大田市場は、昭和56年に青果、水産、花きを取扱う総合市場として建設されました。特に青果と花きは、施設規模、取扱量ともに日本最大規模を誇っています。また、見学者のために展示室や見学コースが整っているのも魅力です。
それでは、まず事務棟2階から青果棟へ向かう通路を渡ってみましょう。広大な敷地を迷路のように進んでいきますが、見学者が迷わないように矢印が書いてあるので安心です。
大田市場の中でも青果棟は見どころがたくさんある場所です。見学通路を進んでいくと、たくさんの段ボールが置かれている広場に出ます。ここで日本全国、また海外からもたくさんの野菜や果物が集まり“せり”が行われます。青果棟での“せり”が開始されるのは午前5時40分。“せり”が終わった後もたくさんの荷物や卸売業者が行き交います。
高級メロン専用の“せり台”があるのも大田市場ならでは。ここでは、年間約11万ケースの高級メロンが取引されています。専用レーンで販売されるメロンの多くは生産者個人が出荷しているそうです。そのため、見た目も味も個性豊かなメロンが揃っているのだとか。取引されるメロンのほとんどが、都内の高級果物店やデパートへ出荷されていきます。
大田市場の青果棟内には、仲卸業者の店舗が301店舗あります。ここでは仲卸業者が卸売業者から買った商品を、それぞれ保管、出荷、販売するための作業をしています。たくさんの荷物が並ぶ様子は圧巻!まさに”東京の食の台所”ですね。
花き棟の“せり”が開始されるのは午前7時から。コンピューターで取引を行う“機械ぜり”で行われているのが特徴です。買い手は、欲しい商品が買いたい金額になったときに、手元にあるボタンを押してせりに参加します。
花き棟内には仲卸業者の店舗が20店舗。花屋さんやデザイナーなど、花を取扱った仕事をしている人たちが買い付けにきます。
青果棟と水産棟の間にある「関連棟」では、食品や雑貨、お弁当など様々なものが売られています。一般の人も利用できますので、見学の後に見てみましょう。
関連棟からは青果棟や水産棟の仲卸業者の店舗を間近で見ることができます。青果棟の仲卸店舗は301店舗。たくさんの三角屋根の小さな家のような店舗がずらりと並んでいる様子は可愛らしくて不思議な風景です。思わずキョロキョロしてしまいそうですが、ぼんやりと歩くのは厳禁です。フォークリフトやバイクなどの行き来が激しいので注意して歩きましょう。
関連棟内にある定食屋さんの中でも、おすすめなのは「三洋食堂」。昭和25年に神田市場で開業した老舗食堂です。神田市場が大田市場に統合されたと同時に、大田市場内に新規開店しました。市場の豊富な食材から、選りすぐりの逸品を提供しています。
豪快に生うにが1箱のった「ウニ1箱生マグロ定食」(1,400円)は1日限定20食ですのでお早めに!
以上、今回は大田市場の見どころについてお伝えしました。市場の休みについては市場カレンダーを確認してみてくださいね。(関連MEMO参照)
青果と水産は、水曜日と日曜日以外、花きは、月曜日・水曜日・金曜日に見学するのがおすすめです。また、青果・水産棟から花き棟に行くには、一度、正門を出てから10分ほど歩きますので注意しましょう。
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