写真:泉 よしか
地図を見る榛名山、妙義山とともに上州三山に数えられる赤城山は、日本100名山にも数えられる群馬の名峰。東京方面から関越自動車道を走ってくると、前橋の辺りから右手に美しい山容を見せてくれます。
その赤城山の南麓には、古くは上毛湯之澤温泉と呼ばれた赤城温泉が湧いており、今回ご紹介する「にごり湯の宿 赤城温泉ホテル」はその3軒の中の1軒。元禄13年創業の老舗旅館です。車なら高崎I.C.からわずか50分で、街の喧騒を離れたこの緑豊かな環境に到着することができちゃいます。
写真:泉 よしか
地図を見る赤城温泉ホテルは2016年に館内をリニューアルしてとても綺麗になりました。女子旅にもオススメできますよ。秘湯の雰囲気がたっぷりなのに、実はなかなかお洒落な宿なんです。
写真:泉 よしか
地図を見る赤城温泉ホテルの客室は全部で13室。5階は和モダンの一般客室、ツインのベッドルームで窓からの眺めも上々です。また4階には落ち着いた和室があり、家族連れや年配のお客様にも好評。こちらのホテルではこの4階の和室のみが喫煙可能なお部屋となっています。
提供元:にごり湯の宿 赤城温泉ホテル
http://www.akagionsen.com/中でも素敵なのがわずか3室からなる「別館あづまや」。ここで「つばき」、「さくら」、「かえで」と名付けられた客室は広さも十分。特にメゾネットタイプの「つばき」と「さくら」にはそれぞれ趣向を凝らした部屋付きの温泉浴槽が付いています(写真はさくらの和室)。
提供元:にごり湯の宿 赤城温泉ホテル
http://www.akagionsen.com/「つばき」と「さくら」のお風呂は両方とも赤城温泉の濁り湯がたっぷり源泉掛け流し。泊まったら独占できるのですからとっても贅沢!「つばき」のお風呂は源泉掛け流し寝湯の他にジャグジーがあり、「さくら」のお風呂はリラックスできる桧風呂となっています。
できれば明るいうちからこんなお部屋のお風呂でまったりしたいですよね。忙しい日常を忘れるひと時になること間違いなしです。
写真:泉 よしか
地図を見るそれでは赤城温泉のお湯がどんな温泉なのか、浴室をご案内しながら紹介しましょう。まずは廊下に飾られた温泉湯の花の結晶にびっくりしてください。これらは温泉に含まれるカルシウム成分が結晶化したもの。すなわち温泉の析出物です。
こういうタイプの温泉は、お湯の掛かるところにサンゴの花のような結晶を作り、お湯の流れるところに鱗のような凹凸を作ります。また頻繁にパイプを詰まらせるので、湯守泣かせでもあります。
写真:泉 よしか
地図を見る赤城温泉ホテルのお湯は緑色がかった茶色の濁り湯。元々は透明なのですが、空気に触れると色が付きます。ここでは循環しない源泉掛け流しであるだけでなく、加水も加熱もしないそのままの温泉を使っていることが自慢。決して大きくは無いのですがと宿の人が仰る湯船は、もともとは眺めの良い川沿いに作られていました。それを今の位置に移動させたのは、少しでも温泉を引く距離を短くしてフレッシュないいお湯に入ってもらいたいという気持ちから。少しぬるめながら、ぽかぽかとよく温まる極上の温泉です。
ご覧のように床は茶褐色に染まり、鱗状の模様ができています。これは掛け流される源泉が毎日少しずつ成長させてきたものなのです。
写真:泉 よしか
地図を見る露天風呂の縁を見れば析出物が見事な造形を作っているのがよくわかるでしょう。まるでテーブルサンゴの上に乗った枝サンゴみたいですね。サンゴ状の塊だけでなく、濁り湯の表面にもたくさんカルシウムの白い結晶が浮いているのも見られるかもしれません。
ところで赤城山と聞けば、江戸時代の侠客・国定忠治の決め台詞「赤城の山も今宵限り・・・」を思い出す人もいるのではないでしょうか。赤城温泉にはその忠治が入ったという話も伝わっています。そんな薬湯・赤城温泉の濁り湯を、ぜひあなたも赤城温泉ホテルで堪能してください。
「にごり湯の宿 赤城温泉ホテル」に着いたら、ロビーの土産物などがディスプレイされている大きなお釜のようなものにも注目してみてくださいね。これは実は昔は実際に使われていた五右衛門風呂なんです。ロビーがリニューアルされる前は外の玄関前に置かれていましたが、今は綺麗に磨き上げられて館内に。
赤城山は春は「日本のさくら名所百選」である「赤城南面千本桜」が山を彩り、夏はハイキングや登山、秋は紅葉、そして冬には山頂の赤城大沼で氷上ワカサギ釣りも楽しめます。首都圏からのアクセスも容易で四季を通して美しい自然の見られる赤城山を訪ねるなら、赤城温泉ホテルステイがオススメです。
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(2024/3/28更新)
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