写真:ザーカー 久美子
地図を見るナイアガラ川を隔てカナダとアメリカの国境にまたがる巨大な「ナイアガラの滝」は、カナダ側にある「カナダ滝 (Canadian Falls) 」とアメリカ側の「アメリカ滝 (American Falls) 」、その横を細く流れる「ブライダルベール滝 (Bridal Veil Falls) 」の3つの滝から成り立ちます。最も大きなカナダ滝は落差約57m、幅およそ670m、滝壺の深さは35mほどで、別名「ホースシュー滝 (Horseshoe Falls) 」とも呼ばれるように馬蹄型をしています。今回は美しい孤を描いて流れ落ちるカナダ滝を、あらゆる角度から鑑賞していきたいと思います。
ナイアガラの滝に到着後、まず最初に立ち寄りたいのが、カナダ滝の西側にあるレンガ造りの愛らしい観光案内所「テーブルロック・ウェルカムセンター (Table Rock Welcome Centre) 」。館内には、アトラクションの受付所やレストラン、お土産屋さんが入っています。こちらで無料の地図やガイドブックを手に入れましょう。
写真:ザーカー 久美子
地図を見る観光案内所の広場では、カナダ滝の注ぎ口を真上から見下ろすことができます。どくどくと流れる大河が、地球の穴へ吸いこまれていくような雄大な自然の美。近くで見ると流れ落ちる水が白ではなくエメラルド色であることに気づくことでしょう。このエメラルドグリーンは、毎分60トンもの水により石灰岩と塩が削られて生じた色なんですよ。1万2500年前に生まれたとされるナイアガラの滝。ぜひ近くで悠久の流れを鑑賞してくださいね。
写真:ザーカー 久美子
地図を見る「テーブルロック・ウェルカムセンター」から川沿いを南へ数分歩いた場所に「ホーンブローワー・ナイアガラクルーズ (Hornblower Niagara Cruises) 」の乗船場があります。3つの滝を間近に見られるこの遊覧船は、不動の1位を誇る人気アトラクションです。
入口で配られるビニール製のポンチョを来て準備万端、700人乗りのカタマラン船(双胴船)に乗船し、出発!国境に架かるレインボーリッジ (Rainbow Bridge) を後方に、スクリーンいっぱいに水煙を吹き上げるアメリカ側の滝を通りすぎ、いざカナダ滝へ。
写真:ザーカー 久美子
地図を見る滝へ近づくごとに大量の水を含んだ風が強さを増していき、ポンチョのフードが脱がされます。フードのひもをきつく締めて抵抗しても、また脱がされてしまい、頭からずぶ濡れに。まるで、台風をレポートする記者さながら、全身に猛風雨が襲ってきます。それでも必死に目を開けると、壮大な滝が目の前にそびえ立ちます。これぞ、ナイアガラの滝!約30分の遊覧船ツアーは参加必至ですよ。
ロマンチックな滝のイルミネーションや花火を船から鑑賞できるツアー(約40分)もあるので、そちらもお見逃しなく。ツアーは通年4月〜12月に開催され、2017年は4月1日から催行されます。
森林のおよそ7倍ともいわれるマイナスイオンをたっぷり浴びれば、全身にパワーがみなぎること間違いなし。顔は濡れますが、身体はポンチョで守られますのでご心配なく。“ザ・ナイアガラの滝”をぜひ体験してくださいね。
写真:ザーカー 久美子
地図を見る迫力満点の滝を真横と裏側から眺められるアトラクション「ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ (Journey Behind the Falls) 」。まずは、滝を真横から眺められる展望台へご案内します。
「テーブルロック・ウェルカムセンター」内にある入口からエレベーターに乗り地下約50mへ。薄暗いトンネルから光を目指して進むと、そこには、鋭い孤を描いて潔く落ち続ける滝が!1951年に作られ、切たった岩肌と一体化したような展望台から13階建てに匹敵する滝を真横から見上げることができます。
写真:ザーカー 久美子
地図を見る予想以上の水しぶきと轟音にきっと驚くことでしょう。ナイアガラ川から滝口へ時速およそ65kmで落ち続ける滝が、ゆっくり見えるという不思議な錯覚。滝の切り口を見るように立体的な横顔をぜひ眺めてくださいね。
