千本鳥居だけじゃない!京都「伏見稲荷大社」のパワーの源流を探る旅

| 京都府

| 旅の専門家がお届けするオリジナル旅行ガイドメディア

千本鳥居だけじゃない!京都「伏見稲荷大社」のパワーの源流を探る旅

千本鳥居だけじゃない!京都「伏見稲荷大社」のパワーの源流を探る旅

更新日:2017/03/06 17:21

澤 慎一のプロフィール写真 澤 慎一 放送局ディレクター

千本の鳥居が連なる赤い魔界。外国人観光客や初詣で人気の京都「伏見稲荷大社」は、神秘的な世界へと誘う魔界のディズニーランドです。そこは、神さまの降臨地へと向かう幽界への旅。しかし、京都・伏見稲荷大社の見どころは、千本鳥居だけではありません。

京都随一のパワースポット・伏見稲荷大社の本当の魅力とは?日本人が深く信仰する“お稲荷さん”とは何?稲荷信仰のパワーの源泉を探る、幽界の旅へと出かけませんか?

日本の観光地で一番人気!外国人観光客が1位に選ぶ京都「伏見稲荷大社」

写真:澤 慎一

地図を見る

日本を訪れる外国人観光客に、一番人気のある観光スポットが京都「伏見稲荷大社」。電車でのアスクセスであれば、京阪本線「伏見稲荷駅」・JR奈良線「稲荷駅」が最寄り駅になります。

伏見稲荷駅から、「伏見稲荷大社」へは徒歩5分ほど。参道には、門前名物の「すずめの丸焼き」や「ウズラの丸焼き」といった奇怪なグルメも。露店が途切れたところに見えてくるのが写真の大きな朱色の鳥居。その向こうに見るのが写真の「楼門」です。

写真:澤 慎一

地図を見る

「楼門」は、豊臣秀吉が病気で苦しむ母親の病気平癒をお稲荷さんに祈願し、その願いがかなったので寄進したもの。晩年は傍若無人だった秀吉も、お稲荷さんには深い敬愛の念を示していたようです。

「楼門」の後ろに見えるのが「本殿」(写真の奥に見える建物)です。商売繁盛から開運、厄除け、良縁&縁結びと、あらゆる願いごとを聞き入れてくれる神さまが“お稲荷さん”。稲荷神社は全国に約3万社あるとされ、その総本社(総本宮)が京都の「伏見稲荷大社」です。

写真:澤 慎一

地図を見る

さらに「本殿」の後ろに広がっているのが、ご覧の「千本鳥居」。道は二手に分かれ、どちらの道も「奥の院」(奥社奉拝所)へと続いています。鳥居は、神聖な神さまの領域へ入るための門で、朱色は魔除けの色。

「奥の院」では。石灯ろうの頭の部分を持ち上げて運勢を占う「おもかる石」や、キツネの顔をかたどった「きつね絵馬」が人気です。「本殿」をはじめ、「千本鳥居」や「奥の院」も人気のパワースポット。ですが、実は「奥の院」から、背後の「稲荷山」をぐるりと巡る“お山めぐり”という参拝ルートがあり、この地こそが稲荷信仰のパワー源流となる聖地なのです。

稲荷パワーの源流求め、“お山めぐり”を楽しもう!「伏見神寶神社」「熊鷹社」へ

写真:澤 慎一

地図を見る

では、京都「伏見稲荷大社」のパワーの源流を探る旅へとお誘いしましょう。「奥の院」から“お山めぐり”を始め、ほどなく進んだ場所にあるのが「伏見神寶神社」(ふしみかんだからじんじゃ)。狛犬ならぬ「狛龍」が見られる珍しい神社で、静かなパワーに満ちた聖地です。千代紙で折られた「叶雛」(かなえびな)という千代紙の人形があるので、色鮮やかな可愛い千代紙に願いごとを綴ってみてはいかがでしょうか?

写真:澤 慎一

地図を見る

続いてのパワースポットは「熊鷹社(くまたかしゃ)」。こだま池という、不気味な静けさをたたえる湖畔に建てられた神社で、ろうそくの炎がゆらめき、独自のオーラーがひしひしと感じらます。「伏見稲荷大社で一番強いパワーを感じる」という方が多く、一発勝負をかけてお参りに来られる人を数多く見かけます。

写真:澤 慎一

地図を見る

4つの道が重なる「四ツ辻」を過ぎたとこから、本格的な山登りが始まります。“お山めぐり”の参拝ルートは約4キロで、所要時間は約2時間。右回りのルートが正式と言われていますが、坂道が楽なのは左回りのコースです。「三ツ辻」から「四ツ辻」にかけては、ご覧のような風情のあるお茶屋さんがたくさんあるので、ちょっと一服してから“お山めぐり”を楽しまれてはいかがでしょうか?

