写真:凜風 杏花
地図を見る江戸時代、「天下取りの神」「勝利の神」としても知られた愛宕神社。正面の急な階段「男坂」が「出世の石段」と呼ばれているのには次のような理由があるんです。
江戸時代、増上寺を参拝した帰りに、徳川家光が山上に咲く梅の美しさに惹かれ、「梅の枝を馬で取ってくる者はいないか」と供の者達に聞きました。あまりの急な階段に皆が尻込みをする中、讃岐丸亀藩の家臣、曲垣平九郎(まがきへいくろう)が見事に馬で石段を駆け上がり枝を取って来たため、馬術の名人としてその名を轟かせたというもの。
愛宕神社をめぐる逸話はこれ以外にも多数ありますが、中でも、江戸城の無血開城に先だって、勝海舟と西郷隆盛が相談した場所…と言われているのは有名ですね!
写真:凜風 杏花
地図を見る傾斜角度約40度、上から見ると怖ささえ感じる石段を、本当に馬が駆けたの?と思う方もいるでしょうが、馬で上がった成功例はこれ以降にも3例あるんですよ!
けれど、ご心配なく。歩いて上がっても「出世の石段」に変わりはありません。手すりや中央の鎖も利用して、ご自分のペースで一歩づつ確実に上がって行きましょう。
体力に自信のない方などには、緩やかな坂道や、愛宕山トンネルの東側に山頂までのエレベーターもあります。もちろん、それらを使っても神社のご利益はちゃんと…あるはず!
愛宕神社は1603年(慶長8年)、江戸幕府を開いた徳川家康公の命により、江戸の防火のために祀られました。写真奥の社殿には主祭神「火産霊命(ほむすびのみこと)」をはじめとした神々が祀られていて、防火、防災のご利益があるとなれば、これはぜひともお参りしたい!
祭典のいくつかをご紹介すると…
【歳旦祭(さいたんさい)】
元日の朝8時に新しい年の無事や五穀豊穣などを祈願して頂けますので、初詣にぜひ。
【千日詣り ほおづき縁日】
縁起もののほおづきが並ぶ境内には江戸の風情が漂い、写真手前、丹塗り(にぬり)の門にしつらえる茅の輪(ちのわ)をくぐってお参りをすれば、千日分のご利益があるとされます!
【出世の石段祭(隔年)】
手に汗握る勇壮な祭り。提灯を付けた御神輿が出世の石段を登る様子は必見の価値あり!
木々に囲まれ、池には鯉が泳いで、都会の真ん中にいることを忘れてしまいそうな東京・愛宕神社。春の桜から冬の雪景色まで、四季折々に訪れる人の心を癒してくれます。
写真:凜風 杏花
地図を見る写真:凜風 杏花
地図を見るLINEトラベルjp 旅行ガイド読者の皆様には特に嬉しい「太郎坊社」。ご祭神である、愛宕の太郎坊と古くから敬われた猿田彦神(サルタヒコノカミ)は、なんと、天孫降臨の時に道案内をされた天狗様で「旅行や開拓の守護神」なんですよ。
こちらにお参りしておけば、「出世運」や「防火、防災」のご利益とともに「旅行運」までもバッチリですので、忘れずにお立ち寄りください!
東京・愛宕神社にお参りして、実際に出世した有名人も数知れずとか! あなたも「出世の石段」を登ってよりいっそうの飛躍を願ってみませんか?
住所:東京都港区愛宕一丁目五番三号
電話番号:03-3431-0327
アクセス:愛宕神社への最寄り駅はいろいろありますので、MEMO記載の愛宕神社ホームページ「交通のご案内」を参考にしてください。
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/27更新)
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