おくのほそ道の風景地・草加松原遊歩道を歩こう

おくのほそ道の風景地・草加松原遊歩道を歩こう

更新日:2013/11/28 12:53

草加松原遊歩道は、埼玉県草加市の綾瀬川沿った旧日光街道の松並木。「日本の道100選」「利根川百景」に指定されていますが、新たに「おくのほそ道の風景地」として国の名勝に指定されることになりました。
冬にも青々と茂る松並木を、松尾芭蕉が旅した時代に思いを馳せながら、ゆっくり散策してみませんか。

札場河岸公園で松尾芭蕉が待っている

札場河岸公園で松尾芭蕉が待っている
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東武スカイツリーライン草加駅東口の改札を出て旧日光街道を進み、綾瀬川と出会う所が草加松原遊歩道の南端。
ここは私設の河岸が再現された札場河岸公園という小さな公園になっていて、埼玉県の有形文化財に指定されている甚左衛門堰や正岡子規の句碑などもあります。
また、高さ11メートルの望楼があり、中の螺旋階段を上がれば綾瀬川や草加松原を一望できます。

札場河岸公園の入り口で待っていてくれるのが松尾芭蕉の像。
振り返っている視線の先には、ちょっと遅れてしまっているのか?弟子の河合曾良の像があるんです。どこにあるのか、ぜひ、探してみてください。

634本、1.5kmも続く松並木

634本、1.5kmも続く松並木
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草加松原遊歩道は長さ1.5km、松の数は634本(2013年11月現在)。
歩きやすい石畳が敷かれています。
途中トイレは2カ所あり、水飲み場やベンチなど、一休みできるところもあります。
綾瀬川の対岸には桜並木もあり、お花見の季節には桜と松とを同時に楽しめます。
松尾芭蕉の文学碑や水原秋桜子の句碑などもあるのでチェックしてみましょう。

太鼓橋のような歩道橋

太鼓橋のような歩道橋

草加松原遊歩道には太鼓橋のような和風デザインの歩道橋がふたつあります。

ひとつは矢立橋。
―――「行く春や鳥啼魚の目は泪」これを矢立の初めとして、行く道なほ進まず
人々は途中に立ち並びて、後影のみゆるまではと、見送るなるべし―――
という『おくのほそ道』の一節から名づけられています。

もうひとつはこの写真の百代橋。
―――月日は百代の過客にして 行きかう年もまた旅人なり―――
という『おくのほそ道』の冒頭から名づけられています。

このふたつの歩道橋のおかげで、車が行き交う県道に雰囲気を遮られることなく、松原散歩が楽しめます。

和クラッシックなデザインの中曽根橋

和クラッシックなデザインの中曽根橋
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綾瀬川に架かる中曽根橋。『おくのほそ道』の雰囲気に合った和風のデザインが心憎いです。歩行者用専用なので、橋の上に立ち止まってゆっくりと綾瀬川を眺めることができます。

歩行者専用の橋には、もうひとつ、ハープ橋というのもあります。綾瀬川左岸広場に通じている広い橋で、欄干に鋳物の小さなハープの像が飾られているデザインが独特です。

遊歩道のさらに先にあるもの

遊歩道のさらに先にあるもの
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草加松原遊歩道の終点、「草加松原北端」と記された道標の先にも、綾瀬川に沿って桜が植えられた細い道が続いています。その道をさらに進み、外環下のトンネルをくぐると、その出口には、松尾芭蕉と弟子の河合曾良が旅する様子を描いた絵タイルが三枚。
遊歩道のさらに先までがんばって歩いた人へのご褒美です。

さらに進んで綾瀬川の対岸に藤助河岸が見えてきたら、綾瀬川に背を向けて西に歩けば、草加駅からふたつ先の新田駅に出られます。

「草加まち歩きマップ」をもらっていろんな草加を歩こう

草加には松原遊歩道以外にも、見所満載の楽しいウォーキングコースがたくさんあります。草加駅の改札などで「草加まち歩きマップ」をもらって、いろんな草加を歩いてみてください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/19 訪問

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