「JAL工場見学〜SKY MUSEUM〜」は、羽田・東京国際空港の新整備場地区で行われています。受付は、東京モノレール「新整備場」駅下車、徒歩2分の場所にある「JALメインテナンスセンター」の1階エントランスです。
受付は開始時間の30分前から可能なので、後程説明しますが、より工場見学を楽しむためにも早めの行動がオススメです。
エントランスに設置された搭乗ゲートにカウンター、搭乗手続きさながらの受付方法など、飛行機に一度でも乗ったことがあるものなら誰もが興奮する、にくい演出がされています。
申込み代表者はカウンターで、予約確定のメールと代表者の身分証明書、6、7歳の幼児は小学生だと証明できるものを提示し、入館証を受け取ります。入館証は、航空教室のときに渡されるJAL工場見学用パンフレット、スタンプラリー冊子と共に、持ち帰ることができます。
入館証のバーコードをゲートにかざし、いざ、建物内へ。これからはじまる工場見学に期待が膨らみます。
通常の見学コースは「航空教室」約30分、「展示エリア見学」約30分、「格納庫(整備工場)見学」約40分の計約100分。
航空教室では、羽田空港や航空機に関するレクチャーを受けます。レクチャーといっても堅苦しい内容ではなく、プロジェクターやビデオ、クイズ問題などを駆使し、小さな子供でも楽しめる30分となっています。
写真:くまの くま
地図を見る「展示エリア」と「JALグッズショップ」は、航空教室が始まる前と終わった後の休憩時間(約30分間)に、利用ができます。JALグッズショップでは、ここでしか買えないグッズもあるので要チェックです。
一方、展示エリアは、いくつかのエリアに分かれ、その充実っぷりに驚かされます「アーカイブズエリア」では、JALや飛行機に関する史料を展示。JALグループ歴代の制服が一堂に展示されたショーウィンドーは、当時の流行も窺い知れます。森英恵さんデザインの鮮やかなスカイブルー(写真左)、ツィッギーブームでミニスカートが流行った頃のスカート丈の短い制服(写真中央)、80年代アイドルの大ヒットドラマでも着用されたボーダー柄の珍しい制服(写真右)は、特に人気です。
写真:くまの くま
地図を見る「サービス紹介エリア」では、国際線と国内線の座席が展示されています。
国内線・JALファーストクラスのシート(写真)は、本革ならではの極上な肌触りと質感に、収納スペースや読書灯などの機能も備わっています。嬉しいことにこのシートは、区間に関係なく、運賃に追加代金8000円で利用ができるんですよ。東京沖縄間なら、よりお得ですね。
ビジネスクラスのリクライニングシートは、実際に座れます。一般の人にはなかなか座る機会も少ない座席なので大人気ですが、是非、快適な座り心地・寝心地を体感してみてください。
写真:くまの くま
地図を見る「制服体験エリア」では現役のパイロット、客室乗務員、整備士、空港スタッフと同じJALの制服を着て、航空機の大型パネルを背景にした記念撮影が、手持ちのカメラで納められます。
制服は、マジックテープ式で着脱がとても簡単。撮影希望者が多いときは、子どもが優先となりますが、大人も体験可能です。アドバイスとしては、制服に合わせた足もとで参加すると、写真がキマりますよ。
写真:くまの くま
地図を見る「仕事紹介エリア」では、航空整備士、グランドハンドリング&貨物スタッフ、空港スタッフ、客室乗務員、パイロットのブースに分かれ、それぞれの仕事内容や業務に必要な7つ道具の展示、疑似体験やクイズなど、誰もが楽しめる工夫が盛りだくさんです。
写真のグランドハンドリング&貨物スタッフのブースでは、マーシャラーの仕事がゲーム感覚で体験できます。画面の指示に従って、夢中でバドルを振って航空機を誘導すれば、あっという間にクリア!
写真:くまの くま
地図を見るパイロットのブースでは、実際に整備士やパイロットの訓練で使用したコックピットが鎮座。コックピットは眺めるだけでなく、操縦機も動かせるので、子どもよりも大人が興奮して楽しんでいます。
こちらは飛行機をよく利用する人には一番身近に感じる、客室乗務員のブース。さまざまな言語の機内アナウンスを聞いたり、客室乗務員用のシートに座ったり、機内食の準備をするギャレーに触れたりと、気分はすっかりキャビンアテンダントです。
まだまだ紹介したい展示エリアですが、当日の見学スケジュール同様、後ろ髪をひかれつつも次の見学に移りましょう。
格納庫は2つあり、はじめに重整備を主に行う「第一格納庫」を見下ろす状態で、デッキから見学します。
エンジンやシステムの整備(約1年半ごとに7〜10日間)や、シートや内装をすべて外した整備や点検(4〜5年ごとに一度、約1ヵ月)など、定期的に飛行機を格納庫に入れた長期の整備を行います。
次に見学する「第二格納庫」では、下のフロアに降りて、実際に飛行機の間近から見学することができます。大迫力の飛行機に圧倒されながら、整備中の飛行機を見てまわります。
こちらの格納庫では、飛行機が到着してから次のフライトまでに行う点検や、約300時間のフライトごとにタイヤやブレーキ、エンジンなどの不具合を点検します。
整備士さんは、3交替の24時間体制で点検と整備を繰り返しています。彼らのおかげで、定刻どうりに安全なフライトができているんですね。
この日の格納庫見学は、ひとグループ12名でまわり、かつて現場で活躍されていたパイロット、客室乗務員、整備士などの現場経験のある案内スタッフが引率。筆者のグループの引率係は元パイロットさんだったので、パイロットならではの機体やエンジンの説明、フライトに関する知識がふんだんに盛り込れています。
「この飛行機の羽が曲がっているのは、なんという機体?」「機内で映し出される滑走路を走る映像を映すカメラはどこにある?」クイズが出される度に目を輝かせながら答えていく子どもたち。それを尻目に、大迫力の機体や目の前の滑走路から約2〜3分間隔で離発着する飛行機の姿に興奮してシャッターを切りまくる大人たち。
同じ見学内容でも引率する案内スタッフの職種ならではの説明が盛り込まれたり、見学日によって格納庫に入っている機体が違うので、何度参加しても違った楽しみ、発見があります。
航空教室や展示エリア、見学時にしか利用できないお土産ショップ、プロフェッショナルとして活躍されていた案内スタッフによる専門的な説明など、JALでしか体験できない内容がいっぱい詰まっていましたね。次のフライトをより一層楽しくさせてくれる工場見学の予約は、6か月前から予約が可能なので、マメに予約状況をチェックしてみてくださいね。
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(2024/4/24更新)
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