ちなみは、このアトラクションの原型となるツアーは、今から200年近く前の1832年にスタート。その当時はエレベーターの代わりにらせん階段を下りて見学しました。それ以前は、なんと“逆ロッククライミング”して崖を下りていたそう。人間の好奇心というのはすごいですね。
写真:ザーカー 久美子
地図を見る滝を真横から見た後は再びトンネルへ戻り、今度は裏から眺めましょう。この年季を感じさせるトンネルは1889年に完成し、20世紀半ばには18m延長されました。というのも、開通当初よりも滝の浸食によりU字が深くなったためです。自然の力を感じさせますよね。滝の裏側に通じる2つのトンネルは、カナダ滝の真正面右手から約200m、全体の3分の1ほどの場所に空いています。
出口はまるでゲリラ豪雨!トンネル内にも激しい水しぶきが吹きこんできます。横から見たときはゆっくり見えていた滝の流れが、裏側では爆音を轟かせ高速で落ちていきます。ナイアガラの滝の音がもっとも近くに感じられる場所です。
遊覧船ツアー同様、このアトラクションもビニール製のレインポンチョつきなので、ずぶ濡れになる心配はありませんよ。
写真:ザーカー 久美子
地図を見るパノラマビューの滝を空から眺められる「ラディソン・ホテル&スイーツ・フォールズビュー (Radisson Hotel & Suites Fallsview) 」。青空に雲を生みだすかのように水しぶきをあげる滝はもちろん、朝陽を受けて赤く染まる立体的な滝やイルミネーションにきらめく夜の滝など、24時間表情の変わる滝を思うぞんぶん部屋から満喫できます。
「テーブルロック・ウェルカムセンター 」から道を2本挟んだ西側に位置し、「フォールズ・ケーブルカー (Falls Incline Railway) 」の発着所が近くにあるためカナダ滝へ行くのにとても便利です。ちなみに、発着所の近くに架かる橋「ナイアガラの滝・ロックブリッジ (Niagara Falls Lock Bridge) 」にはたくさんの“愛の南京錠”がかかっています。カップルの方必見ですよ。
館内には、レストラン、フィットネスセンター、温水プールを完備。そして、インターネットを利用したい方に朗報!滝沿いに立ち並ぶホテルの多くはロビーでのみ使用可なのに対し、こちらでは部屋で快適に使えます。予約の際には、必ず「フォールズビュータワー (Fallsview Tower) 」の部屋をご指定ください。
写真:ザーカー 久美子
地図を見るナイアガラの滝をお得に観光するなら「ナイアガラの滝・アドベンチャーパス (Niagara Falls Adventure Pass) 」をどうぞ。最大25%引きで4つのアトラクションが楽しめます。「クラシック (Classic) 」と「ネイチャー (Nature) 」では、遊覧船以外のアトラクションは異なるので、興味のある観光スポットを含んだパスをお選びください。2つのパスのアトラクションすべてに入場可能な「プラス (Plus) 」もあります。
例年11月〜4月末に発行される「ナイアガラの滝・ワンダーパス (Niagara Falls Wonder Pass) 」は、「ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ」を含む3つのアトラクションになんと55%引きで入場できます。これらすべてのパスには、観光シャトルバス「ウィーゴー (WEGO) 」の乗車券がついてくるので、車のない方もラクラク観光できますよ。
いかがでしたか?地球の作りだした神秘の光景「ナイアガラの滝」。自然のパワーを浴びつつ、さまざまな角度から滝を遊びつくしてください☆
〈一旅一首〉
エメラルドグリーンに光る猫の目にうつる枯れ木は新芽が萌ゆる
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(2024/3/29更新)
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