カッパフェ!カッパ松!カッパ碑!河童だらけの茨城「牛久沼」

カッパフェ!カッパ松!カッパ碑!河童だらけの茨城「牛久沼」

更新日:2017/03/11 11:59

スノードロップのプロフィール写真 スノードロップ フリーランスライター
茨城県牛久市の南西に位置し、昔からかっぱが住むと言われている牛久沼。茨城観光百選にも選ばれており、晴れた日には富士山や東京スカイツリーを望む風光明媚な景色が広がります。畔には「牛久沼かっぱの小径(こみち)」と名付けられた遊歩道があり、周辺の牛久市観光アヤメ園や雲魚亭などを含めたウォーキングコースとなっています。気持ちの良い汗を流した後は、サイトウコーヒーでカッパの姿が愛らしい「カッパフェ」をぜひ!

牛久沼のウォーキングコース「かっぱの小径」!

牛久沼のウォーキングコース「かっぱの小径」!

写真:スノードロップ

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茨城観光百選に選ばれている牛久沼は、県内で「霞ヶ浦」「涸沼」に次ぐ大きさの湖です。古くから「河童松」や「河童の秘薬」などの河童にまつわる伝説も語り継がれており、畔には「牛久沼かっぱの小径」と名付けられた遊歩道があります。牛久市観光アヤメ園や雲魚亭などを含めたウォーキングコースとなっていますので、観光しながらちょっとした運動もできオススメです。

牛久沼のウォーキングコース「かっぱの小径」!

写真:スノードロップ

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ここで牛久沼に伝わる伝承のひとつ、「河童の秘薬」をご紹介しましょう。
昔、良庵という医者がおりました。ある日、牛久沼の湖畔で妙なものを拾いそのまま家に持って帰ったところ、小さな老人が訪ねてきました。「私は牛久沼の河童です。人間の罠にかかり手を切ってしまいました。その手を返してくださいませんか。お礼に、代々伝わる秘密の薬の作り方を教えてあげましょう。これを塗ると、どんな怪我でも治ってしまいますよ」と言うのです。良庵は手を返してあげ、代わりに秘薬の作り方が書かれた巻物をもらったと伝わっています。この薬は万応膏と名付けられ、たくさんの人がこの河童の秘薬で助かったそうです。

「河童の芋銭」のアトリエ兼住居「雲魚亭」

「河童の芋銭」のアトリエ兼住居「雲魚亭」

写真:スノードロップ

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ウォーキングコースの中間あたりに建つ「雲魚亭」は、牛久市の市指定文化財「小川芋銭記念館」として一般公開されています。数多くの河童の絵を描いた日本画家「小川芋銭」は、「河童の芋銭」と親しまれ、晩年は牛久沼の畔に建てた「雲魚亭」で過ごしました。

大小合わせて4室ある「雲魚亭」は入館無料で、芋銭作品の複製や遺愛品を展示。建築当初の姿をよく残しています。

「河童の芋銭」のアトリエ兼住居「雲魚亭」

写真:スノードロップ

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雲魚亭のすぐ近くには、牛久沼の伝承のひとつ「カッパ松」があります。
その昔、村の若者がカッパに水の中へ引き込まれ、亡くなってしまうことが度々ありました。そこで、村一番の屈強な若者がカッパ退治をすることになったのです。ある日、その若者はいたずらカッパを見つけ、松の木にくくりつけました。ところが、カッパがあまりにも泣いて詫びるので、気の優しい若者はかわいそうになり、二度と悪事をしないことを約束させてカッパを放してあげました。それ以来沼で溺れる人はいなくなり、カッパをくくりつけた松は「カッパ松」と呼ばれるようになったそうです。

「河童の芋銭」のアトリエ兼住居「雲魚亭」

写真:スノードロップ

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「雲魚亭」からほんの少し歩くと、市指定文化財「河童の碑」があります。この碑は、昭和27年に芋銭を敬慕する人々によって建てられたもの。高台から牛久沼が望める、眺望の良い場所です。

サイトウコーヒーで「カッパフェ」を!

サイトウコーヒーで「カッパフェ」を!

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牛久駅に近い「自家焙煎珈琲 サイトウコーヒー」では、牛久沼のカッパにちなんでカッパの姿をした「カッパフェ」を楽しめます。オーダーできるのは、毎週月曜日を除く午後3時から5時の「カッパタイム」のみとなりますのでご注意くださいね。

サイトウコーヒーで「カッパフェ」を!

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これが噂の「カッパフェ」!抹茶アイスにチョコチップのつぶらな瞳、コーンフレークのちょっぴり曲がった唇と星形クッキーをお皿替わりに頭にのせた姿がとっても愛らしく、SNSウケもバッチリです。

サイトウコーヒーで「カッパフェ」を!

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小腹が空いていたら、サイトウコーヒーの「うしくカッパ玄米のトマトリゾット」をぜひ。農薬と化学肥料を通常の半分以下に抑えて生産される「茨城県特別栽培農産物」、地元コシヒカリの「うしく河童米」の玄米と自家製のトマトソースで作ったリゾットです。さすが牛久、見えないところもカッパづくしですね。

牛久沼×カッパ×牛久市観光アヤメ園+アルファ

牛久沼かっぱの小径は、総面積8000平方メートルの敷地に約200品種、1万本のアヤメ、ハナショウブ、カキツバタが楽しめる「牛久市観光アヤメ園」にも繋がっています。毎年6月初旬から開花し、一番の見ごろは中旬。春には、稲荷川の畔に咲く桜並木もオススメです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/05 訪問

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