海上&海中で360度の大パノラマ!千葉「勝浦海中展望塔」

海上&海中で360度の大パノラマ!千葉「勝浦海中展望塔」

更新日:2017/03/14 13:08

カノオミツヒサのプロフィール写真 カノオミツヒサ フリーライター
千葉県・房総半島の太平洋側に位置する勝浦市。なかでも鵜原地区は、美しいリアス式海岸が訪れる観光客に人気を博しています。そんな風光明媚な場所で、海を眺めるだけでなく、海中からの景色まで楽しめるのが「勝浦海中展望塔」。実際に泳いでいる魚たちを、自然のままの姿で観察できます。

海に突き出した展望塔

海に突き出した展望塔

写真:カノオミツヒサ

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まずは現地へのアクセスから。JRの場合、東京駅から特急で約90分の勝浦駅で下車。駅からはタクシーを利用し、7分ほどで到着です。お車の場合は東京湾アクアラインから圏央道の市原鶴舞ICを使い、国道297号線と国道128号線を利用してください。

「勝浦海中展望塔」があるのは、沖合い60メートルの場所。海岸線沿いに続く歩道の終点です。歩く途中では、透明度の高い海や、波の侵食によって美しい曲線を描いた地層などに目を奪われます。そして最後のアプローチは、なんと大海原へと一直線に続いており、迫力満点!勇気をふりしぼって、海の上を歩いていきます。

勝浦の海の中をお散歩

勝浦の海の中をお散歩

写真:カノオミツヒサ

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展望塔に着いたら、水深8メートルまで階段を降ります。そこにあるのは「海中展望室」です。全8方向に、3つずつ窓が設けられており、海の中の様子を見ることができます。水の上から光がさしこむ神秘的な海の世界に、思わず吸い込まれてしまいそうです。

窓の周りには、観察できる魚の種類の解説があります。見たい魚の特徴を覚えてから窓の外をのぞいてみると、実際に生き生きと泳ぐ姿に出会うことができます。

海の仲間にごあいさつ

海の仲間にごあいさつ

写真:カノオミツヒサ

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展望塔の周りには、たくさんの生き物が住んでいます。見られる魚は、年間を通して約90種類。最も多く見られるのが、群れで集まるメジナです。ほかにも、大きい目が特徴のメバル、成長するにつれ縞の数が変化するカゴカキダイ、サメのなかでも最もおとなしいといわれるドチザメなどを観察できます。

赤、青、黄色など、大小さまざまでカラフルな魚たち。自然のなかで伸び伸びと過ごしているので、水族館で見るのとはひと味違う感動があります。

海の仲間にごあいさつ

写真:カノオミツヒサ

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こちらは、“さかなクン”が帽子のモチーフにしているハコフグ。体長は、10〜20センチ程度です。四角い外見からその名がついたハコフグは、骨板が発達して非常に硬く、ヒレと口、尾しか動かせません。流線型のお魚が周囲を漂うなか、四角いフォルムはどこかユーモラスで、とてもかわいいです。

海中の次は、海上展望室へ!

海中の次は、海上展望室へ!

写真:カノオミツヒサ

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水中の見学を終えて階段を上れば、水上約8メートルの「海上展望室」です。ここからは、遮るものが一切なく、太平洋の丸い水平線を一望できます。きらめく太陽の光がまぶしく、果てしなく続く青い海を目にするだけで、気分爽快です。

また、陸側に目を移すと、かつて勝浦城があった八幡岬と勝浦灯台、そしてリアス式海岸が続きます。双眼鏡が設置されておりますので、自然が作り出した美しい海岸線を、細かく見ることができます。

おわりに

いかがだったでしょうか?海中、そして海上からの景色が堪能できる「勝浦海中展望塔」。海の中まで歩いて行ける手軽さと、魚たちの自由な泳ぎっぷりが見られるのが魅力です。
また、同じ敷地内には無料で入れる「海の資料館」があり、房総漁業の歴史や房総半島の化石などがパネル展示されています。房総の人々と、海との係わり合いについて知りたい方はぜひどうぞ。

みなさまも「勝浦海中展望塔」で、海の中をお散歩してみませんか?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/10 訪問

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