激辛!マカオの名物B級グルメ「カレーおでん」

激辛!マカオの名物B級グルメ「カレーおでん」

更新日:2017/04/04 12:36

大山 平助のプロフィール写真 大山 平助
マカオといえば、高級ホテルに併設されたカジノやショッピングと、ゴージャスな滞在が楽しめることで有名です。一方で、世界遺産にも登録されているマカオ旧市街はB級グルメの宝庫。

中でも日本人が大好きなカレーとおでんの見事なコラボレーション「カレーおでん」を紹介!…カレーにおでん?と不思議に思うかもしれませんが、マカオの歴史を照らし合わせながら、意外にも奥深いその魅力に迫ります。

マカオ料理にはカレーがある?

マカオ料理にはカレーがある?

写真:大山 平助

マカオにポルトガル人が初めてやってきたのは16世紀。それ以降、マカオは中国の明との交易の最前基地として発展し、同じポルトガル領だったインドのゴアやマラッカ半島から多くの香辛料が運ばれてきました。

食文化にもその影響が見られ、マカオ料理は中華料理とポルトガル料理、さらにインド料理などが合わさって確立したものです。例えば、マカオ料理にはガリーニャ・ア・カフレアル(英語名:アフリカン・チキン)と呼ばれるメニューがありますが、これは香辛料を使ったチキン煮込み。アフリカの名が入ったチキンが名物とは、まさにマカオという土地を象徴する料理と言えるかもしれません。

マカオではカレー料理は「カリル」と呼ばれます。カリル・デ・カランゲージョ(蟹のカレー煮込み)など、カレー料風味の料理は意外と多いですね。

セナド広場からカレーおでんの店が並ぶ「大堂港通り」へ

セナド広場からカレーおでんの店が並ぶ「大堂港通り」へ

写真:大山 平助

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さて「おでん」は日本料理ですが、今や中国でも人気料理で、現在はコンビニエンストアでも手軽に食べられるほどにメジャーなファストフードになりました。マカオにもおでんは伝わりましたが、その食べ方は独特!なんと、おでんの上に「カレーソース」をかけて食べるのがマカオ風です。他国の食文化を取り入れ、それを独自に発展させるというスタイルは複雑な歴史を持つ、マカオならではですね。

カレーおでんのお店は旧市街にあるのですが、数はそれほど多くありません。「大堂港通り」と呼ばれる通りに専門店が密集しているので、カレーおでんを食べたい人はここを目指すといいでしょう!

スタート地点はまず街の中心部であるセナド広場です。そこから大堂港通りまでは近いのですが、道が入り組んでいてわかりづらいでしょう。とりあえず、世界遺産にも登録されている「盧家屋敷」を目指すのが無難。建物の反対側にある小さな通りが大堂港通りへ続きます。

カレーおでんの楽しみ方

カレーおでんの楽しみ方

写真:大山 平助

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大堂港通りへ着いたらしばらく歩いてみましょう。旅行者の間では「カレーおでん通り」と呼ばれますが、道沿いにおでんの店がずらっと並ぶわけでもなく、50〜100mごとに1軒ずつある程度です。カレーおでんのお店は写真のように、串にささった練り物や野菜、ホルモンなどが店の前に並べられており、とってもカラフル。とりあえず、自分が食べたい具材を置いてあるお店を見つけて店員さんに声をかけます。

注文の仕方は自分が食べたい具材を指差すだけ。そうすると、店員さんは串に刺さっている具材をほどき、網で具材を煮込み始め、その途中で「スパイシー?」と聞いてきます。これはカレーソースの辛さについて聞かれているので、辛いのが苦手なら「ノー・スパイシー」、激辛好きなら「イエス!」と答えましょう。中にはカレーソースの味が激辛だけという店もあるので注意。最後はアツアツのおでんの上にカレーをかければ出来上がり!

カレーおでんの楽しみ方

写真:大山 平助

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さて、そのお味は…意外にも辛くない?と思いきや、徐々にその辛さが際立ってきます。たっぷりと入った香辛料が練り物の淡白な味にエッセンスを加えるので、普通のおでんと比べると、エスニック度が増し、まるで違う食べ物に変化したよう。食感もプリプリで、日本のおでんとはまた違った美味しさがあります!

具材は練り物以外にも麺を加えたりできるので、ランチやディナーでも利用できますよ。ちなみに練り物は1本150円前後。物価の高いマカオではありがたい価格ですね!どれを選んでいいか迷ってしまう人は、500円前後のセット価格があるので、店員さんがおすすめの具材を選んで作ってくれます。

値段が安いのはありがたいのですが、この通りはイスやベンチなど座る場所が少ないのが難点。路上に座って食べる人もいますが、基本的に立ち食いスタイルが基本です。

カレーおでんはマカオを代表するB級グルメ

一見、おでんとカレーという奇異な組み合わせも、そのマカオの複雑な歴史を考えると、納得の組み合わせかもしれませんね。

カレーおでんは香港でも食べられるのですが、「カ哩魚蛋 (カレーつみれ)」と呼ばれることが多いように、香港のものはほぼ魚のつみれだけです。マカオのおでんはつみれも多いですが、それ以外の食材が豊富なので、何度でも楽しめる…それが魅力なのではないでしょうか?

カレーおでんはマカオのB級グルメとしてテレビや雑誌でも紹介され、人気も年々上がっています。カジノやショッピングの合間に、マカオの食文化を感じられるカレーおでんを味わってみてはいかがでしょうか?

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