「三朝温泉」と言えばまず、なにをおいてもはずせないのが、三朝の名所とも言える「河原風呂」です。その名の通り河原にあるから河原風呂と呼ばれています。まずは、ここをチェックしましょう。ここは24時間誰が入ってもいいですが、ちょっとばかりハードルが高い。
なぜなら、特に女性にとっては、混浴、そして三朝橋の上からは丸見え状態なのです。ですが、男性は堂々と入られる方も多いです。夜遅くならば、混浴を覚悟のうえで女性の方も勇気を持って入るといいでしょう。入湯料は無料。清掃時、または川が増水したときは入浴不可です。
有名な「河原風呂」は見るだけでも価値があります。写真、奥側が河原風呂です。
そして、その河原風呂を見下ろす橋。この「三朝橋」は、NHK朝の連続ドラマ『ごちそうさん』に登場した竹元教授のモデルとなった武田五一が設計したものです。
同じく、橋向こうに見える「万翠楼」も武田五一が設計したもの。今はその設計部分は残っていませんが、当時の面影を残しているということです。「三朝温泉には」歴史ある構造物が今でも残っています。写真、奥の建物が「万翠楼」です。
三朝温泉には温泉本通りがあり、ここが温泉のメインストリートになります。今は少し鄙びた通りになってしまいましたが、なになにまだまだ、いろいろ面白みは残っています。
まずは、温泉入り口付近にある、「陣所の館」。三朝温泉で5月に行われるお祭り「花湯まつり」で使われる陣所(綱引きの綱)が展示されてます。2階はまんが、本が置いてある読書コーナーになっています。バスまでの時間待ちの方、連泊される方はここで本を読むというのも三朝温泉の過ごし方の一つですね。
温泉通りに入ると、見落としそうなんですが、「高野豆腐」の彫刻が展示してある「調刻の館」があります。ここでは調理師の岩本氏と知久馬氏が趣味で製作された彫刻が展示されています。ちょっと見ただけでは、この素材がどんなものでできているかわからないと思いますが、さすが調理師。手先が器用でこのみごとな彫刻の数々ができあがるというものですね。ちなみに、これは彫刻と言わずに調刻と言うそうです。
その隣に、もとヌード小屋で今は「芝居小屋」となっている建物があります。ここでは、落語や無声映画の上映が行われています。
この建物も実は貴重!鳥取にヌード小屋として残るのはここだけ!見た目は古ぼけた感じがしますが、この存在自体が温泉をかもし出しているとも言えるもの。
そして、ここで上映されている無声映画「三朝小唄」は、ここ三朝温泉でロケされた映画で1929年マキノプロダクション製作の映画です。その当時のフィルが現存していて、DVDにして現在は活動弁士のしゃべりで上映されています。これは見逃せない逸品!
落語、無声映画の上映とも不定期なのであらかじめ問い合わせておくのがいいでしょう。(無声映画の上映は団体の予約を受け付けています)
温泉の中ほどには足湯があります。飲泉もできる薬師の湯の足湯です。ゆっくり、おしゃべりを楽しみながらここで足湯を堪能してみてはいかがでしょうか。温泉情緒たっぷりのスポットです。
もう一つ、温泉本通りで見ていただきたいものがあります。それは湯の街ギャラリーです。各建物の壁の一部を使いギャラリーができていて、鳥だったり、蛙だったりと三朝や鳥取に由来するものが展示されています。スペースが少し小さいので見落とさないようにご注意を(全18ヶ所、「調刻の館」も湯の街ギャラリーの1つです)。手作り感いっぱいの素朴なギャラリーですよ。
無声映画『三朝小唄』の主人公の銅像。物語は三朝温泉を舞台とした恋愛物語です。
「三朝温泉」は文字から由来する三回朝を迎えると元気になるという語源もあるといわれるくらい、効果のある温泉といわれており、湯治で連泊される方もいらっしゃいます。
「三朝温泉」の元、とも言える「株湯」のお湯はお肌に大変いいのでお勧め。ここは入浴もできますが、飲用にもできるお湯汲み場がありますので、ぜひお湯を持ち帰りましょう。「三朝温泉」はお肌によく、アトピーの方にもいいとか。毎日入ると効果は抜群です。(お肌には夜寝る前のパッティングがお勧め。ですが、効果は持ち帰って1週間程度です)
また、季節ごとにいろいろなイベントが開催されていますので、三朝観光協会・三朝温泉旅館組合のホームページをチェックしてくださいね。
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(2024/4/25更新)
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