写真:下川 尚子
地図を見る山手エリアといえば異国情緒ただよう横浜の観光名所。西洋館が建ち並ぶ、レトロでおしゃれなエリアです。
春の山手はフォトジェニックなポイントが数多くありますが、ぜひ訪れて頂きたいのが写真の電話ボックス。周辺には桜が咲き、満開の時期には電話ボックスが埋もれるほどの華やかさになります。ここから電話をかけたらどこにつながるのだろう…思わずそんな想像をしてしまうファンタジックな景色。
場所は元町公園沿いの、山手234番館の向かい。エリスマン邸やえの木ていなど有名な西洋館が周辺にありますので、散策の合間に立ち寄りやすい立地です。
写真:下川 尚子
地図を見るさて、それではこの美しい公衆電話ボックスについてもう少しご紹介しましょう。一枚目の写真の反対側へ回ってみると、「自働電話」と大きく表示されたドアがあります。
この「自働電話」という名称は、昔の公衆電話を指す言葉。日本では明治23年「東京―横浜」間で電話交換業務がはじまったことが電話事業の始まりとされますが、そこから100年が経った平成2年に「電話創業100年」を記念して建てられたのがこちらの電話ボックスです。
六角形の形は、明治33年、京橋(東京)に初めて設置された公衆電話ボックスを再現したものなのだそう。レトロなたたずまいは、山手の街並みにしっくりと馴染んでいます。
写真:下川 尚子
地図を見るドアを開けてみると、そこにはいたって普通の公衆電話。もちろん、使用することもできます。携帯電話が広く使われる現代では、公衆電話をかけることはほとんどないかもしれません。「今、話したい人に」イタズラ心でかけてみるのも良いですね。
写真:下川 尚子
地図を見るフォトジェニックなのは電話ボックスだけではありません。周辺には有名な洋館がたくさんありますので、しばしお散歩してみましょう。こちらは電話ボックスから徒歩すぐの距離にある英国式洋館「えの木てい」。中は一階がカフェ、二階が物販エリアとなっています。気候の良い時期にはテラス席も人気ですので、桜景色を見ながら外でお茶を楽しむのもおすすめです。
写真:下川 尚子
地図を見るこちらもすぐ近くにあるエリスマン邸。近代建築の父と呼ばれるアントニン・レーモンド氏が設計を手掛け、貿易商フリッツ・エリスマン氏の私邸として大正14年から15年にかけて建てられた貴重な建築です。
応接間やサンルームなど内部も公開されていますので、お時間のある方はぜひ見学を。えの木ていと同様、館内では「しょうゆ・きゃふぇ」というカフェがオープンしていますので、そちらで一休みすることもできます。
また、エリスマン邸がある「元町公園」はヤマザクラやソメイヨシノが約80本ある桜の名所。シートを広げてお花見を楽しむこともできるスポットです。
写真:下川 尚子
地図を見る横浜・山手にはそのほかにも春の見どころが数多くあります。公衆電話ボックスから5分ほど歩いた「港の見える丘公園」の沈床花壇は、四季の花が美しく咲くガーデン。バラが特に有名ですが、チューリップなど春ならではの美しい花々も見ることができます。
写真:下川 尚子
地図を見る港の見える丘公園の中でも「神奈川記念文学館」周辺には特に立派な桜の大木がありますので、桜の時期にはぜひ足を延ばしましょう。
こちらは港の見える丘公園から見た桜とベイブリッジ。桜とランドマークタワー、桜とマリンタワーなど、横浜のシンボルと桜を一緒に写真に収めやすいのも山手エリアの魅力です。
横浜・山手エリアの「桜の見頃」は、例年3月末から4月上旬とされています。都内の見頃とほぼ同じですので、開花状況などをチェックした上で訪れましょう。
また、山手エリアでは特別な夜桜ライトアップイベントなどは実施されていません。ただ、夜には街灯がともり、毎日洋館がライトアップされていますので、夜桜見物に訪れる方もいらっしゃいます。
山手のお花見は、観光名所と桜を同時に楽しめるのがその魅力。横浜らしい「春景色」を探しに、ぜひ足を運んでみてください。
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(2024/4/19更新)
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