写真:舟津 カナ
地図を見る200年ほど前の江戸後期。庶民に仏の教えを説くために天台宗の僧侶が、死後の世界「地獄」や「極楽」を洞窟に掘った場所といわれています。洞窟の長さは地獄窟40メートル、極楽窟30メートルの計70メートル。最後にサプライズの垂直の竪穴が5メートルあります。
写真:舟津 カナ
地図を見る洞窟の入り口には無人の礼拝堂があり、そこで拝観料100円を支払います。ここには洞窟内に何の石像が掘られているのか書かれた地図があります。
写真:舟津 カナ
地図を見る礼拝堂から矢印に従っていくと、洞窟の入り口に着きます。足場が不安定で暗いので、そういう場所が苦手な人は懐中電灯を持参した方がよいでしょう。
写真:舟津 カナ
地図を見るこの洞窟のすごいところが、ストーリーがちゃんとあるところ。薄暗い洞窟に入ると地獄の閻魔大王さまが待ち構える、裁判をうける「閻魔の庁」部屋につきます。
写真:舟津 カナ
地図を見る閻魔大王さまの横には、頭だけある不気味な「人頭憧」が飾られ、いかにも地獄らしい。そこで裁判を受け、いざ地獄窟へ。
洞窟内は裸電球のみ。ちょっとジメジメした感じは本当に地獄にきたようです。
写真:舟津 カナ
地図を見る赤鬼や青鬼、地の池地獄、三途の川の奪衣婆、賽の河原など私たちがイメージしている“地獄”が分かりやすく示されています。
写真:舟津 カナ
地図を見る無事、地獄を抜け出すと極楽窟へ続きます。ここでは、不動明王さまや薬師如来さまが極楽浄土へ導いてくれます。
写真:舟津 カナ
地図を見るただし、ここまでの道は一筋縄ではいきません。洞窟の中が狭く、屈まないと通れない場所や暗くて何も見えなかったり。時にはコウモリが出てくることも。
途中には「子供しか入れないんじゃないか!」と思うほど狭く、屈んで進む「胎内めぐり」の横穴もあり、かなりアドベンチャー気分が味わえます。
写真:舟津 カナ
地図を見る暗闇に慣れてきたと思うのも束の間。明るい光が差してくるといよいよフィナーレ。
極楽浄土へ行ける竪穴「針の耳」へ。この直角の竪穴には1本の鎖があり、それをつたって登ります。近代的なロッククライミング場とは違い、江戸当時の思掛けを残す竪穴は、思った以上に足場はなく、直角でかなり体力が要ります。
体力に自信がない人は、ケガの恐れがあるので潔く飽きらめましょう。登りたい人は軍手・運動靴を忘れずに!
写真:舟津 カナ
地図を見る汗を流して登った景色はまさに極楽浄土?!風光明媚な景色が待ち受けています。
「針の耳」を登れなかった人も安心してください。極楽窟を抜けた出口の横に階段があり、そこから上に登れます。
写真:舟津 カナ
地図を見る洞窟の上の極楽世界にも、阿弥陀如来さまや音声菩薩さななどさまざまな石像が置かれています。
地獄から極楽浄土へ向かう体験型仏教洞窟ミュージアムという感じでしょうか?
石像を眺めながら心安らげ、かつアドベンチャー気分も味わえるミステリアスな場所です。
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(2024/4/26更新)
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