走るテーマパーク!和歌山電鐵に乗って猫の駅長に会いに行こう

走るテーマパーク!和歌山電鐵に乗って猫の駅長に会いに行こう

更新日:2022/05/06 11:38

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
和歌山市と紀の川市貴志川町を結ぶ和歌山電鐵貴志川線は、日本の民営鉄道初の猫駅長「たま」が勤務するローカル線です。猫駅長の活躍で、全国にその名が知られるようになった和歌山電鐵ですが「たま電車ミュージアム号」「たま電車」「いちご電車」「うめ星電車」などのリニューアルデザイン電車も運行中です。走るテーマパークのような電車に乗って、たま駅長の後任の「ニタマ駅長」「よんたま駅長」に会いに行ってみませんか?

「貴志駅」でウルトラ駅長「ニタマ」とご対面

「貴志駅」でウルトラ駅長「ニタマ」とご対面

写真:モノホシ ダン

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全長14.3qの和歌山電鐵貴志川線の終着駅、貴志駅に勤務するウルトラ駅長「ニタマ」は、2010年(平成22年)岡山県岡山市生まれのメス猫です。

名前の由来は、初の猫駅長「たま」に似ている三毛猫で「似たま」をもじってニタマということと、たまの部下で二番目のたまということで命名されました。

2016年(平成26年)6月にたま駅長の死去に伴い、同年8月11日からたま駅長の後任として「たま駅長II世」を襲名、貴志駅駅長に就任しました。なお、たま駅長は葬儀の際に和歌山電鐵から「名誉永久駅長」の辞令を受けています。

<ウルトラ駅長ニタマ(貴志駅長)の勤務予定>
勤務場所:貴志駅
勤務時間:10:00〜16:00(体調や気温等の状況により勤務予定の変更・休みの場合あり)
公休日:水曜日・木曜日

「貴志駅」でウルトラ駅長「ニタマ」とご対面

写真:モノホシ ダン

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和歌山電鐵の貴志駅舎は、2010年(平成22年)に完成した2代目の駅舎で、「たまミュージアム貴志駅」と名付けられています。駅舎のデザインは、和歌山電鐵の親会社で両備グループのデザイン顧問、水戸岡鋭治氏が担当しました。

耳の付いた駅舎の屋根は檜皮葺で、窓には目や口もあり、一見すると、たま駅長の顔を連想させる斬新な外観の駅舎です。

「たまミュージアム」と「たまカフェ」が併設された駅舎内には、たま駅長のキャラクターで溢れています。また、駅舎内では、たま駅長グッズの販売も行っています。

「貴志駅」でウルトラ駅長「ニタマ」とご対面

写真:モノホシ ダン

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貴志駅のホームには、たま名誉永久駅長の御霊を、たま大明神として祀った「たま神社」があります。さらに年月日に2が揃った2022年(令和4年)2月22日には、このお社の宮司として「たま駅長II世 ニタマ」が抜擢され、たま神社の御朱印(200円)もたまカフェで頒布されています。

このように見どころ満載の貴志駅で、キュートなニタマ駅長に癒やされて、のんびりとした時間を過ごしてください。

<貴志駅の基本情報>
住所:和歌山県紀の川市貴志川町神戸803番地
電話番号:073-478-0110
たまカフェ営業時間:10:00〜16:00(年中無休)
アクセス:和歌山電鐵貴志川線「和歌山駅」より約30分

スーパー駅長「よんたま」が勤務する「伊太祈曽駅」とは

スーパー駅長「よんたま」が勤務する「伊太祈曽駅」とは

写真:モノホシ ダン

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和歌山電鐵では、ほかにも猫の駅長がいます。それが、和歌山電鐵の本社がある伊太祈曽駅(いだきそえき)です。伊太祈曽駅は、和歌山駅を除いて貴志川線内では唯一の係員配置駅で、駅窓口では一日乗車券や和歌山電鐵グッズなどの販売を行っています。また、駅周辺の観光にレンタサイクルを借りることもできます。

スーパー駅長「よんたま」が勤務する「伊太祈曽駅」とは

写真:モノホシ ダン

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その伊太祈曽駅で勤務している猫の駅長が、スーパー駅長「よんたま」。約1年間の見習い勤務を経て、2019年(平成31年)1月5日からスーパー駅長として伊太祈曽駅長兼貴志駅駅長代行に就任しました。

2016年(平成26年)和歌山市生まれのメスの三毛猫で、4番目のたまちゃんとなっているのは、岡山電気鉄道・おかでんミュージアムに館長代理となっている「SUNたまたま」という猫がいるためです。

ウルトラ駅長ニタマの公休日である水・木曜日は、貴志駅にて代行勤務しています。ただし、ウルトラ駅長ニタマと同様に、体調や気温等の状況で休みとなったり、勤務予定が急きょ変更される場合があります。

<スーパー駅長よんたま(伊太祈曽駅長兼貴志駅駅長代行)の勤務予定>
勤務場所:伊太祈曽駅および貴志駅(水・木曜日は貴志駅にて代行勤務)
勤務時間:10:00〜16:00(体調や気温等の状況により勤務予定の変更・休みの場合あり)
公休日:月曜日・金曜日

スーパー駅長「よんたま」が勤務する「伊太祈曽駅」とは

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また伊太祈曽駅は、貴志方面にはここから先に、行き違いのできる設備が無いため、当駅で必ず上下列車の交換が行われます。鉄道ファンの方は、ツーショットを撮るチャンスです。ほかに日前宮駅、岡崎前駅でも同じく列車交換が行われます。

