傾斜40度86段!!出世の階段を登ってお参りしたい「愛宕神社」

傾斜40度86段!!出世の階段を登ってお参りしたい「愛宕神社」

更新日:2018/03/16 12:29

鮎川 キオラのプロフィール写真 鮎川 キオラ 子どもの好奇心を育てる旅育ライター、ホテル朝食研究家
目指せキャリアアップ!!「出世の階段」と呼ばれる急な参道を登ってお参りする東京港区にある愛宕神社。傾斜角度は40度、86段の階段を登ってお参りすれば出世運にご利益があると言われています。就活生も、新社会人も、企業戦士もキャリアアップを目指すなら迷わず参拝しましょう。

下から見る景色と上から見る景色は違う!!登ってみよう「愛宕神社」出世の階段

下から見る景色と上から見る景色は違う!!登ってみよう「愛宕神社」出世の階段

写真:鮎川 キオラ

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東京港区愛宕1丁目、自然の山として23区内で一番高い標高に位置する愛宕神社。主祭神は、火産霊命(ほむすびのみこと)。1603年(慶長8年)、徳川家康公の命により江戸を火災から守る防火の神様として建立されました。

防火の神様でありながら、出世運を願う参拝者が訪れる理由は、神社入り口の大鳥居からまっすぐに伸びる86段の急な階段。この坂を馬で駆け上がり大出世を果たした武士の言い伝えから「出世の階段」としてご利益があるとされているのです。

下から見る景色と上から見る景色は違う!!登ってみよう「愛宕神社」出世の階段

写真:鮎川 キオラ

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下から見上げると、まるで目の前に立ちはだかるような急な階段の傾斜は約40度。階段を登り切った社殿前の一の鳥居までは、86段。20段で建物1階に相当すると計算すると4階の高さまで登ることになります。

1段づつの階段幅が狭く、かつ高さがあるのでいつもの階段を登るより少し登りずらく感じるかもしれません。一気に駆け上ったからと言ってご利益が変わるわけではありません。一歩、一歩、確実に登りましょう。ここは、くれぐれも足を踏み外して転落することのないように慎重にいきましょう。

下から見る景色と上から見る景色は違う!!登ってみよう「愛宕神社」出世の階段

写真:鮎川 キオラ

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階段の途中までは余裕ですが、後半最後の10段がかなりきつい。登り切った後に振り返るとその景色は圧巻です。下から見上げた景色とは全く異なる上からの景色はいいものです。改めて、この階段を馬で駆け上がった武士が本当にいるのだろうかと疑ってしまうほどの急勾配に驚くでしょう。

登り切った後は、程よい運動と達成感からか清々しい気持ちにもなります。息を整えたら手水舎で身を清めてから参拝しましょう。

23区内一番高い愛宕山に鎮座する愛宕神社

23区内一番高い愛宕山に鎮座する愛宕神社

写真:鮎川 キオラ

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愛宕神社が鎮座する標高は、25.7m。自然の山としては、東京23区で一番の高さを誇ります。今のように高層ビルなどが立ち並ぶ以前は、遠く房総半島まで見渡せるほど見晴らしのよい場所だったそうです。

社殿前のひときわ目を引く色鮮やかな赤の門は、「丹」と呼ばれる顔料で塗られています。害虫や腐食から木材を守る実用性も兼ね備えています。

23区内一番高い愛宕山に鎮座する愛宕神社

写真:鮎川 キオラ

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主祭神「火産霊命(ほむすびのみこと)」をお祀りする社殿の手前は、ピカピカに磨かれたような「招き石」があります。丁寧に、優しくなでると福を招くとされています。

23区内一番高い愛宕山に鎮座する愛宕神社

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社殿の右並びには、猿田彦神(天狗様)をお祀りする「太郎坊社」があります。道開きの神様として旅行運や開拓にご利益があるとされています。出世を後押しする出張や新規事業の開拓など重要な業務にも運がつきますようにお忘れなくお参りください。

出世に必要な素質は何?出世にまつわる由来

出世に必要な素質は何?出世にまつわる由来

写真:鮎川 キオラ

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さて、愛宕神社の参道の一部である石段が「出世の階段」と呼ばれるようになったのは、江戸三代将軍家光公の時代までさかのぼります。

愛宕神社の梅が満開の時期にその下を通った家光一行。「だれか、馬であの梅をとってまいれ!!」との命に、家臣たちは皆うつむき名乗りを上げる者はいなかったそうです。その中、さっそうと駆け上り、梅を家光公に献上したのが四国丸亀藩の家臣・曲垣平九郎だったそうです。その時より、無名の武士が、日本一の馬術の名人としてその名が広まったことから「出世の階段」と呼ばれるようになったそうです。

太平の世にあっても馬術の鍛錬を怠らなかったからこそ、この千載一遇のチャンスを逃さなかったようですね。出世には、日ごろからの準備と巡ってきたチャンスを逃さない勇気が必要なんですね。

出世に必要な素質は何?出世にまつわる由来

写真:鮎川 キオラ

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境内には、故事の由来ともなった家光公に献上された「将軍梅」が現存します。その他にも数種類の梅の木が植栽され、2月以降は、境内を華やかに彩ります。桜の木も多く、春は桜の名所として華やぐ季節を迎えます。高層ビルに囲まれていることを忘れてしまいそうなほど自然豊かな境内は、とっても気持ちが良い気が流れていますよ。

押さえておきたい愛宕神社参拝方法について

押さえておきたい愛宕神社参拝方法について

写真:鮎川 キオラ

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愛宕神社の参道は、「出世の階段」と呼ばれる急な男坂とゆるやかな女坂に分かれます。また、せっかく登った「出世の階段」を帰りに下ってしまうとご利益がなくなるとの験を担ぎがあります。男坂を登り参拝し、帰りは女坂を下りましょう。

愛宕神社までは、階段を登らずに神社裏手の坂からもアクセスできます。虎の門ヒルズ方面から愛宕神社を目指すと、手前に神社入り口と記載された看板があります。その看板を曲がると緩やかな坂となっていて、階段を登らずに境内に到着できます。出世の階段を登ってお参りしたい方は、その案内板で曲がらないように注意しましょう。

一度は登ろう出世の階段!!

出世したくないと思う方が多いといいます。でも、出世するかどうかは自分じゃなくて実は、会社が決めるもの。

会社や上司に決められる前に、出世の階段を登って、神頼みしてみませんか。役職だけでなく、やりたい仕事ができる、見つかるなどの仕事運を願って参拝しましょう。

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