美観地区を流れる倉敷川は13.6kmになりますが、岡山市南区の児島湖まで流れていることはあまり知られていません。その川沿いで春になると楽しめる桜。桜と倉敷川の美しさは、さすが美観地区という景観を作ってくれています。
船頭の唄を聞きながら、のんびりとした船旅。ただでさえ見事な美観地区を船の上から眺めたならば、特別な思い出となって記憶に残されていくのではないでしょうか。
船は単なる観光だけではありません。新婚さんが倉敷川で船に乗ったならば、まさに人生の船出と言えそうです。周囲から送られる祝福の声。それに答える姿も幸せがあふれています。
この季節になると美観地区には多くの新婚がやってきて、様々な場所で撮影会が行われています。幸せな二人を見ていると、こちらまで幸せな気持ちになれるのでは。
時に独特の衣装を身につけている人たちに出会うことがあります。こちらは新撰組の衣装で立つ女性。赤い傘が見事に際立っています。このように美観地区は景観を楽しむだけではなく、色々な楽しみ方があるのです。
宝寿山観龍寺の歴史は古く寛和元年(985年)とされます。江戸中期になると二度にわたって火災に見舞われ、本堂は寛延二年(1749年)に再建。以降は徐々に伽藍を増やしていった歴史があります。
山門左側小門の鴨居についている槍の傷。これは慶応二年(1866年)に長州藩配下の第二奇兵隊が攻め込んだ際の戦闘でついたものです。
後に倉敷騒動と呼ばれるものですが、幕府領、いわゆる天領であったこの観龍寺に第二奇兵隊が陣を構えたのです。戦闘の生々しさを伝える傷跡。あなたは何を感じますか?
お寺の敷地内に入ると、そこには歴史の生々しさを忘れさせてくれる桜が見事に咲いています。お寺で見る桜も風情があって良いものです。
日が傾きだした観龍寺山門前。見下ろす倉敷の様子。夕陽が周囲を染めて行きます。長い歴史がある場所ですから、この道を多数の人が往来し、その時代の町並みと夕陽を眺めたことでしょう。
瓦屋根も見える美しい姿はまるで江戸時代。タイムスリップしたのではと思わせてくれる見事な眺めと、太陽が落ちて行く間の光の変化を、じっくりとお楽しみ下さい。
石段を下って左に進むと、そこは白壁の美観地区の中でも特に美しいとされる地域となります。日中には日中の良さ、美しさがありますが、この辺りは夕暮れ時からがまた美しいと言えるのです。
時代が変わっても人々の努力で残されている日本の美。これからも大事にされ続けてほしいものです。
美観地区の桜、船、お寺、夕暮れの様子と、日が落ちてからの美しさを紹介しました。もちろん、まだまだたくさんの見どころがある場所ですので、一度と言わず何度でも足を運んでほしい観光地です。
見どころを下記の関連MEMOにリンク設定していますので、ぜひ旅行の参考としてみて下さい。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/26更新)
- 広告 -