東伊豆・稲取のおすすめ観光!江戸城へ運ばれなかった築城石を発見せよ

| 静岡県

| 旅の専門家がお届けするオリジナル旅行ガイドメディア

東伊豆・稲取のおすすめ観光!江戸城へ運ばれなかった築城石を発見せよ

東伊豆・稲取のおすすめ観光!江戸城へ運ばれなかった築城石を発見せよ

更新日:2017/03/21 19:19

いなもと かおりのプロフィール写真 トラベルjpナビゲーター いなもと かおり 観光ライター

伊豆アニマルキングダムや熱川バナナワニ園といったファミリー向けの観光地が充実している東伊豆町。また熱川温泉や稲取温泉など温泉街もあり一年を通してたくさんの観光客が訪れます。東伊豆町の見どころは海や温泉、テーマパークだけではありません。稲取には歴史が生んだ江戸時代の石丁場がありました。石を求め大名が伊豆半島東海岸に集結!伊豆の国から江戸城に「運ばれるはずだった築城石」を見つける旅にでかけましょう。

江戸時代となり築かれた大城郭、江戸城!

写真:いなもと かおり

地図を見る

戦国時代が終わると徳川家が天下を治め江戸時代がはじまります。1604年、徳川家康は江戸城の拡張工事を行うため、西国の外様大名に築城用の石材採取を命じました(天下普請という)。

しかも大名に与えられた課題は、石高10万につき「百人で運搬できる大石」を1120石! 外様大名の資産を削り力を弱めるためとはいえ、各大名は大変なことだったでしょう。

大名たちの努力の結果、写真にあるような天下無敵の江戸城(現在の皇居)ができたのです。

写真:いなもと かおり

地図を見る

写真は江戸城の石垣です。実に立派ですね。

堅質の安山岩が採石できる伊豆半島の東海岸は、石丁場が多く営まれました。1606年から30年以上に渡り、月に2回ほど石船3000艘が江戸と伊豆東海岸を往復していたと伝えられています。

また稲取で見られる「運ばれるはずだった築城石」は実にたくさん! 今でもそのままの状態で残っているのです。稲取・築城石観光におすすめの4つの見学スポットをご紹介します。

1.稲取駅下車すぐ!

写真:いなもと かおり

地図を見る

稲取駅を下車すると目の前のふるさと広場には石の展示スペースがお出迎え! これらの石は運ばれず残されたことから「残念石」とも呼ばれています。

なかには「刻印」の刻まれた石もあります。採石は労力のいる作業なので、採石者の証として模様や文字などを石に刻んでいました。なお課役大名の刻印のほか、石の材質や整備の評価にも使用されていたそうですよ。

写真:いなもと かおり

地図を見る

石の側面に小さなくぼみを横一列に掘り、カシの木で作ったクサビを打ち込みます。クサビに水をかけておくと、翌朝クサビが膨張して石が割れるという仕組みです。ちなみに、石に空いた穴は「矢穴(やあな)」、石を割る行為を「矢割り」といいます。

写真:いなもと かおり

地図を見る

こうして整形された石は海岸へと運ばれていきます。「修羅曳き」といって、枕木のうえに石をおいて数百人の人夫がひっぱり転がしていったそうです。石の上に乗ってかけ声をかける役目の方もいたようで、なんだかお祭りみたいな雰囲気ですね。

2.きんつば屋さんで畳石を食べよう

写真:いなもと かおり

地図を見る

駅東側にあるきんつば屋さんの前には町指定文化財の「畳石」があります。2つの大きな石! 正式名称は「角石(すみいし)」といい、江戸城石垣の多くには伊豆の安山岩が使用されています。

写真:いなもと かおり

地図を見る

重さはなんと14トン。石の側面には「御進上 松平土佐守 十内」と刻まれているので探してみましょう! 稲取は土佐山内の担当エリアで、彼は「百人で運搬できる大石」を2240石も運んだ実績が記録されています。

また、再び採石の命が下されてもいいようにと、このサイズの角石を10石用意し、町内に残されてたそうですよ。しかしながら、きんつば屋さんのご主人の話によると、現在は確認できるだけでも7石しかないそうです。

写真:いなもと かおり

地図を見る

お立ち寄りの際には、きんつばの銘菓「角石」をいただきましょう! 畳石のサイズに整形されたきんつばには船のイラストや、角石に刻まれた文字が描かれています。つぶしあんたっぷりで食べ応えのある美味な一品です。

なお、販売期間は1月20〜3月31日までとなっております!

3.稲取の海岸も散策しよう

写真:いなもと かおり

地図を見る

稲取池尻海岸・ウキウキビーチより西側、志津摩から釜屋の海岸エリアには大きなサイズの石がゴロゴロ。

写真:いなもと かおり

地図を見る

波に打たれ角が丸くなった石ばかりですが、なかには矢割りの跡が残されて、割れた石もあります。

写真:いなもと かおり

地図を見る

サイズは長さ3m・高さ1mくらいでしょうか。こちらは矢穴が一列にならび、今でも割られ運ばれて行くのを待っているかのようですね。手前には割られた後と見られる角のある石も落ちています。

探せばキリがないほどありますが、採石期の頃にタイムスリップした気分を味わえるのも稲取観光の醍醐味です。

4.町役場の前には自動販売機と並ぶ畳石

写真:いなもと かおり

地図を見る

東伊豆町役場の庁舎前には、「築城石」と名付けられた石が3石残されています。最も大きいもので、長さ3m・高さ1.2mの角石。横にある自動販売機と比べるとその巨大さがわりますね!

写真:いなもと かおり

地図を見る

石を割った痕跡がよくわかりますね。矢穴もあることから、さらに小さくしようとした意図が読みとれます。

ちなみに元々は田村丸水産株式会社の敷地に埋没しており、町役場へと納められました。

いかがだったでしょうか?

今回ご紹介した4つのスポットのほか、東伊豆町には30カ所近い築城石見学スポットや石丁場があります。なお、石丁場のなかには私有地もあり公道から見学するスポットもありますので、ルールを守って観光しましょう! 400年前の歴史が眠る、その息づかいを感じる旅。稲取の築城石巡りが面白い!

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/11 訪問

- PR -

トラベルjp<たびねす>

トップページへ戻る

最新記事の購読はこちら

ソーシャルツールで最新記事を購読

× 閉じる
事業拡大のため、デザイナー、システムエンジニア募集中!国内最大級の旅行サイトを一緒に作りませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