<伊太祈曽駅の基本情報>
住所:和歌山県和歌山市伊太祈曽73
電話番号:073-478-0110
アクセス:和歌山電鐵貴志川線「和歌山駅」より約20分

“ネコ尽くし”の豪華列車「たま電車ミュージアム号」

“ネコ尽くし”の豪華列車「たま電車ミュージアム号」

写真:モノホシ ダン

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和歌山電鐵のリニューアルデザイン電車を代表するのが、2021年(令和3年)12月4日から運行を開始した「たま電車ミュージアム号」です。既述の通り、両備グループのデザイン顧問、水戸岡鋭治氏がデザインし、14年間運行した「おもちゃ電車」を全面的に改装したものです。

この改装では、クラウドファンディングやサポーターから集めた支援金1889万円が使われています。外観のシックな漆黒の塗装は、経営の黒字化を願ってのことです。

“ネコ尽くし”の豪華列車「たま電車ミュージアム号」

写真:モノホシ ダン

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たま電車ミュージアム号は、2両編成の車両の内外に、初代「たま」「ニタマ」「よんたま」という歴代の猫駅長たちを主人公にした777匹もの猫が描かれています。

中には、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』や、レオナルド・ダ・ビンチの『モナ・リザ』をモチーフにした猫の肖像画など思わず笑ってしまいそうなものも。

ユニークな猫駅長たちだけでなく、椅子の可愛さにも注目しましょう。ソファーや背ずりの形状の異なる椅子が何種類もあり、どこに腰掛けようかと迷ってしまうかも知れません。

“ネコ尽くし”の豪華列車「たま電車ミュージアム号」

写真:モノホシ ダン

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さらに「おもちゃ電車」の伝統を引き継ぐ、電車では世界初搭載となった“ガチャガチャマシーン”も健在。

ほかに車内には、たまのヒストリーが分かる「たま映画館」、3匹の猫駅長たちがサッカーや野球などの球技をして遊んでいる様子を描いた「たまカラクリ」、ホワイトボードにマジックでお絵描きが楽しめる「たまクラブ」など、とても一度の乗車では見学できない豪華な造りとなっています。

「たま電車ミュージアム号」は、特別料金不要な定期列車としては日本一豪華な列車と言っても過言ではありません。

ほかにも乗ってみたい和歌山電鐵のリニューアルデザイン電車

ほかにも乗ってみたい和歌山電鐵のリニューアルデザイン電車

写真:モノホシ ダン

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「たま電車ミュージアム号」とともに、和歌山電鐵のリニューアルデザイン電車を代表するのが「たま電車」です。2009年(平成21年)3月21日、リニューアル電車の第3弾として登場しました。電車には、走ったり寝転んだりする101匹のたま名誉永久駅長が描かれています。

ほかにも乗ってみたい和歌山電鐵のリニューアルデザイン電車

写真:モノホシ ダン

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「いちご電車」は、2006年(平成18年)8月6日、和歌山電鐵貴志川線に初めて登場したリニューアルデザイン電車。貴志駅周辺の特産品であるイチゴをモチーフとし、ホワイトのボディーに赤いドアやロゴマークのアクセントが印象的な電車です。

ほかにも乗ってみたい和歌山電鐵のリニューアルデザイン電車

写真:モノホシ ダン

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「うめ星電車」は、2016年(平成28年)6月4日、紀州・和歌山を代表する特産品で、世界一の梅「南高梅」をモチーフに和のテイストあふれる列車として登場しました。

赤紫色が鮮やかなメタリックの外観に、和紙や木張りの天井、伝統的な組子を使った車内は、木の香りが漂う豪華な仕上がりとなっています。

和歌山電鐵のおすすめの撮影スポットは

和歌山電鐵のおすすめの撮影スポットは

写真:モノホシ ダン

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和歌山電鐵の写真撮影スポットでは「大池遊園」が有名です。大池遊園駅から歩いて5分ほどのところにあり、大池の鉄橋を渡る電車を撮影することが出来ます。またここは桜の名所でもあります。

<大池遊園駅の基本情報>
住所:和歌山県紀の川市貴志川町長山
アクセス:和歌山電鐵貴志川線「和歌山駅」より約25分

和歌山電鐵のおすすめの撮影スポットは

写真:モノホシ ダン

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沿線に咲き誇る菜の花と電車のコラボを撮影できるのが「吉礼(きれ)駅」周辺です。とくに黄色い菜の花と赤い電車のコントラストはとても絵になります。

<吉礼駅の基本情報>
住所:和歌山県和歌山市吉礼
アクセス:和歌山電鐵貴志川線「和歌山駅」より約15分

和歌山電鐵の観光には「1日乗車券」がオトク!

いかがでしたか。なお、和歌山電鐵の観光には「1日乗車券」が便利です。金額は大人800円、小児400円です。和歌山駅から貴志駅まで片道大人410円ですので、往復するだけでも元がとれます。

また、たま電車ミュージアム号・たま電車・いちご電車、そしてうめ星電車の運行は毎日固定されておりません。せっかく訪れたのに目的の電車が運休だったということもあり得ます。お出かけの際には、必ず和歌山電鐵のホームページで各リニューアルデザイン電車の運行ダイヤをご確認下さい。

2022年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/01/12−2022/04/06 訪問

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