ロズウェルにカールズバッド洞穴群国立公園「米国ニューメキシコ」をドライブ

ロズウェルにカールズバッド洞穴群国立公園「米国ニューメキシコ」をドライブ

更新日:2017/02/28 17:17

ナカヤ アキのプロフィール写真 ナカヤ アキ
アメリカ中西部、ニューメキシコ州には、まるで異空間のようなネイティヴアメリカンとラテン文化が融合したユニークの文化と時間が流れます。サンタフェなどの世界的に人気の観光地もありますが、なかなか紹介されない観光地や町それぞれに趣があり、他の州では味わえないドライブ旅行をしたい方にはぴったりの目的地です。ちょっと足をのばしてユニークな文化と特有の風を感じてみませんか?

アルバカーキ

アルバカーキ

写真:ナカヤ アキ

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ニューメキシコ州最大の都市。隣町のサンタフェがあまりにも有名で、いまいち紹介されないアルバカーキですが、見所がつまった街です。ニューメキシコを観光するならこの街を拠点にして車でまわるのが便利。ただ、交通の便が悪く、路線バスや電車があまりないので、運転に自信のある方向けの州です。

新市街と旧市街に分かれ、新市街は西部独特の広大な土地に整然とビルが立ち並び、一見、中西部にあるただの都会というイメージですが、街のいたるところにモダンアートが展示され、なかなかおしゃれな街です。全米でも歴史のある街で、古くから交易の中心地として栄えてきた遍歴がうかがえる要所が点在します。かつては国道ルート66が通り、ルート66は今でも根強いファンが多く、この街のセントラル・アベニューの“66”のサインを写真に収める人をよく見かけます。

一方、旧市街は、プエブロ族とラテン文化が融合した、アルバカーキ・オールドタウンがあり観光客を魅了します。ギフトショップや教会、ギャラリーが軒を連ねるこのエリアは、さながら小さなサンタフェといった感じです。サンタフェと同じものを取り扱うショップが多いのですが、価格設定が安いものが多く、少し足をのばしてアルバカーキで購入するのがお得です。

アルバカーキ

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毎年10月には国際気球フェスティバルが開催されます。何百もの気球が果てしなくひろがる青空に舞い上がります。9日間にわたって開催され、ニューメキシコを代表するイベントのひとつです。面白い形の気球や、体験型の早朝フライトや夜間のライトアップも人気。この期間は世界中から観光客が集まるので、ホテル予約はお早目に!

オホ・カリエンテ

オホ・カリエンテ

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アルバカーキから車で北上すること2時間。タオスの近くに位置するアメリカ最古の温泉オホ・カリエンテは、ネイティブアメリカンが古代から使っていた秘湯です。西部開拓時代の150年ほど前にアメリカで最初の温泉施設として開業。その後、スパや宿泊施設などが併設され今の姿に。

水着を着て入るタイプの屋外温泉プール数種や別料金のプライベートプールなどがあり、旅の疲れを取るのに最適です。宿泊しないビジターの場合は、売店でタオルやロッカーの手続きを。

併設のホテルは人気のコテージや数種の部屋が用意されています。タオスの町のようなアドビ風の建物のホテル施設はロマンチックな雰囲気です。プールは夜も営業しているので、満点の星空を見ながら温泉を楽しむのがおすすめですよ。

カールズバッド洞穴群国立公園

カールズバッド洞穴群国立公園

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アルバカーキの南東に位置する、世界最大級の石灰岩鍾乳洞として有名なカールズバッド洞穴群国立公園。発見されているだけでも100以上の洞窟群があり、その中には全米最深約500mのレチュア・ケーブがあります。1995年に世界遺産に指定され、エレベーターなどの整備も完備されています。ビジターセンターの裏手の入り口からトレイルが始まり、徒歩1時間ほどで地底に着きます。かなり歩くので歩きやすい靴でハイキングするのがおすすめです。初心者から上級者コースまで様々なコースがありどのコースも全く違う景色を楽しめます。また、季節限定やガイドツアーに参加しないと入れないコースもあるのでビジターセンターで確認してみてくださいね。

この洞穴の歴史は約50万年前に始まったと言われます。洞窟内部に巨大な空洞が出来、天井から落ちる水滴が石灰岩の粒子を運び氷柱石や鍾乳石を造り出しました。現在も成長し続ける壮大な鍾乳洞です。

この洞穴が発見されたのは19世紀のある夕暮れの刻。この地に移り住んだ開拓民が夕暮れ時から夜にかけて飛び回る夥しいコウモリの大群を見つけた事から、糞を肥料として売ろうと思いつきコウモリをつけ洞窟を発見。現在は6種類のコウモリが棲息し、夕方になると100万羽以上のコウモリの大群が飛び始め圧巻です。ビジターセンターの裏手には観察用の座席があり、夕刻になるとコウモリの大群を座って観察できます。

ロズウェル

ロズウェル

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カールスバッドを北上すること2時間、UFOの町、ニューメキシコ州ロズウェルに到着します。1947年にこの町のはずれにUFOが墜落し、宇宙人の死骸をアメリカ軍が回収したとされるロズウェル事件の舞台となった町です。UFO博物館などUFO一色の小さな町は、Xファイルやロズウェルなどのテレビドラマの舞台となりさらに注目を浴びるようになりました。

その周辺にもUFOグッズを扱う店が軒を連ね、エイリアンを模した街灯や、UFOカフェやUFO型のファストフード店など何もかもがエイリアン一色。さながら小さな遊園地のようです。話のネタに訪れてみると面白い街ですよ。

アコマ スカイ・シティー

アコマ スカイ・シティー

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アルバカーキの西に位置するギャロップの街の近くにあるテーブルマウンテンの頂上にひっそりと佇む天空都市アコマ・スカイ・シティ。アコマ・プエブロ族は1150年からこの地に居住し始め、現在も十数軒の家族がアドビー様式の家で素朴な暮らしを続けています。この小さな町の特産品は焼物で、特に花瓶が有名です。博物館やショップなどの購入できますよ。

このスカイ・シティは、ツアーでしか訪れることができないので、テーブルマウンテンの入り口にあるハーク博物館でバスツアーの申し込みが必要です。博物館からはバスに乗ってスカイ・シティへ向かいます。テーブルマウンテンから望むニューメキシコのパノラマも圧巻です。

どこまでも続く青い空と赤い大地でリフレッシュ

米国ニューメキシコの現地では有名だけど日本ではあまり紹介されていない、魅力的なスポットが点在します。乾いた空気と澄み渡る空の下、ニューメキシコ特有のユニークな文化と歴史を堪能する旅に出かけてみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2000/08/01−2000/08/31 訪問

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