ご神木に神官の姿!七不思議伝説が残る 霧島市「霧島神宮」

ご神木に神官の姿!七不思議伝説が残る 霧島市「霧島神宮」

更新日:2017/03/14 11:38

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門 一人旅ブロガー
鹿児島県霧島市にある霧島神宮は、今から1500年前に天孫降臨の地といわれる「高千穂の峰」から始まったと伝えられています。度重なる火山噴火による火災で焼失した霧島神宮は300年ほど前に現在の場所に遷宮されました。神社境内は神官の姿が浮かぶ樹齢800年の御神木をはじめ多くの老杉に囲まれ、「亀石」など霧島七不思議伝説が残る場所です。鮮やかな朱色の神殿と、厳かな雰囲気に包まれた霧島神宮を紹介します。

老杉がかもし出す清涼な空気が心地良い霧島神宮表参道

老杉がかもし出す清涼な空気が心地良い霧島神宮表参道

写真:肥後 球磨門

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霧島神宮は鹿児島県霧島市にあり九州自動車道 溝辺鹿児島空港ICより40分で到着します。公共交通機関の場合はJR霧島神宮駅が便利で駅からタクシーで10分ほどです。
霧島神宮はおよそ1500年前、欽明天皇の時代に慶胤(けいいん)という僧が高千穂峰に社殿を建てたのが始まりで、高千穂の峰の度重なる火山噴火で焼失し現在の場所に300年前に遷宮されました。

老杉がかもし出す清涼な空気が心地良い霧島神宮表参道

写真:肥後 球磨門

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二の鳥居を抜けると見えてくる、両側を老杉で囲われた朱色の鳥居が目に鮮やかな表参道は、ここに遷宮されて300年と歴史は浅いですが厳かで神々しさを感じます。
神社大駐車場を利用すると三の鳥居のそばからの参拝となり表参道を通りません。ぜひ社殿方向とは反対側に進み、表参道を歩いて厳かで清らかな空気のなかで深呼吸してみてはいかがでしょう。

鮮やかな朱色に彩られた社殿

鮮やかな朱色に彩られた社殿

写真:肥後 球磨門

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閑寂な老杉の濃い緑に包まれた表参道を抜け三の鳥居をくぐると、目の前に格調高い荘厳な社殿があらわれます。華麗な朱塗りの社殿は正徳5年(1715年)鹿児島藩主 島津吉貴によって建立されました。本殿は柱、梁なども全てが朱漆塗りで、彩色文様や飾り金具で装飾され贅を尽くした豪華絢爛な佇まいです。この豪華な社殿から島津吉貴の信仰の深さをうかがうことが出来ます。

鮮やかな朱色に彩られた社殿

写真:肥後 球磨門

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参拝の後は是非「九面守」を手に入れましょう。
霧島神宮には宝物として九つの色違いの面が伝わっていますが、それぞれ違う御利益を持ち、さらに九面は工面に通じ「工面がいい」「工面がつく」として縁起がいいとされています。
赤の面は「道開き、交通安全」、青の面は「学業成就、心身健全」、緑の面は「家内安全」等々、面の色によってご利益があります。  
九面を全て揃えると満願成就するといわれていますが、まずは自分の願い事に関係するお守りを手に入れてみてはいかがでしょうか。

木の枝に神官が!?ご神木に現れる烏帽子

木の枝に神官が!?ご神木に現れる烏帽子

写真:肥後 球磨門

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境内の右手に樹高35mの威風堂々とした推定樹齢800年のご神木が立っています。ご神木に近寄ると不思議なパワーを感じます。
新婚旅行で参拝した坂本竜馬もこのご神木と対面して大層感動したと、姉の乙女に送った手紙の中で伝えています。

ご神木には烏帽子を被った神官が見える不思議な枝があります。
境内から一旦階段を下りてご神木の裏手へ回り、ご神木を見上げてください。中心辺りから左に伸びる小さな枝に目をやると神官が手を合わせている姿がきっと分かるはず。
霧島神宮の見所の一つなので見逃さないようにしましょう。

ご神木に現れている神官を探してみてください。うまく見つけることが出来たら運気上昇間違いなしです。

木の枝に神官が!?ご神木に現れる烏帽子

写真:肥後 球磨門

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霧島に伝わる七不思議 亀石

霧島に伝わる七不思議 亀石

写真:肥後 球磨門

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豪華な社殿とご神木の神官のほかに霧島神宮のおススメは「霧島七不思議」探訪です。霧島七不思議とは、「風穴」「亀石」「御手洗川」「両度川」「蒔かずの種」「文字岩」「夜中の神楽」の7つで、これらの一部を霧島神宮内で見ることが出来ます。
社殿を背にして授与所の裏を右側に進むと旧参道の石の階段があります。

霧島に伝わる七不思議 亀石

写真:肥後 球磨門

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石段を降りていくと左手に本当に亀が石になったような「亀石」、そして参道を挟んで向かいに「風穴」があります。亀石は神様との約束を破った亀が岩にされてしまったと伝わっていますが約束の内容は不明です。苔むした亀石の前でどんな約束だったのか想像を膨らませてみるのも面白いですね。

霧島に伝わる七不思議 亀石

写真:肥後 球磨門

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さらに降りていくと七不思議の一つ、御手洗川があります。11月頃から4月頃にかけては涸れている川ですが、5月になると突然、清流と魚が一緒に湧き出すといわれる不思議な川なので覗いてみてはいかがでしょうか。

参拝の後は足湯でほっと一休み

参拝の後は足湯でほっと一休み

写真:肥後 球磨門

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霧島神宮の入り口、県道に面して立つ大鳥居のそばに無料で利用できる足湯があります。かすかに硫黄の匂いがする単純泉で温度は40〜45度です。
ただ足湯に浸かるだけでも楽しいですが、スイーツを片手にというのはいかがでしょうか。

参拝の後は足湯でほっと一休み

写真:肥後 球磨門

足湯から神社の参道方面に向かって100mの所にある霧島民芸村の一画に、鹿児島県銘菓の「かるかん」や「かすたどん」を販売する薩摩蒸気屋さんがあります。ここでは地域限定で販売されている焼きドーナツがあるので、それを食べながらゆっくり足湯に使って霧島の時間を過ごしてはいかがでしょうか。きっと素晴らしい霧島神宮参拝の締めくくりになると思います。

霧島神宮でパワーをもらって締めの足湯でリセット

緑の中に浮かび上がる朱色の社殿が鮮やかな霧島神宮は神々しい清らかな空気に包まれ、神様からのパワーが授かるおススメの神社です。
参拝の後はスイーツ片手に足湯が楽しめます。
春は桜、初夏はミヤマキリシマ、秋は紅葉と季節によってさまざま表情を見せてくれるので思い思いの季節に訪問されてはいかがでしょうか。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/02/12 訪問

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