揚げパンとはコッペパンを油で揚げ、砂糖やきなこで味付けした菓子パンのこと。大田区立嶺町小学校に勤務する調理師篠原常吉さんが、硬くなってしまったパンを美味しく食べられるように作ったものだそうです。JR蒲田駅からは徒歩20分ほど、京急空港線糀谷駅からは徒歩5分ほどのところにあるパン屋「ブーランジェリー・ミモレット」では、そんな大田区にゆかりのある揚げパンを昔ながらの作り方で提供しています。日の出銀座商店街に入って少し歩いたところにある可愛いらしい食パンの看板が目印です。
「蒲田あげぱん」は、原料もバターも100%、添加物も使わない昔ながらの揚げパンを再現しながらも、現在の技術を取り入れた揚げパンです。注文すると2分ほどで揚げたてを作ってくれますよ。味は“きなこ”と“砂糖”の2種類。油で揚げているのに脂っこくなく、ほどよい硬さが絶妙です。平成24年には大田区商店街連合が大田区と財団法人大田区商業振興協会の協力を得て選ぶ「おおたの逸品」にも選ばれました。
もう一つの目玉商品は「下町ボブスレーあげぱん」。ボブスレーは、独特な形状の専用そりに乗って氷が張ったコースを滑走してタイムを競う競技のこと。イタリアではフェラーリ、ドイツではBMWといった有名企業がソリの開発を進めるなか、大田区の中小町工場が中心となり、世界の舞台で戦える国産ボブスレーの開発を進めるモノづくりプロジェクト「下町ボブスレー」を立ち上げました。
「下町ボブスレーあげぱん」は、そんな「下町ボブスレー」を応援する揚げパンです。真っ黒な生地には、ブラックカカオとチョコチップが入っています。ほんのり甘い「下町ボブスレーあげぱん」。揚げたては特に絶品です。
「東京あげパン」は、揚げパンの発祥地である鵜の木にある揚げパン専門店です。東急多摩川線鵜の木駅の改札横にあるお店には、揚げパンを買い求める人がひっきりなしに訪れます。大田区のご当地グルメである揚げパンを今の子どもたちにも伝えていくために開発を重ね、種類はシュガー、きな粉、シナモン、ココアといった定番のメニューのほかにもカスタードやチョコレートクリームをはさんだ揚げパンなどバラエティー豊かです。
こちらは定番のきな粉の揚げパンと砂糖をまぶした揚げパンにビターチョコをはさんだ人気商品。油で揚げてあるのにサクッと軽く、ふんわりとした食感が絶妙な味わいです。昼前には売切れてしまうこともありますのでお早めに!
「東京あげパン」の揚げパンは、時間がたっても美味しく食べられますが、やっぱり、買ったらすぐにでも食べたいと!いう方におすすめのスポットをご紹介します。
鵜の木駅から徒歩3分ほどの距離にある「鵜の木松山公園」は、閑静な住宅街の中にぽっかりと広がる原っぱが気持ちの良い公園です。公園内には手洗い所やベンチもありますので、天気の良い日には揚げパンを持って訪れてみましょう。ゆっくりとした時間を過ごせます。
また、公園内には整備工事の途中で発見された、古墳時代末期から奈良時代の「横穴墓(よこあなぼ)」が埋蔵文化財として保存されています。のどかな住宅街の中にある公園に古墳があるというのは不思議な感じがしますが、しっくりと馴染んでいます。古代の人たちに思いを巡らせながら食べる揚げパンは格別ですよ。
以上、今回は東京大田区のおススメ揚げパンをご紹介しました。どちらの揚げパンも昔ながらの懐かしい味にこだわりながらも、脂っこくなく、時間が経ってもサクサク、ふわふわとした食感を保っているところが人気の秘密です。ぜひ、揚げパンを食べに訪れてみませんか?
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(2024/4/26更新)
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