日本五大桜・狩宿の下馬桜で春の宴を堪能!富士宮市「狩宿さくらまつり」

日本五大桜・狩宿の下馬桜で春の宴を堪能!富士宮市「狩宿さくらまつり」

更新日:2017/03/04 17:22

毎年4月上旬、富士宮市狩宿(かりやど)で「狩宿さくらまつり」が開催されます。このまつりは、国の特別天然記念物に指定されている国内最古級の山桜「狩宿の下馬桜」周辺で行われ、会場では、日本舞踊などの舞台公演・お茶会・手すき和紙体験、地場産品の販売コーナーなど多彩なイベントが催されます。樹齢800年以上!圧巻の美しさを放つ下馬桜を囲んで、春爛漫な一日を過ごせる「狩宿さくらまつり」へお出かけしませんか?

源頼朝ゆかりの名木で開催!二日間限定のさくらまつり

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「狩宿さくらまつり」は、富士山の麓が広がる富士宮市で行われます。まつりは、狩宿(井出館)会場・白糸ノ滝会場の2会場に別れて開催され、メイン会場は、狩宿の下馬桜があるこちらの狩宿会場です。

ここは、1139年の富士の巻狩りの際に、源頼朝の本陣(狩所)が置かれたとされる井出館が会場となっており、館の門前には「下馬桜(げばざくら)」があります。下馬桜は、頼朝が馬を降りたと云われることから名付けられました。また、頼朝が桜の枝に馬を繋いだことから「駒止めの桜」とも呼ばれており、樹齢は800年以上の古木。

国内で最古級の木で、昭和27年3月に国の特別天然記念物に指定された「シロヤマザクラ」です。この桜は、山梨県北杜市の神大桜などと共に、日本五大桜に数えられる名木。まつりは、見頃を迎える4月上旬に開催され、この木を一目見ようと毎年多くの人々が訪れます。

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下馬桜の下では、菜の花畑が一面に広がり、桜の美しさを引き立てているかのよう。ここは場所によって、下馬桜と一緒に、富士山も見られる絶好のビューポイントも見所です。

菜の花の黄色と桜のピンク色。色合いが素敵でとっても春らしく、その上富士山も見られるなんて、これぞ日本の美と言った感じ。この風景をバックにして記念撮影をする人気の眺めです。

文化財からイベントまで、見所いっぱいの表門前

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正面に見えている茅葺の屋根は、井出館の表門です。表門は、別名「高麗(こうらい)門及び長屋」とも呼ばれていて、下馬桜の目の前にあります。表門の中心に門があり、左右は長屋になっている変わった建物。

建築年代はわかりませんが、随所に見られる大工の伝統技術から、近世上層の建築様式を伝える重要なもので、富士宮市の指定文化財になっています。井出館は、代々続く井出家の方々が住んでいる私有地なので、普段は立ち入りが禁止されていますが、まつり期間中は、入場が可能になっていて、普段見ることができない文化財を見ることができます。

表門の傍らには、特設ステージが設けられていて、時間帯によって舞踊や狂言、太鼓などの様々なイベントが披露されるので、こちらも見逃せません。

ちびっ子も楽しめる!ミニSL試乗体験コーナー

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そして、こちらのイベント会場では、ミニトレインが運行! ミニトレインの乗車料金は嬉しいことに無料です。新幹線や蒸気機関車など、本物さながらの機関車に乗れるだけあって、特にちびっ子に大人気の催しです。

ミニトレインの会場の隣では、地元の蔵元で造られた日本酒などの特産品、野菜などの地場産品を販売する販売コーナーもあり、甘酒が振舞われるおもてなしサービスもあるので、忘れずに是非覗いてみて下さいね。

まつりのアクセスは簡単!嬉しい無料シャトルバスも運行

まつりの当日は、JR身延線「富士宮駅」から大石寺(紅富士駐車場)・狩宿の下馬桜まで、無料のシャトルバスが運行しているので、会場への移動も楽にできますよ。バスは、30分間隔で送迎しているので、あまり待つことがありません。

まつりのもう一つの会場「白糸ノ滝会場」では、曽我物語に登場する「工藤祐経公」の墓前で供養祭などのイベントも行われているので、興味のある方は、是非こちらにも足を運んでみては如何でしょうか?

「狩宿さくらまつり」は、たった2日間限りなので、この機会に源頼朝ゆかりの名木を鑑賞されてみてはいかが? 富士宮駅近くには、富士宮市やきそばなどのご当地グルメが集合する「お宮横丁」もあるので、地元の味を堪能されても良いですね。


【狩宿さくらまつり】
場所:静岡県富士宮市狩宿98−1
開催日:2017年4月8日(土曜日)・9日(日曜日)

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/10 訪問

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