谷中の地名の由来は、上野台と本郷台という2つの大地の谷間に位置していることからつけられたといわれています。徳川家康が江戸に幕府を開くと、この付近に多くの寺院が集められました。寺の増加に伴い参詣客も増え、谷中は江戸の庶民の行楽地として発展。関東大震災や第二次世界大戦でも被害が少なかったため、古い町並みや建造物が残されました。そのため現在でも、情緒ある街並みを散策する人がたくさん訪れます。
こちらは観音寺にある築地塀(ついじべい)。土と瓦を交互に積み重ねて作った土塀に屋根瓦をふいた珍しいつくりの土塀です。平成4年には「台東区まちかど賞」を受賞しました。谷中に猫が多い理由のひとつは路地の多い寺町であること。ひとつ路地に入れば、別世界が広がっています。そんな裏路地を散策しながら猫を探してみましょう。
日暮里駅から徒歩2〜3分。寺町の風景から、徐々に歩いて行くと昔懐かしい商店街が広がってきます。谷中銀座商店街は、昭和20年ごろに自然発生的に生まれた商店街です。全長は170メートル。短い距離ですが個性豊かなお店が並びます。そんな谷中銀座商店街には、いつも地元の人から観光客までたくさんの人で賑わっています。猫雑貨を扱う店が多いのも特徴です。
また、商店街の中には七つ見つけると幸せになれるといわれる「七福猫」が飾られていますので探してみましょう。精巧に作られた木彫りの猫は遠くから見ると本物そっくりです!
また、猫の置物や飾りだけでなく、本物の猫が店番しているお店もあるところが、猫を愛する谷中銀座ならではですね。
散策に疲れたら、猫を見ながらひと休みしたくなりませんか?そんな時には、看板猫のいる喫茶店「ル・プリーベ」がおススメです。昭和レトロな佇まいのお店に入ると、まるで時が止まったような、ゆったりとした雰囲気を楽しむことができます。運が良ければ猫がくつろぐ姿を見ることができますよ。オーナーの自宅と喫茶店が猫穴でつながっていて、猫の気分次第でお店に現れるんです。
あくまでも猫カフェではなく、猫のいる喫茶店という感覚でいるといいでしょう。猫柄のコーヒーカップやグラスも可愛らしく、オーナーの猫好きがうかがえますね!
お腹が空いたと思ったら、おススメなのが「ねんねこ家」。和室にちゃぶ台といった懐かしい古民家風のお店です。猫グッズの販売のほか、お茶や食事を楽しむことができますよ。自宅にいるような感覚で猫と過ごすことができるのも魅力です。冬にはコタツが設置され、中に猫が寝ているなんてことも!
また、食事メニューも猫づくしなのが「ねんねこ家」の特徴。こちらは「にゃんカレー」。猫の顔の形に盛られたご飯が可愛らしく、思わず食べるのをためらってしまいます。ですが、味はスパイスの効いた本格派のカレー。見て楽しみ、味わって楽しめるカレーです。
ただし、猫は自由気ままにしていますので、店にいないときもあります。また、店内にいる猫の写真を撮りたいときはお店の人の許可を得てくださいね。
情緒ある街並みを散策しているだけでも楽しいですが、風景に溶け込むようにくつろぐ猫を見るとさらに癒されますね。そんな猫を愛する街「谷中」に訪れてみませんか?
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(2024/4/24更新)
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