

札幌のシンボル「札幌市時計台」

札幌のシンボル「札幌市時計台」

写真:猫乃 みいこ

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札幌市の中心部にある「札幌市時計台」は、明治の建築物としてそのままの姿を見せてくれています。
明治11年に札幌農学校(現在の北海道大学)の演武場として作られ、明治14年には今の形の時計塔が設置されました。当時の札幌では2階建ての建物ですら珍しかったので、時計台は、まるでスカイツリーができたような騒ぎだったそうですよ。
その後、農学校の移転に伴い明治39年に100m南の今の位置に移され、「時計台」と呼ばれるようになったそうです。
では、200円(中学生以下無料)の入場料を支払って、時計台の中に入ってみましょう。

館内1階は展示室

館内1階は展示室

写真:猫乃 みいこ

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館内は、時計台の歴史を紹介するミニ博物館となっています。
1階は展示室として、農学校の初代教頭であったクラーク博士の紹介や、時計台に因んだ歌や小説の紹介の他、写真のように明治11年から平成7年まで実際に使われていた建物の一部も展示してあります。
写真の赤い星は、建物の外観に17個配されていて、北海道開拓の精神をあらわすものです。

2階は演武場

2階は演武場

写真:猫乃 みいこ

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館内の2階は、「演武場」と言われています。演武場は、英語では“ミリタリードリルホール”と言われ、学生向けの軍事訓練施設だったそうです。
天井が高く、音の反響がすばらしい素敵な空間。現在は17:10の閉館後にホールとしても貸出しているそうで、音楽会などが開かれているそうです。
写真の反対側には、舞台があり開拓精神のシンボルである☆型のオブジェの他、岩倉具視書の「演武場」のレプリカが飾られています。

塔時計の仕組みを知ろう

塔時計の仕組みを知ろう

写真:猫乃 みいこ

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2階には、ハワード社(アメリカ)の1928年製塔時計が展示されています。
札幌時計台の時計機械は、建物の中なので見られませんが、ハワード社製の同じものが展示されていることで、塔時計の仕組みなどがよくわかります。

札幌市時計台の塔時計は、50sと150kgの2つのおもりを使って時計を動かし、おもりの巻き上げは週2回人力によって行われています。原形のまま正確に作動している塔時計としては、日本で最も古いものだそうです。

毎正時の時報の鐘が鳴る時間には、時計の近くの柱に触ると音の共鳴を感じますよ。
私も、ドキドキしながら待っていると、時報の鐘が「フォワーンフォワーン」という優しい音色を聞かせてくれました!
心がすーっと落ち着く音です。
床や柱が共鳴して、その後カラカラとおもりのコマが回る音が聞こえました。
建物の中にいないとわからない、鐘の音の共鳴を感じてくださいね。

時計台がイチバンきれいに撮れるポイント!

時計台がイチバンきれいに撮れるポイント!

写真:猫乃 みいこ

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ここで豆知識をひとつ。
札幌市時計台がイチバンきれいに撮影できるポイントをご存知ですか?
実は、時計台の正面のビル2階にテラスがあり、そこが撮影ポイントになっているのです。
写真のような正面の姿が撮影できますので、是非撮ってみてくださいね。
夜にはライトアップされ、明治の歴史を感じさせる時計台の姿が美しく浮かび上がるのでオススメです。

がっかりな観光スポットじゃない!

いかがでしたか?
行ってみてがっかりの観光スポットと言われてしまうこともある「札幌市時計台」ですが、ライトアップされた姿は幻想的ですし、時計台の中に入ってみると歴史と発見がいっぱいですよ。
是非訪れて、いつもと違う「札幌市時計台」を体験してみてくださいね。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/23 訪問

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