京都通なら知っている⁉三柱鳥居と木嶋坐天照御魂神社

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京都通なら知っている⁉三柱鳥居と木嶋坐天照御魂神社

京都通なら知っている⁉三柱鳥居と木嶋坐天照御魂神社

更新日:2017/02/12 11:56

Masahiro Tokitoのプロフィール写真 Masahiro Tokito 旅好きブロガー

古の都、京都。こちらに由緒ある神社仏閣がたくさんあり、現在は外国からの評価も高く、多くの外国人観光客が足を運んでおります。そのなかで今回ご紹介したい神社がこちら「木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)」です。こちらには日本国内でも数少ない「三柱鳥居」があることでも有名なのです。そして、未だに数多くの噂や仮説が語られる「秦氏」との繋がりが見え隠れする神社という一面もあります。

京福電鉄嵐山線「蚕の社」から歩いてすぐ

写真:Masahiro Tokito

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最寄駅は京福電鉄嵐山線「蚕の社」駅。駅からまっすぐ歩いてすぐです。大きな鳥居をくぐり、すぐに見えてくるのが木嶋坐天照御魂神社です。こちらの神社には別称がありまして、その名が「蚕の社(かいこのやしろ)」というものです。

というのも、約1500年ほど前の雄略天皇の時代。秦酒公呉国(現在の中国南部)より漢織・呉織を召し秦氏の諸族と供に数多くの絹、綾を織り出し「禹豆麻佐」の姓を賜るこの地を「太秦」と称しました。そして推古天皇の御代に至り、その報恩と繁栄を祈るための養蚕、織物、染色の祖神を勧請したのがこの社とされています。そのため養蚕、織物、染色の守護神として敬い称えられてきました。

訪れてみるとそこには、目には見えない積み重ねた歴史が見え隠れするかもしれません。

重厚な風格の本殿

写真:Masahiro Tokito

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こちらが本殿です。御祭神は天之御中主、大国魂神、穂々出見命、鵜茅葺不合命、瓊々杵尊です。古事記・日本書紀にも登場する神々が祀られています。創建年月日は不詳ですが「続日本紀」大宝元年(701)4月3日の条に神社名が記載されていることから、それ以前に祭祀されていたと伝えられる京都屈指の古社です。

写真:Masahiro Tokito

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そして、本殿左側の奥に見えるのが東本殿・養蚕神社です。冒頭でも触れた秦氏との関わりが見え隠れすると噂される社です。平安京を造るにあたって尽力された秦氏。建築関係の知識や技術だけでなく養蚕、織物に関しても当時の日本人にはない知識と技術を伝えてくださったのでしょう。当時の人々からも敬われた結果、現在も祀られる存在となったわけです。

元糺(もとただす)の森と三柱鳥居

写真:Masahiro Tokito

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本殿からさらに奥には「元糺(もとただす)の森」があります。当初は「糺の森」だったそうです。平安時代は嵯峨天皇の時代に潔斎の場を木嶋坐天照御魂神社の境内から下鴨神社に遷しました。そこで、元はこちらだと示すために、木嶋坐天照御魂神社では「元糺の森」と呼称し下鴨神社の「糺の森」と区別するようになりました。

「元糺の森」と言うだけあり、立派な木々が包む中見えてくるのが「三柱鳥居」なのです。

写真:Masahiro Tokito

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この鳥居の形状としては、正三角形平面に組み合わされており、隣り合う鳥居同士が柱を共有するため柱は3本となっています。笠木は井桁状に組まれており、貫は柱を貫いていません。なかなかお目にかかれない造りです。その特異な造りが際立った存在感を放っています。

写真:Masahiro Tokito

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千年の都、京都においては世界遺産に指定されているものからそうではないものまで数多くの神社がありますが神社本殿のさらに奥に「鳥居」があるというのも珍しいです。

境内の案内板によれば「鳥居を三つ組み合わせた形体で中央の組石は本殿に御祭神の神座であり宇宙の中心をあらわし四方より拝することが出来るように建立されている。」と記載されています。御祭神の神座としてだけでなく、宇宙の中心としても意図しているとは…。ただの鳥居では収まらない迫力はその真意を反映させているからなのかもしれません。

おわりに

木嶋坐天照御魂神社はいかがでしたでしょうか。平安時代に活躍した秦氏との繋がりも見え、現在にその名を残す「太秦」の由縁も見え隠れします。

そして、現在でも詳細がわからぬ「三柱鳥居」。その珍しさからもっと世界遺産の神社のようにメディアで数多く特集されてもいいくらいだと思いますがそうでないところがミソですね。「知る人ぞ知る。」そんな言葉がしっくりくるところだと思うでしょう。

京都の穴場的この「木嶋坐天照御魂神社」を訪れれば「京都通」に近づけるかもしれません。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/07 訪問

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