写真:吉川 なお
地図を見る「杭州小籠湯包」の本店は中正紀念堂の近く。店名の杭州は中国の都市名ではなく、店の所在地である台北の杭州南路から名付けられました。最初は炭火焼き店として開店しましたが、メニューを増やそうと修行した小籠包がたちまち人気となり、やがて小籠包の店に変化を遂げ、その実力は不動のものとなっています。
2014年11月、松山空港やMRT中山國中駅に近い民生東路に2号店がオープン。ザ・シャーウッド・タイペイ(台北西華飯店)の目の前でわかりやすい上、清潔でモダンな内装はとても快適で評判が良く、観光客はもとより地元民が足繁く通う人気店となっています。
写真:吉川 なお
地図を見る店は民生東路から少し奥まったところに位置するマンションの1階。店内は広々していて木目調のテーブル、椅子がシックに配され、天井には蒸籠をイメージしたオブジェが飾られています。このデザインは日本の丹下都市建築設計によるもので、どことなく高級感を感じる洗練された内装になっています。テーブル間の間隔も広くとられているので、ゆったりとした気分で食事が楽しめます。
写真:吉川 なお
地図を見る民生東路店の売りは約80種類というメニューの豊富さ。人気の「小籠湯包」と「蟹黄湯包(蟹みそ入り小籠包)」は本店と同じ味を踏襲していますが、本店にはない炒飯や中華一品料理など民生東路店オリジナルのメニューが多く、小籠包と一緒にしっかり食事もできます。
注文は簡単で、主なメニューは写真と日本語表記があり、サイドメニューはオーダー表に書かれているのでそこにチェックを入れて渡すだけ。入り口を入ると右手がオープンキッチンになっており、熟練職人が点心をひとつひとつ丁寧に作る様子も見られます。
写真:吉川 なお
地図を見る店のオススメは、肉汁たっぶりの小籠湯包、パリパリの三鮮鍋貼(三種類の具のパリパリ餃子)、甘く柔かい蒸蛤蠣絲瓜(アサリとヘチマの蒸し物)。小籠包や餃子などは8個入りだけでなく4個入りもあるので、少しずついろいろなものを食べたい時はうってつけです。
小籠包はスタンダードなものから高級素材を使ったものまで選り取りみどり。アワビ、ツバメの巣入りなど高級素材を使った変わり種もあります。
看板の小籠湯包は薄皮でひだもたくさん。小籠包よりもスープが多い小籠湯包なので、蒸篭から皮が破れないようレンゲに載せ、箸で小籠包の皮に穴を開けてこぼれ出た肉汁を先に飲み、その後ショウガとしょう油で食べます。つまみあげた小籠包は薄皮の中でスープがたぷたぷしていて、箸でつつくと肉汁たっぷりのスープがじゅわっとあふれ出ます。これぞ旨味が凝縮された極上スープ。皮はもちもち、餡も豚肉の香りをしっかり残しながら脂っこくなく、ほっぺが落ちそうなおいしさです。
オレンジ色の餃子、南瓜鮮魚餃はこの店のオリジナル。カボチャを練り込んだ皮に鯛とセロリ、パクチーなどの餡を包んだ蒸し餃子で、店の一押しメニューです。
写真:吉川 なお
地図を見る小籠包と一緒に食べたい炒飯は 肉絲蛋炒飯(豚肉と卵)、蝦仁蛋炒飯(エビと卵)の2種類で、塩味と醤油味(古早味)があります。古早味は”昔ながらの味”という意味で、ベースが醤油で隠し味に唐辛子が入っています。ちょっとピリッとしていて、その辛味がくせになります。
スープは元盅鶏湯(鶏スープ)がオススメ。じっくり煮込まれた鶏から出た旨味が際立ち、身も柔らかく食べごたえ充分。酢の酸味と唐辛子や胡椒の辛味、香味が利いた酢辣湯も絶妙な味で、食欲をそそられる逸品です。
人気に裏付けられた確かな味、清潔感あるきれいな店舗、感じのよい接客と3拍子揃った「杭州小籠湯包民生東路店」。失敗したくない旅の貴重な一食にお薦めしたいお店です。
あらかじめ予約することも可能で、電話以外にFacebookでも受け付けているので、時間を無駄にしたくない旅行者の方には重宝することでしょう。
台湾必食の小籠包。思う存分味わってくださいね。
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(2024/4/27更新)
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