写真:肥後 球磨門
地図を見る熊本県と大分県の境にある杖立温泉へのアクセスは九州自動車道 熊本ICから国道57号線を阿蘇方面へ向かい道の駅「大津」の先にあるミルクロード入り口からおよそ1時間です。
小国杉に覆われる山に囲まれた杖立川沿いに湯煙が昇る「杖立温泉」は、平安時代、この地を訪れた弘法大師が持っていた竹の杖を立ててみたところ、節々から枝や葉が生えてきたことから「杖立」という地名がついたと伝わります。その歴史は1800年!九州を代表する古湯でおススメの温泉です。
写真:肥後 球磨門
地図を見る毎年4月中旬から5月中旬にかけて、全国から寄せられた4000匹近くの鯉のぼりが泳ぐイベントが行なわれますが、全国各地で行なわれている「鯉のぼり祭り」はここ杖立温泉が発祥と云われています。川を埋め尽くす鯉のぼりが風になびく様子は圧巻の景色なのでシーズン中に訪れてみてはいかがでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見る国道212号線から杖立温泉街に入る手前には杖立川沿いの川岸に立ち並ぶ観音岩温泉が見えます。観音岩温泉は、年中無休の家族風呂の専門温泉で、杉やひのき、けやきといった木の香りが楽しめるお風呂や岩風呂、大理石の湯など10種類以上の温泉が楽しめます。
川岸に浴室が肩を並べて街道のように立ち並ぶところから「観音温泉湯快道二十六次」と呼ばれています。
昔懐かしい五右衛門風呂や寝風呂、そして敷地内にはペット専用の温泉もあり、山の緑と青い空、そして川のせせらぎを聞きながらのんびりと好みのお湯に浸かって過ごしてはいかがでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見る杖立て温泉街を歩くと目に入ってくるのが共同温泉と蒸し場です。
共同浴場でおススメなのが「御膳湯」。川岸からちょっと奥まった場所にあり、肥後の殿様ゆかりの湯としても名高い温泉です。湯船は2〜3人が浸かれる広さですが、殿様気分で独り占めして浸るのもいいのではないでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見る杖立川にかかるもみじ橋のたもとに共同浴場の露天風呂「元湯」があります。
1800年以上前、神功皇后が応神天皇を出産した際に産湯として用いたと伝えられる温泉で、杖立川の川音を聴きながら自然の中に身をゆだねてのんびり入浴できますが、遊歩道に面しているので入浴にはちょっと勇気がいります。われこそはと思う方は挑戦してみてはいかが。
写真:肥後 球磨門
地図を見る温泉街を散策すると湯気が立ち上る蒸し場を見かけます。誰でも自由に使えるもので野菜や卵などを持参して温泉蒸し料理を楽しんではいかがでしょうか。
蒸し場には注意書きがあるのでマナーを守って利用しましょう。
写真:肥後 球磨門
地図を見る杖立温泉の魅力は温泉だけではなく「背戸屋(せどや)」と呼ばれる細い路地裏が残っているのも特徴の1つです。背戸屋に一歩足を踏み入れると昔懐かしい、まるで昭和時代に迷い込んだような錯覚を覚えます。
杖立温泉が賑わっていた昭和の時代、狭い土地に増築を重ねたことで出来上がった背戸屋を歩くと、当時の子供たちがここでかくれんぼなんかをしていた情景が思い浮かびます。
温泉を楽しんだ後は背戸屋を散策してノスタルジックな世界に浸ってはいかがでしょうか。
散策の後は杖立温泉名物の「杖立プリン」をおススメします。
いろいろなお店が独自のプリンを販売していて散策後のひと時を癒してくれます。
また背戸屋散策の前に蒸し場に卵を仕掛けていくのもおススメ。散策が終わる頃には美味しい温泉蒸し卵が出来上がっていますよ。
写真:肥後 球磨門
地図を見る杖立温泉を流れる杖立川には3本の橋が架かっています。そのうち一番下流にかかる屋根のついた「もみじ橋」はパワースポットとして人気がある橋です。
写真:肥後 球磨門
地図を見る橋の屋根には沢山の鯉の形をした絵馬が掛けられています。鯉の形をしているので「絵鯉」と呼ばれ、杖立川に鯉のぼりが泳ぐ杖立温泉ならではの絵馬です。
「鯉」と「恋」をかけ、願い事を書くと恋がかなうと評判になっている絵鯉。もみじ橋は恋のパワースポット!絵鯉に願いをこめて橋にかけると望みが叶うかも。
弘法大使が杖を立てたことによって始まったと伝わる杖立温泉。別の説として、杖をつきながらここを訪れた湯治客が湯治を終えて帰る時には杖が要らなくなったとも伝わる、泉質の良い温泉として評判です。
昭和のはじめは「九州の奥座敷」として賑わいを見せていた杖立温泉。その名残の背戸屋を散策したり温泉蒸し料理を楽しんだり、色々な味の杖立プリンの食べ比べができる歴史ある古湯に足を伸ばしてみませんか?
4月から5月にかけて数千の鯉のぼりが泳ぐ季節は特におススメです。
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(2024/3/29更新)
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