写真:藤 華酉
地図を見るロンネブルクはフランクフルトから電車で1時間程。のどかな郊外の町です。
おとぎ話に登場するような木組みの家々が残り、ハイキングに最適な森があり、小高い丘はパラグライダーにも最適。そんな丘の上に建つロンネブルク城は、13世紀に建てられた城砦です。中世そのままの堅牢な姿を保っており、今でも鷹狩りを体験させてくれる城として地元の人々に愛されています。
ロンネブルク城では、中世を再現するイベントを年に4回程行っており、その一つがイースター前に開催される「中世イースターマーケット」なのです。お祭りはイースター本期間中には開催されていない点に注意!
2017年の中世イースターマーケットは4月1日2日、8日と9日に開催されます。
写真:藤 華酉
地図を見るお城の門でチケットを購入して一歩城の敷地内に足を踏み入れたなら、そこはもう中世の世界。藁を敷き詰めた道を甲冑やドレスを着た人々が行き交い、古めかしい陶器や謎めいた香草を売るテントがひしめき合っています。
炭火で食べ物を焼く良いにおいが漂って来たら、お腹も空いてしまいますね。せっかく中世マーケットを訪れたのですから、ぜひ中世飯に挑戦してみましょう。
おススメは、パン生地を串に刺し、炭火でこんがりと焼いたパン。チーズを乗せたものや、ハーブペーストを塗ったものが定番で、焼き立ては安心と信頼のおいしさを誇ります。
また、「豚の丸焼き」を焼いていたなら大チャンス。大胆に串刺しにした豚をぐるぐる回しながら焼く事数時間、大きなナイフで切り取った肉片はパンに挟んで食べます。
写真:藤 華酉
地図を見るまた、城の厨房では、中世風の軽食が準備されています。魔女が使っていたような大鍋で煮られているのは、ハーブをふんだんに使ったスープなど(時間・曜日により変化)。雰囲気のある台所で頂きましょう。
中世のビールである「エール」と呼ばれる色の濃い甘めのビールも一飲の価値があります。アルコール度数も低めのため、無限に飲めてしまう味わい。薬草や果実を使ったリキュールは、小瓶に入って売られており、お土産にも最適です。
写真:藤 華酉
地図を見る甲冑や武具(模造品)が売っているのを見ると、正にファンタジーの世界に迷い込んだような気持ちになりますね。
自宅に持って帰れるような、もう少しライトな物が欲しい…と言う時には、革製品もオススメですよ。ベルトや革手袋の他、シープスキンの靴など、日常にも取り入れやすいアイテムが揃います。ドイツでは牧羊が盛んな為、品質、お値段共にお得です。
早速装備して行きますか?
写真:藤 華酉
地図を見る装備品以外でも、お土産にオススメしたいのが「お香屋さん」。怪しげな雰囲気と良い香りに、ついつい脚が向いてしまいます。
数十、数百種類のお香が並ぶ様は、魔女の家に迷い込んでしまったような気持ちになりますね。お香と呼べば敷居が高いですが、実はお馴染みのアロマオイルなども売っています。「香炉」や「アロマポット」は中世市でしか買えないようなファンタスティックなデザインも多く、同好の士の心を惹き付ける事請け合いです。
写真:藤 華酉
地図を見る楽しいお祭りには音楽がつきもの!
ロンネブルクの中世マーケットでは、城の中庭や城壁などに2〜3つの舞台が用意されており、バンドの演奏する中世ミュージックや踊り、演劇を楽しむ事が出来ます。チケットと一緒に貰う事の出来るパンフレットを開き、タイムテーブルをチェックしてみましょう。
中世ミュージックとは何ぞや?と思われるかも知れませんが、ドイツではしばしば中世風音楽のバンドがヒットチャート入りします。中世風の楽器や、ケルト風のメロディを用いた演奏が特長です。難しく考える必要はなく、中世の雰囲気を盛り上げるメロディに身を委ねましょう。ファンタジーワールドがお好きな方には、言葉は分からずともお馴染みのリズムに感じられる事間違いなしです。
写真:藤 華酉
地図を見る先程購入された鎧や革製品は装備しましたか?
折角なら、そんな中世アイテムがどのように使われるのか知りたくありませんか?
と言うような希望に応えるのは、やはり戦闘シーン。中世の騎士や傭兵に扮した人々が戦いを繰り広げてくれます。
筋書きは分かりやすく、コミカルでついつい笑ってしまうようなシーンも多く含まれます。日本で言う所の殺陣のような格好動きで、ショートストーリーが楽しめますよ。
写真:藤 華酉
地図を見る空港のあるフランクフルトと同じく、ドイツのヘッセン州に位置するロンネブルク。
フランクフルトからは、1時間程度の距離です。近郊列車(RE)やSバーンでHanau(ハーナウ)まで移動した後、ほぼ1時間おきに出発するバス565線で向かいましょう。
地元民しか乗らないようなバスを使いますが、心配はいりません。お祭りの日には、写真のような中世人が電車にもバスにも乗り込んでいますから、彼らに着いて行けば自然に入城出来ると言う訳です。
中世のお城は訪れるだけで心が弾むものですが、ただでさえ雰囲気のある舞台に中世のお店と中世人が揃えば、そこは中世そのもの。風変わりな食事、異国の音楽、失われた街並みを歩いて、中世をご満喫ください!映画の中に迷い込んだような一日を過ごせますよ。
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(2024/3/19更新)
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