東京でリアルRPG!奥多摩町「日原鍾乳洞」はドラクエの世界

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東京でリアルRPG!奥多摩町「日原鍾乳洞」はドラクエの世界

東京でリアルRPG!奥多摩町「日原鍾乳洞」はドラクエの世界

更新日:2017/02/20 18:59

Naoyuki 金井のプロフィール写真 Naoyuki 金井 武蔵国ナビゲーター、歴史探索ブロガー

関東随一の規模とも云われる「日原(にっぱら)鍾乳洞」は、東京の西部、西多摩郡奥多摩町日原にあり、都の天然記念物に指定され多くの観光客が訪れています。そんな鍾乳洞が今、リアルRPG体験ができると密かな人気を集めているのをご存じですか。それは全国に数ある美しい鍾乳洞のなかでも、ここには様々なストーリーが存在するリアルダンジョンなのがその理由です。
あなたも奥多摩でドラクエの世界に浸ってみませんか。

地下迷宮へようこそ

写真:Naoyuki 金井

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東京都でも自然豊かな奥多摩の地は、室町時代に原島丹次郎兄弟が奥多摩に落ち延びて土着し、兄が"日原"を、弟の丹三郎が"丹三郎""小丹波"を開拓したと云われています。
その奥多摩にある日原鍾乳洞は、一石山大権現を御神体とする山岳信仰の地で、一石山があたかもRPGの城の塔を思わせる存在感です。

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その一石山の麓に古くから信仰された一石山神社があり、近くに地下迷宮・日原鍾乳洞のエントランスがあります。
渓谷美を織りなす日原川支流がRPGの箱庭を演出し、これから始まる冒険の旅への逸る気持ちを抑えているかのようです。

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日原鍾乳洞の全長800メートルに及ぶダンジョンは、弘法大師が修行をしたとされる空洞の残る《旧洞》と、昭和37年に奇跡的に発見された《新洞》で構成されています。こうした名残から鍾乳洞を仏堂に見たて、鍾乳石や石柱などを仏像に例えて洞内の各所に呼び名が付けられています。

神秘と幻想のプロローグ

写真:Naoyuki 金井

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入洞料を支払って迷宮に入ります。鍾乳洞と聞くと夏が涼しく冬は寒いのが一般的ですが、この鍾乳洞は一年中ほぼ11度に保たれているので、夏はひんやり涼しく、冬はほっこり暖かいのです。
そして入り組んだダンジョンも、道案内と適度な照明により歩きやすくなっています。

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名称の付いた場所の例としては、香炉に似ている「香炉岩」や岩蓮華のような色と形の「蓮華岩」等、いずれも自然の神秘が創り出した芸術です。いやが上にも、あなたの冒険心が沸き上がることでしょう。

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歩きやすいと云ってもやはりダンジョンですから、最低限の情報は得ておくべきで、洞内の案内図やパンフレットは必須でしょう。概ね一方通行に近く分かり易いのですが、基本的には順路をチェックしながら進みましょう。
「冒険の書」は、こまめにチェックしておかないと消えてしまうかもしれませんから。

冒険にはまず旅支度

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何処らともなく聞こえてくる地底の音。
自然の造形で出来上がった「水琴窟」の音で、助けを求める姫の悲しい泣き声かもしれません。水琴窟自体は珍しいものではありませんが、まさに菩薩の奏でる音色は一聴の価値があります。
その日の天候や観光客が多い場合など、聞こえない場合があることをご了承ください。

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そして水琴窟のそばには最初の見所である「弘法大師の学問所」があります。ここは弘法大師が修行した場と伝えられる空間で、中央に"硯の水の遺跡"、右側に"護摩壇"があり、何処となく神聖な気配が感じられるから不思議です。
冒険の旅としては、ここで回復の呪文くらい学びたいものです。

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ここからが本格的なダンジョン攻略が始まります。
文字通りの「地獄谷」を抜けると、あの世とこの世を隔てる「三途の川」を渡ります。鍾乳洞は、地下の水が石灰岩を侵食して形成したもので、三途の川がその源なのかもしれません。

ダンジョン攻略

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三途の川を渡ると巨大な空間が広がります。
鍾乳洞最大の見所であるこの空間は、ライトアップされた煌びやかな岩肌と、あたかも天国への階段かと思える構図が、この世の楽園に思えるのですが、実は死後の世界へ続く「死出の山」です。
現実なのか、幻想なのか、七色に変化する光の芸術を堪能してください。

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階段を上りグルッと輪を描くように進みます。
三十三回忌まで故人を守る「十三仏の掛け軸」、死んだ子供が父母供養のため石を積んで塔を作る「賽の河原」と、どんなモンスターが現れてもおかしくない《不思議なダンジョン》を彷彿とさせます。

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そんな死後の世界の中で、突如「縁結び観音」が現れます。
不気味な冷気の漂うダンジョンの中で、どことなくホッとするようなオーラが、石積みに囲まれた観音様からあふれ出ています。
ここでパーティに新しい仲間が加わるかもしれませんね。

最後のクエスト

写真:Naoyuki 金井

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旧洞の「死出の山」から、いよいよクライマックスの新洞に移ります。
ガマの形をしたモンスター「ガマ岩」を横目にし、来た通路を戻るとかなり険しい下りの階段となります。ここからが新洞で、旧洞と比べかなり高低差が激しく急な階段も多くなるのが新洞の特徴です。まさにダンジョンの真骨頂です。

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ここからは旧洞以上に鍾乳洞らしい光景を目の当たりにします。
床の上に生じたたけのこ状の沈殿物である《石筍》が多くあり、自然の神秘を感じさせます。その一つが「金剛杖」で、1cm伸びるのに何と130年掛かると云われる石筍が、な、何と2m50cmあるのです。恐るべし悠久の時間と大地の技の成せる驚異の芸術です。

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ダンジョンではお馴染みの回廊でモンスターを倒しながら、お宝をゲットする気分に浸れる「竜王の間」「獅子王の間」「女神の間」などがあるのも新洞の特色です。
そして洞内でも一際大きな石筍に出会います。その圧巻の石筍は、観音様の御出座を思わせる神々しさから「白衣観音」と名付けられました。
RPGお馴染みの姫を助けてエンディングとなる場面です。

ドラクエのファンファーレに送られて、いざ、浪漫の旅に旅立とう

東京とは思えない地下大迷宮の日原鍾乳洞はいかがですか。
鍾乳洞見学は概ね40〜50分の冒険の旅で、膨大な時間をかけて自然の驚異が創り出した別世界の風景は、RPGのダンジョンそのもののアドベンチャー空間です。
神秘の大迷宮で、貴方なりの浪漫溢れる冒険ストーリーを創ってください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/16 訪問

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