ドロットニング宮殿は、ヴェーネルン湖、ヴェッテルン湖に次いでスウェーデンで3番目に大きいメーラレン湖(Malaren)に浮かぶようにして立つ大変美しいバロック様式の宮殿。メーラレン湖に浮かぶローベン島(Lovon)にあります。ドロットニングとは、タイトルにも記してあるようにスウェーデン語で「王妃の小島」を意味します。
ドロットニングホルム宮殿は、現在も王家の住居として使用されています。ここが王家居住地となった経緯を説明しておきましょう。
元々は、ヨハン3世がカタリーナ・イャゲロニカ王妃のために宮殿を建てたのが始まりです。1661年、スウェーデン王カール11世の母后ヘトビィク・エレノラ王妃が宮殿を購入するも、同年の12月30日に火事にあい、消失してしまいます。その翌年の1662年、ヘトビィク・エレノラ王妃は、宮殿建造を命じました。
フレンチ・バロック様式の庭園のその殆どは、なんと当時のままの姿で残されています。隅々まで手入れが施された素晴らしい庭園は、天気の良い日にはお散歩をするのにはもってこいです。北ヨーロッパ・ルネサンス時代に最もよく知られた彫刻家のひとり、アドリアン・デ・フリースの彫刻作品にもぜひ注目してください。
「緑に囲まれた夏のストックホルムはまるで天国のようだ」とスウェーデン人は言います。夏のこの庭園を歩いてみると、そのスウェーデン人の言葉を実感することがきっとできるでしょう。葉が色をつけ出す秋の庭園もカラフルで大変美しく、夏同様にオススメです。
写真のように結婚式に遭遇することもあるかもしれません。こんな素敵な庭園で結婚式ができたら、永遠の思い出になりそうですね。
中国離宮は、1753年に当時の国王アドルフ・フレドリク(フレドリク1世)が、女王ロヴィーサ・ウルリカの誕生日にサプライズとして贈ったもので、ドロットニングホルム宮殿の中でもとても重宝されています。当時のヨーロッパでは中国趣味の美術様式、シノワズリーを取り揃えたロココ調の内装は大変珍しく憧れの的だったので女王も大変喜んだそうです。オリジナルの木製の建物は1760年に、より永続的なものに交換されました。
ドロットニングホルム宮殿へはストックホルムの中心地から公共の交通機関で約50分です。中でも、ゆっくりとメーラレン湖を進む雰囲気満点な蒸気船でのアクセスが最もオススメです。
蒸気船なだけあり、船内は雰囲気あふれる木造です。そんな中にゆったりと座り、ストックホルムの街から郊外の大自然の景色へと変わりゆく外に広がる景色を追いかけながら過ごす時間はなんとも贅沢です。
食事をしながらのクルーズもあります。コースメニューになっており、味もとても美味しいですよ!
*関連MEMOのリンクを参考にしてください。
ストックホルムに来て、郊外の美しい自然の中にあるこのドロットニングホルム宮殿を是非訪れてみてください。素晴らしい宮殿、中国パヴィリオンに加え、宮廷劇場も見所です。この宮廷劇場ではなんと、18世紀の舞台装置を使ったオペラやバレエが上演されています。
午前中にストックホルム市庁舎を見学し、そのあと蒸気船で食事をしながらドロットニングホルム宮殿に向かう、というプランもいいでしょう。
*入場料、営業時間等は関連MEMOのリンクをご参照ください。
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