稲荷山を巡る圧巻の鳥居!「三ノ峰」「間ノ峰」「二ノ峰」を経て、稲荷信仰の源流「一ノ峰」へ

写真:澤 慎一

地図を見る

「四ツ辻」から左回りのコースを進むと、「三ノ峰」「間ノ峰」「二ノ峰」を経て、稲荷神が降り立ったとされる稲荷山の山頂「一ノ峰」にたどり着きます。写真は、「四ツ辻」から「三ノ峰」へと向かう道ですが、ご覧のように急坂。そして、千本鳥居だけでなく、色鮮やかな鳥居が延々と稲荷山全体を駆け巡っています。

写真:澤 慎一

地図を見る

こちらは「間ノ峰」。「三ノ峰」と「二ノ峰」の間にあります。稲荷山全体には、古く厳かな神社や塚が多く、「千本鳥居」や「奥の院」とは違った特別なパワーが感じられます。

写真:澤 慎一

地図を見る

そして、ここが稲荷山の山頂。稲荷信仰の原点「一ノ峰(上社神蹟)」があるところで、京都の山々の総称“東山三十六峰”の最南端に位置する霊峰です。この山頂こそが、1300年以上の昔に稲荷神が降臨した地。

稲荷信仰のパワーは、ここを源流として日本全国の隅々にまで流れています。写真の神社「一ノ峰」の裏側には、苔むして変色した塚が数多く並び、目に見えない稲荷神の水流が感じられます。

陽もあれば、陰のパワースポットも!「乳を飲む狛犬」「薬力社」「薬力の滝」

写真:澤 慎一

地図を見る

「一ノ峰」から下山する途中にも、パワースポットが感じられる場所が数多くあります。その一つが「御劔社(みつるぎしゃ)」。古くから神祭りの場だった霊場で、頻繁に落雷があった「釼石(雷石)」があり、神話が生み出されたパワースポット。

近くには、「乳を飲む狛犬」があり、これは赤ちゃんの狛犬が、お母さん狛犬の乳を飲んでいるという非常に珍しい狛犬です。遠い昔に、子どもの健やかな成長を願い、この狛犬を奉納された方がいらっしゃったのでしょう。

写真:澤 慎一

地図を見る

さらに下った場所にあるのが「薬力社(やくりきしゃ)」。“健康が守られる”という水が湧いているパワースポットです。キツネの親子の石像が見られ、これもたいへん珍しい。

写真:澤 慎一

地図を見る

こちらは「薬力社」の近くにある行場。「薬力の滝」と呼ばれる聖地で、龍神のパワーが強く感じられます。滝に打たれに来られる方も多いのですが、ちょっと不気味な場所。稲荷山の歴史は古く、人によっては怨霊のように感じられる場所も。伏見稲荷大社のパワーの源流には光だけでなく、闇の世界も存在しているように思います。

空飛ぶ“逆さキツネ”も!可愛いキツネのお守りも見逃せない!

写真:澤 慎一

地図を見る

続いては、「眼力社(がんりきしゃ)」。“逆さのキツネ”像が置かれ、まるで空を飛んでいるよう。このキツネの目を撫でると、目の病気が治るとされています。目が良くなるという意味から、「先見の明・眼力が授かる」という運気アップのパワースポット。「眼力社」を進んでいくと、「四ツ辻」に戻り、これで稲荷山をぐるりと一周したことになります。

写真:澤 慎一

地図を見る

最後は、お守りのご紹介。最初にご紹介した「本殿」横にある社務所では、可愛らしい素敵なお守りがいっぱいあるので、ちょっとのぞかれてみてはいかがでしょうか?
こちらは、キツネのストラップ。ひょうきんな顔が可愛いですね。ちりめんで作られているので、手触りが心地いい。

写真:澤 慎一

地図を見る

こちらは、伏見稲荷大社の敷地内にある「荒木神社」にあるキツネ。ころころしていて、可愛いです。陶器製のキツネは中におみくじが入っていて、運勢を教えてくれます。

ところで、「お稲荷さん」というのは、“稲が成る”が変化し、もともとは豊作の神さま。やがて、稲荷山に次々と神社が建てられ、これらを巡る“お山めぐり”が流行しました。一方、キツネは、田を荒らすネズミを狩る有り難い存在。豊作を守ってくれる神の使いとして、キツネが稲荷神社に置かれるようになったのです。

「千本鳥居」や「奥の院」は、稲荷山信仰の玄関口に当たるところ。京都・伏見稲荷大社には奥深い謎や歴史が数多く秘められています。そこは、神さまの降臨地へと向かう幽界への旅。日本人が深く信仰する“お稲荷さん”の源流を求め、“お山めぐり”を楽しまれてはいかがでしょうか?

おわりに

京都・伏見稲荷大社の拝観料は無料(ご祈祷は有料)です。拝観・開館時間は8:30〜16:30。京都・伏見稲荷大社では、大社が運営する駐車場(第1駐車場)があり、無料で使用することができます(約200台収容、年中無休、24時間利用可)。また、初詣や大晦日など年末年始、お盆、ゴールデンウィークをはじめ、土日祝日は混雑に応じて臨時駐車場が開かれ、こちらも無料で利用することができます。

しかし、伏見稲荷大社の見どころは、はやり千本鳥居。その魅力については別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/01−2017/02/01 訪問

- PR -

トラベルjp<たびねす>

トップページへ戻る

事業拡大のため、デザイナー、システムエンジニア募集中!国内最大級の旅行サイトを一緒に作りませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