写真:Naoyuki 金井
地図を見る東京都でも自然豊かな奥多摩の地は、室町時代に原島丹次郎兄弟が奥多摩に落ち延びて土着し、兄が"日原"を、弟の丹三郎が"丹三郎""小丹波"を開拓したと云われています。
その奥多摩にある日原鍾乳洞は、一石山大権現を御神体とする山岳信仰の地で、一石山があたかもRPGの城の塔を思わせる存在感です。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るその一石山の麓に古くから信仰された一石山神社があり、近くに地下迷宮・日原鍾乳洞のエントランスがあります。
渓谷美を織りなす日原川支流がRPGの箱庭を演出し、これから始まる冒険の旅への逸る気持ちを抑えているかのようです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る日原鍾乳洞の全長800メートルに及ぶダンジョンは、弘法大師が修行をしたとされる空洞の残る《旧洞》と、昭和37年に奇跡的に発見された《新洞》で構成されています。こうした名残から鍾乳洞を仏堂に見たて、鍾乳石や石柱などを仏像に例えて洞内の各所に呼び名が付けられています。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る入洞料を支払って迷宮に入ります。鍾乳洞と聞くと夏が涼しく冬は寒いのが一般的ですが、この鍾乳洞は一年中ほぼ11度に保たれているので、夏はひんやり涼しく、冬はほっこり暖かいのです。
そして入り組んだダンジョンも、道案内と適度な照明により歩きやすくなっています。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る名称の付いた場所の例としては、香炉に似ている「香炉岩」や岩蓮華のような色と形の「蓮華岩」等、いずれも自然の神秘が創り出した芸術です。いやが上にも、あなたの冒険心が沸き上がることでしょう。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る歩きやすいと云ってもやはりダンジョンですから、最低限の情報は得ておくべきで、洞内の案内図やパンフレットは必須でしょう。概ね一方通行に近く分かり易いのですが、基本的には順路をチェックしながら進みましょう。
「冒険の書」は、こまめにチェックしておかないと消えてしまうかもしれませんから。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る何処らともなく聞こえてくる地底の音。
自然の造形で出来上がった「水琴窟」の音で、助けを求める姫の悲しい泣き声かもしれません。水琴窟自体は珍しいものではありませんが、まさに菩薩の奏でる音色は一聴の価値があります。
その日の天候や観光客が多い場合など、聞こえない場合があることをご了承ください。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るそして水琴窟のそばには最初の見所である「弘法大師の学問所」があります。ここは弘法大師が修行した場と伝えられる空間で、中央に"硯の水の遺跡"、右側に"護摩壇"があり、何処となく神聖な気配が感じられるから不思議です。
冒険の旅としては、ここで回復の呪文くらい学びたいものです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るここからが本格的なダンジョン攻略が始まります。
文字通りの「地獄谷」を抜けると、あの世とこの世を隔てる「三途の川」を渡ります。鍾乳洞は、地下の水が石灰岩を侵食して形成したもので、三途の川がその源なのかもしれません。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る三途の川を渡ると巨大な空間が広がります。
鍾乳洞最大の見所であるこの空間は、ライトアップされた煌びやかな岩肌と、あたかも天国への階段かと思える構図が、この世の楽園に思えるのですが、実は死後の世界へ続く「死出の山」です。
現実なのか、幻想なのか、七色に変化する光の芸術を堪能してください。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る階段を上りグルッと輪を描くように進みます。
三十三回忌まで故人を守る「十三仏の掛け軸」、死んだ子供が父母供養のため石を積んで塔を作る「賽の河原」と、どんなモンスターが現れてもおかしくない《不思議なダンジョン》を彷彿とさせます。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るそんな死後の世界の中で、突如「縁結び観音」が現れます。
不気味な冷気の漂うダンジョンの中で、どことなくホッとするようなオーラが、石積みに囲まれた観音様からあふれ出ています。
ここでパーティに新しい仲間が加わるかもしれませんね。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る旧洞の「死出の山」から、いよいよクライマックスの新洞に移ります。
ガマの形をしたモンスター「ガマ岩」を横目にし、来た通路を戻るとかなり険しい下りの階段となります。ここからが新洞で、旧洞と比べかなり高低差が激しく急な階段も多くなるのが新洞の特徴です。まさにダンジョンの真骨頂です。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るここからは旧洞以上に鍾乳洞らしい光景を目の当たりにします。
床の上に生じたたけのこ状の沈殿物である《石筍》が多くあり、自然の神秘を感じさせます。その一つが「金剛杖」で、1cm伸びるのに何と130年掛かると云われる石筍が、な、何と2m50cmあるのです。恐るべし悠久の時間と大地の技の成せる驚異の芸術です。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るダンジョンではお馴染みの回廊でモンスターを倒しながら、お宝をゲットする気分に浸れる「竜王の間」「獅子王の間」「女神の間」などがあるのも新洞の特色です。
そして洞内でも一際大きな石筍に出会います。その圧巻の石筍は、観音様の御出座を思わせる神々しさから「白衣観音」と名付けられました。
RPGお馴染みの姫を助けてエンディングとなる場面です。
東京とは思えない地下大迷宮の日原鍾乳洞はいかがですか。
鍾乳洞見学は概ね40〜50分の冒険の旅で、膨大な時間をかけて自然の驚異が創り出した別世界の風景は、RPGのダンジョンそのもののアドベンチャー空間です。
神秘の大迷宮で、貴方なりの浪漫溢れる冒険ストーリーを創ってください。
住所:東京都西多摩郡奥多摩町日原1052
電話番号: 0428-83-8491
アクセス:
バス
平日 日原鍾乳洞行終点下車 徒歩約5分
休日 東日原行終点下車 徒歩約25分
車
中央高速八王子ICから国道411号で約90分
奥多摩駅前交差点から約20分
2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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